キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT×REBELS】3戦目の鈴木千裕が怒涛の連打で二冠王・橋本悟を45秒でKO、安本晴翔は王者対決を圧倒KOで制し、ぱんちゃん璃奈はJ-GIRLS王者を下す

2019/10/04 22:10

▼第6試合 52㎏契約 3分5R
×石川直樹(治政館ジム/ジャパンキックボクシング協会初代フライ級王者、スック・ワンキントーン 初代スーパーフライ級王者)
TKO 3R 56秒 ※レフェリーストップ
〇仲山大雅(RIOT GYM/WBCムエタイ日本統一フライ級王者)


 仲山は沖縄キックボクシング界の新星。高い攻撃力を持ち、ムエタイの激闘王チョークディーと引き分けた実績が光る。『KNOCK OUT』の初代フライ級王座決定トーナメントでは準決勝に進出した。6月の『NJKF』では9戦無敗だったNJKFフライ級王者・松谷桐を初回KOで破り、WBCムエタイ日本統一フライ級王者となり、波に乗っている。


 対戦する石川は首相撲からのヒジ・ヒザに徹底して磨きをかけ、2016年10月に日本フライ級王座を奪取。2度の防衛に成功し、2018年6月にはKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座決定トーナメントにも参戦している。旗揚げに伴い日本フライ級王座を返上、ジャパンキックボクシング協会フライ級王者に認定された。今回は仲山と対戦が決まっていた老沼隆斗のKO負け(45日間のダメージサスペンド期間規定により欠場)を受け、スクランブル参戦。


 1Rは両者とも慎重な出足。サウスポーの仲山は左ミドルを蹴り、左ストレートを繰り出す。オープンスコアはジャッジ2名が仲山のアグレッシブを支持。


 2Rが始まってすぐ、飛び込んで身体ごとぶつけるような左ボディと左ストレートで石川をコーナーへ詰めた仲山は至近距離からの左ハイキックでダウンを奪う。その後も左ハイと左ストレートを狙っていく仲山。右フックでもグラつかせる。石川は組んで防ぐが、有効な攻撃をなかなか出せない展開。石川はバッティングで流血。


 3Rの出会い頭に仲山の左ヒジがクリーンヒット。これで石川は右目上をカットして流血し、しばらくの攻防の後、ドクターチェックでストップがかかった。


 宣言通り王者喰いを達成した仲山は「12月に沖縄で一番大きい大会があって、そこで自分とタネヨシホ選手がメインでやるのでぜひ来てください。最近東京でも応援してくれる方が増えてきて、地方の選手ですがいつも試合をしていて心強いです」とマイクで語った。

▼第5試合 スーパーフライ級(52.5Kg)3分3R
〇大崎孔稀(OISHI GYM/WMC日本スーパーフライ級王者、J-NETWORK同級王者)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-27
×濱田 巧(team AKATSUKI)


 大崎は18勝4敗1無効試合の戦績を持ち、18勝の内13勝がKO勝ちという攻撃力の持ち主。パンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。


 対する濱田はREBELS軽量級のトップ戦線で活躍し、8月の『K.O CLIMAX 2019』では蓮沼拓矢からバックハンドブローでダウンを奪って勝利している。現在ひとつの引き分けを挟んで6戦負けなしと絶好調。国内トップクラスの大崎に挑む。


 1R、濱田は徹底したハーフキック狙い。大崎はロー、ミドルを蹴りつつ、突然のハイキック。フック、アッパー、ヒジ、ヒザと距離&相手の体勢に合わせた攻撃を次々と繰り出す。


 2Rもカーフキックを狙っていく濱田。左ミドルも蹴る。大崎はテンカオとヒジの乱れ打ち。ヒジが頭蓋骨に当たるゴツゴツという鈍い音が場内に響く。鋭いテンカオもボディに突き刺す。


 3Rも大崎がテンカオ、左ミドル、右ストレート、ヒジと強い攻撃を加えていくが、濱田は下がらず前へ出てしつこくパンチを打ち、ローを蹴る。消耗が見える大崎だったが、攻撃の質は落ちることなく試合を終え、判定3-0で勝利を収めた。

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