ONE Friday Fights 982025年2月28日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼キャッチウェイト (-55.34kg) ムエタイ 3分3R×ルー・イーフー(中国)KO 2R 2分41秒 ※左ストレート〇与那覇壱世(=壱/センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)
KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者の壱・センチャイジムが本名の与那覇壱世で2度目のONE参戦。
沖縄出身の与那覇は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。
6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収め、7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利。「KICKBOXING JAPAN CUPスーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝へ進出したが、決勝で森岡悠樹にKO負けして優勝を逃した。戦績は28勝(10KO)10敗1分。また、3月22日には所属ジム主催の『MuayThaiOpen 50』でタイトルマッチも決定している。
前回のONEではティムール・チュイコフ(キルギス)を相手に、左ミドルで試合を支配して判定勝ちしている与那覇。今回はルー・イーフーとの対戦がキャッチウェイトのムエタイルール決まった。
イーフーは2024年10月の『ONE Friday Fights 82』で同じKNOCK OUTのホープである柿﨑瑠(クロスポイント大泉)と対戦。パンチ主体のスタイルで、判定で敗れたものの右ストレートからの左フックで柿崎を仰け反らすなどハードパンチャーぶりを見せつけた。
左ミドルキック、アウトボクシングと与那覇が得意とするパターンで前回柿崎に敗れているだけに、イーフーがどう対応してくるかで勝敗が決まりそうだ。
1R、与那覇はサウスポーから左ミドルを蹴っていくが、イーフーはそれをはあって右ローを蹴る。与那覇は左インローをけってサウスポーのセオリーとは逆に左へ回っていく。そこへイーフーが飛び込んでの左フックを強打。これに耐えた与那覇だが左フックの追撃に膝を着いてダウン。
立ち上がった与那覇は打ち合いに行くが、ワンツーの打ち合いでイーフーの右ストレートに与那覇が2度目のダウン。立ち上がった与那覇はまたも打ち合いに行き、左ストレートをクリーンヒットさせ、近距離では左のヒジも。打ち合いの中で組みも混ぜ、離れ際に左ヒジを当てに行く。イーフーの右ストレートに右フック、前蹴り、左ストレートで逆襲する与那覇。
2R、与那覇は左ミドルを蹴ってのワンツー、首相撲から左ヒジを見舞い、イーフーを流血させる。ジャブからの右ヒジ、さらに左ヒジで攻める与那覇。ワンツー連打からの左ミドルと圧倒的に攻める。イーフーはほぼ手が出ない状態に。与那覇の4連打に右ストレートを返すイーフーだが、与那覇はバックステップでかわす。そしてロープを背負ったイーフーに与那覇のワンツー・スリーでの左ストレートがクリーンヒット、イーフーがバッタリと倒れ、与那覇の逆転KO勝ちとなった。
与那覇は「1Rダウン取られて作戦が変更になって、会長からパンチとヒザとヒジで行けと。最初は左ミドルで行く作戦だったんですが、変更が上手くいってよかったです。これからもまたONEの舞台に戻ってきて激しい試合をしたい。僕、ベストバウト製造機なので。いい試合をいっぱいします」とインタビューに答え、35万バーツ(約154万円)のボーナスを獲得した。