2026年2月8日(日) 東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD GP 2026~-90kg世界最強決定トーナメント~』で行われる「K-1 WORLD GP 2026 -90kg世界最強決定トーナメント」の組み合わせが決定した。
同トーナメントは8名参加のワンデートーナメントで行われ、1回戦で意外なカードが組まれた。日本代表のK-Jee(SHINE SPORTS CLUB)が、K-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント優勝のマハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂)と対戦する。
K-Jeeは、22年4月3日に開催されたK-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメント一回戦でサッタリと対戦し、左フックでKO負けを喫している。K-Jeeにとってはリベンジマッチ。日本で活躍するサッタリといきなりの潰し合いとなった。
1回戦2試合は、イタリアの伊達男“トルネードマジシャン”マッティア・ファラオーニ(イタリア/RAINI CLAN)とボグダン・ストイカ(ルーマニア/Stoica Brothers Fight Academy) の顔合わせとなった。ファラオーニは、今年11月にAKIRA JrをトルネードキックでKOしたばかり。ストイカは、元UFC世界ミドル級王者のイスラエル・アデサニヤとキックボクシングで対戦経験があり、“雷”と呼ばれる右フックの強打を武器にしている。トルネードと雷は戦いは、激闘に発展しそうだ。
そして、1回戦3試合は8年3カ月ぶりにK-1参戦となるイブラヒム・エル・ボウニ(モロッコ/Gym Haarlem)と、マルコ・ブラック・ダイヤモンド(ブラジル/LOUTUS MMA)のマッチアップに。エル・ボウニは、17年にK-1へ初参戦して会見で乱闘騒ぎを起こした危険人物。話題性だけではなく、17年の初代K-1 WORLD GPヘビー級王座決定トーナメント準決勝ではロエル・マナートを倒して準優勝するなど実力も証明した。
対するマルコは、今年のK-1 WORLD GP 2026 -90kg南米予選トーナメントを制した“ブラック・ダイヤモンド”。K-1は今、アリエル・マチャド(K-1ヘビー級王者)、ジョナス・サルシチャ(K-1MAX2025王者)、デング・シルバ(Krushミドル級王者)とブラジルファイターが旋風を巻き起こしている。彼らに続く可能性は高い。
最後にRCC Fair Fightヘビー級王者で“ロシアの精密機械”と呼ばれるニキータ・コズロフ(ロシア/ARCHANGEL MICHAEL FIGHT CLUB)は、“カザフスタンの超新星”アスラン・コシエフ(カザフスタン/Fight Club TITAN)と対戦する。コズロフは22年にK-1ヘビー級王者のアリエル・マチャドから判定勝ちを収め、ティアン・ターザンと判定の接戦に持ち込んだ優勝候補。20歳のコシエフはWAKOアマチュアキックのカザフスタン選手権で優勝し、将来を嘱望されている天才児だ。
ここで潰し合うのがもったいないくらいの好カード。コズロフが下馬評通りの実力を証明するのか、コシエフが大番狂わせを起こすのか注目の対決となる。
なお、リザーブファイトはFair FCライトヘビー級(-91kg)王者のルーカス・アハテルバーグ(ドイツ/Team CSK/Sparta Aachen)とAKIRA Jr.(フィリピン/Team Aj)の対戦も決まった。
ルーカスはFair FCライトヘビー級(-91kg)王者、Gladiator Fight Nightライトヘビー級(-93kg)トーナメント優勝、2017年IFMA欧州選手権 -91kg級優勝などの実績を持つ、身長200cmの29歳。戦績は15勝(6KO)1敗。
AKIRA Jr.はIKCヘビー級王者、RKSクルーザー級王者、蹴拳ムエタイ・スーパーミドル級王者で、K-1でANIMAL☆KOJI、加藤久輝を連続KOして名を挙げた。K-1での試合は2024年10月に滝上正太に延長戦で勝利して以来となる。戦績は16勝(6KO)12敗1分。
また、K-1スーパー・バンタム級3分3R・延長1Rでは、池田幸司(ReBORN経堂) と岩尾力(POWER OF DREAM)が激突する。9月に金子晃大と11月に大鹿統毅に喫した連敗を脱出したい池田と、8月の大鹿統毅戦の敗北から巻き返したい岩尾のサバイバルマッチとなった。