キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT×REBELS】3戦目の鈴木千裕が怒涛の連打で二冠王・橋本悟を45秒でKO、安本晴翔は王者対決を圧倒KOで制し、ぱんちゃん璃奈はJ-GIRLS王者を下す

2019/10/04 22:10

▼第4試合 女子46kg契約 REBELSルール 3分3R(延長1R)
×MIREY(HIDE GYM/J-GIRLSピン級王者)
判定0-3 ※29-30、27-30、27-30
〇ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)


 ぱんちゃんは2月にプロデビューし、REBELSで3戦全勝。8月大会でKNOCK OUT初参戦を果たすと、そのルックスも含めて大きな話題を呼んだ。8月大会では、MIREYとJ-GIRLS王座を争った祥子から判定勝ちを収めている。


 MIREYは日本人の父とペルー人の母を持つハーフで、2018年2月にプロデビュー。5戦目で祥子を破り、J-GIRLS王座に就いた。7月には二冠を狙って『MuayThaiOpen』に参戦、同団体の女子ピン級王座決定戦に臨んだが、激しい打ち合いの末、WBC日本女子ピン級王者・上原真奈に敗れた。


 1R、ぱんちゃんは蹴りをフェイントしてのパンチ、前蹴りからのパンチと自分のリーチの長さを活かした攻撃。MIREYは潜り込んでパンチに行くが、ぱんちゃんは上背の高さを活かして上から組み伏せる。


 2Rもぱんちゃんは同様の戦い方。MIREYはローからパンチ、そしてボディブローと攻撃を散らし始める。MIREYのパンチをもらって鼻血を出すぱんちゃん。終盤には気合いの声を上げながらのパンチ連打とミドルで攻勢を仕掛ける。


 3R、パンチで前へ出るMIREYにぱんちゃんは前蹴りとストレート連打で迎え撃つ。美鈴も負けじと接近してのフック連打。それを上から首相撲で抑えるぱんちゃん。MIREYが鼻血を出してドクターチェック。


 再開後も前蹴り、左ミドルを蹴り、前へ出てくるMIREYをヒザ蹴りに捕まえるぱんちゃん。顔面前蹴りも放つ。MIREYも負けじとパンチを放ってガンガン前へ出て顔面、ボディを叩く。必死の形相で首相撲に捕まえ、ヒザを突きあげるぱんちゃん。


 判定はジャッジ1名が30-29だったが、2名は30-27でぱんちゃんがJ-GIRLS王者に快勝。徹底的に手足の長さ、身長差を活かした戦いぶりだった。

▼第3試合 70kg契約
×喜多村誠(伊原道場新潟支部/元・新日本キックボクシング協会日本ミドル級王者)
判定0-3 ※28-30×3
〇松島勲也(MSJキックボクシングジム/J-NETWORKミドル級王者)


 松島は22歳でプロデビューし、福岡の『KING OF STRIKERS』でスーパーウェルター級王座に就くと、2018年10月にはJ-NETWORKミドル級王座を奪取。戦績は18勝(7KO)1敗で、、今年は2月、3月、7月と連続KO勝利を飾っている。また、実家が教会でクリスチャンのため“闘うクリスチャン”や“リアル神の子”の異名を持つ。


 対する喜多村は空手出身で、大学の空手部では主将を務めた。大学卒業後にキックを始め、2005年7月にプロデビュー。2011年10月に日本ミドル級王座を奪取し、2015年にはラジャダムナンスタジアム王座にも挑戦している。2018年10月には元ラジャダムナン認定スーパーウェルター級王者T-98をTKOに破り、現在ひとつの引き分けを挟んで7連勝中。


 1R、徹底してローを蹴る喜多村に松島は絶妙なタイミングで左右ボディを決めていく。さらに前へ出ながらのバックハンドブローと変則的な動きも見せた。


 2R、喜多村は首相撲からのヒザ蹴りで削っていくが、松島は構えをスイッチさせながらいいタイミングでパンチをヒットさせていく。松島が右フックをヒットさせると、喜多村は右ストレートを打ち返す。


