キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT×REBELS】3戦目の鈴木千裕が怒涛の連打で二冠王・橋本悟を45秒でKO、安本晴翔は王者対決を圧倒KOで制し、ぱんちゃん璃奈はJ-GIRLS王者を下す

2019/10/04 22:10
【KNOCK OUT×REBELS】3戦目の鈴木千裕が怒涛の連打で二冠王・橋本悟を45秒でKO、安本晴翔は王者対決を圧倒KOで制し、ぱんちゃん璃奈はJ-GIRLS王者を下す

得意の右ストレートを連打して橋本を追い掛け回し、倒し切った鈴木。わずか3戦目での王者越え

「KNOCK OUT×REBELS」
2019年10月4日(金)東京・後楽園ホール

▼第8試合 メインイベント 64kg契約 REBELSルール 3分3R
×橋本 悟(橋本道場/MuayThaiOpenスーパーライト級王者、INNOVATIONライト級王者)
KO 1R 45秒 ※右ストレート
〇鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)


 鈴木はREBELS-60kg王者・鈴木宙樹の弟で、元々はMMAファイターとしてパンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級(56.7kg)で優勝。8月10日のレベルスでキックボクシングの試合に臨み、パワフルなパンチで初回TKO勝ちを飾った。今回がキックボクシング3戦目でメインに大抜擢。


 対する橋本は“激闘大魔神”の異名を持つアグレッシブファイターで、右ストレートを武器に様々な団体で活躍。MuayThaiOpenスーパーライト級王座、INNOVATIONライト級王座の二冠を持ち、戦績は19勝(10KO)15敗3分。


 1R、橋本のローに対して鈴木は右ハイから右ストレート。鈴木は左ボディブローから右ストレート&右フックを連打。グラつく橋本に鈴木は怒涛の右連打。そのまま右の連打で倒し切った。1Rわずか45秒の衝撃KO劇。


 鈴木はマイクを持つと「橋本選手、僕と戦ってくれてありがとうございます。やはり自分はまだまだ新米で、全然まだまだですが背負っているものが違うと思いました。みんなの応援を背負って、今日以上強い自分を見せたいので、これからも応援してください。勝ったらある方に挑戦しようと思っていました。丹羽圭介選手、俺はあなたと戦いたい。これには理由がある。俺はチャンピオンになりたいんだ。俺はチャンピオンになる」と、REBELS 63kg級王者・丹羽に挑戦状を叩きつけた。


 試合後のインタビューでは「自分はやると言ったらやる男なので有言実行できたのが良かったです。兄が頭をコントロールしてくれるので、上下を打ち分けろと。それを繰り返しました。ラッシュをしのがれてもぶっ倒れるまで追いかけようと思っていました。体力はあるので。1000%ぶつけるのが鈴木流です」と試合を振り返る。


 そして「自分はわがままですがレベルスとKNOCK OUTのチャンピオンになりたい。自分が先陣を切って両方のベルトを巻きたいです。自分はまだ戦績が浅いので、新人なんだからでしゃばるなって思っている人たちはいると思いますが、そういう人たちを納得させる試合をしたい。誰でもいい。来る人は倒します。63~64kgでチャンピオンを目指します」と宣言。


 山口元気KNOCK OUTプロデューサーは「正直、1Rから行くとは思っていましたが、しのがれて3Rにスタミナが切れてローとボディでやられちゃうだろうなと思っていたんですが予想を超えていました。期待の新人が出たなと思いました」と、鈴木の勝利は予想外だったと振り返り、「丹羽君のスケジュールが年内は埋まっているので来年くらいですかね。ただインパクトはある。面白い。有力な挑戦者候補です」と、タイトル挑戦に内定を出した。

▼第7試合 セミメイン フェザー級(57Kg)3分5R
〇安本晴翔(橋本道場/REBELS-MUAYTHAIフェザー級王者、INNOVATIONスーパーバンタム級王者)
KO 1R 2分01秒 ※3ノックダウン
×新人(E.S.G KICK BOXING GYM/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)


 安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。今年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月のREBELSでは栗秋祥梧を破りREBELS-MUAYTHAIフェザー級王座を戴冠。8月のKNOCK OUTでは古豪・駿太をKOで破り戦績を14勝(5KO)1敗2分としている。


 新人は2007年12月プロデビューのベテランで、NJKF王座をスーパーバンタム級とフェザー級の2階級制覇、現在はWBCムエタイ日本王座を保持している。駿太とは2017年11月と2019年3月の2度戦い、いずれも勝利を収めた。デビューから5年目で初戴冠、王者になってからも黒星が続くなど“苦労人”である。


 1R、サウスポーの安本は挨拶代わりの左ハイキック。その後もハイキックでけん制しながら三日月蹴り、ローと蹴りの攻撃を散らしていく。


 新人がロープを背負ったところで安本はいきなりの左フック。これがクリーンヒットすると右ストレート、右フックの連打でダウンを奪う。続けて右フックで2度目のダウンを追加すると、最後は左フックで新人を仕留めた。


 圧倒的な強さで王者対決を制した安本は「KNOCK OUTは2回目。2回ともKOでしてめちゃくちゃスッキリしています。マイク何を言っていいか分からないんですけれど、これからも僕のこと注目してくれれば最高ですね。最高!」と、豪快な倒しっぷりとは裏腹にグダグダなマイクで締めくくった。

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