 3R、松島は左ミドルの蹴り合いでも負けることなく、時折サウスポーにスイッチしての左ストレートを喜多村に直撃。松島の積極的な攻撃に後手に回ってしまう喜多村。松島の左ストレート、右ボディストレートが決まり、判定で松島が新日本キックのベテラン・喜多村を破る金星を得た。

▼第2試合 60kg契約 REBELSルール 3分3R
×古谷野一樹(クロスポイント古河/元REBELS 57.5kg級王者)
判定0-3 ※28-30×3
〇恭介(インスパイヤードモーション)


 1R、前に出るのは古谷野。パンチを顔面とボディへ打ち分けて積極的に攻めていく。そこへ恭介もパンチで迎え撃ち、右でクリーンヒットを奪う。構えを右に左にと変える恭介はロー、顔面前蹴りも放つ。


 2R、恭介は右ローを中心に蹴り、右ストレートもヒットさせていく。古谷野は蹴らせないためか頭が付くほど接近して、両者アッパーとフックを打ち合う。パンチからローと上下に振る古谷野がやや押し始める。


 3R始まってすぐに恭介のハイキックがヒット。恭介は首相撲からのヒザ蹴りでペースを握る。古谷野はパンチを出してどんどん前へ出ていくが、恭介も右のパンチをヒットさせて後ろ蹴りなどの蹴り技を繰り出していく。


 前へ出て攻める姿勢を存分に見せた古谷野だったが、クリーンヒットが少なく、逆にクリーンヒットが多かった恭介が判定勝ちした。

▼第1試合 52㎏契約 3分3R
△空龍[あーろん](伊原道場新潟支部)
ドロー 判定0-1 ※29-30、29-29、29-28
△心直[しんた](REON Fighting Sports Gym)


 1R、空龍は左右ローで心直の前足を蹴りながら右ストレートと左フックを狙う。序盤は空龍のスピードに押され気味だった心直だが、後半になるとサウスポーからの左ミドル、左ローを蹴っていく。


 2R、心直は空龍の右の蹴りに対して返しの左軸足蹴りが冴える。これで空龍は蹴りにくくなったか、心直が前へ出て蹴っていく場面が目立ち、空龍は左フックを狙い撃ちにしていく。首相撲の崩しからヒザを蹴るのは心直。


 3R、前に出て蹴りで攻めていくのは心直だったが、空龍の右フックが直撃し、心直は大きくバランスを崩す。パンチで襲い掛かる空龍に心直はヒジで対抗。試合終了になると両者はスタミナを誇示するための腕立て伏せ合戦。判定はジャッジ1名が心直を支持したが、痛み分けとなった。

▼OPマッチ2 80kg REBELSルール 3分3R
×マニー・センチャイジムセンチャイムエタイジム)
TKO 2R 1分18秒 ※レフェリーストップ
〇豊 圭一(FIGHT CLUB 428)


 1Rに豊がパンチの連打でスタンディングダウンを奪い、続いて左ボディを効かせての右ストレートで2度目のダウン奪取。2R、打ち合いに行ったマニーだったがコーナーへ詰まり、豊の右フックがクリーンヒットしたところでレフェリーストップ。豊のTKO勝ちとなった。

▼OPマッチ1 90kg契約 REBELSルール 3分2R
×えっちゃん
判定0-3 ※19-20×3
〇門馬祐輔(K.O TRYOUT 特別育成枠選考試合)


 1Rはえっちゃんが右ストレートを中心にパンチを振り回して突進を繰り返す。門馬は蹴りを出すが勢いに押された。2Rは両者疲れを見せる中、門馬はヒザ蹴りとハイキックで優勢に。門馬が判定勝ちを収めた。

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