2025年2月22日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム『RWS』(U-NEXT配信)に、日本人3選手の出場が発表された。
プレリミナリーの第1試合で、藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム)がタン・スアン・ユン(シンガポール)とアトム級(46.26kg契約)2分3Rで対戦。
藤原はジュニアキック時代から50戦以上のキャリアを重ね、2021年5月にプロデビュー。相手を圧倒する前蹴りで連勝を重ね、プロ6戦目でAyakaに勝利し、高校3年生にしてミネルヴァ ピン級タイトルを獲得。昨年3月に撫子との初防衛戦で敗れ、続く5月のムエロークでは女子ムエタイ界トップの一角、モンクットペットに判定負けを喫して以降は、タイを主戦場に。
2024年6月にはタイ・ カラレスタジアムで行われたFairtex Fight47kgタイトルを獲得。9月の『RAJADAMNERN KNOCK OUT』でも完勝、10月は『BOM』に初参戦してミンタに判定勝ち、12月は『RWS JAPAN』に初参戦でMIREYに判定勝ちと現在9連勝中。
ユンはWBCムエタイ インターナショナル 女子ミニフライ級王者で、2024年12月の『RISE』に初来日。宮﨑小雪に2RでKO負けしている。
本戦第2試合では、ラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級7位・伊藤紗弥(尚武会)が47.17kg契約2分3Rで同級9位カオスアイ・ポー.コブクア(タイ)と対戦。
伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王座に就いた。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイ・IPCCと女子世界王座の四冠を制覇。BOM女子ピン級(-45.53kg)初代王座、BOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王座も獲得。
2023年9月に『RWS』初参戦もモンクッペットに判定負けを喫し、RWSでの2分3R制を踏まえてパンチを強化して11月のBOMでは予告通り左フックでミンタを2RでKOした。12月にはラジャダムナンスタジアムで初勝利、2024年4月のRWS JAPANでは元K-1王者のパヤーフォンも判定で破り、7月にはラジャ4位のノンパーフォンとの熱戦も制して7連勝を飾ったが、10月のタイ『RWS』にてラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級初代王座決定戦でパヤーフォンに敗れて王座を逃した。12月のRWS JAPANでもモンクペットに敗れ、連敗脱出を懸けての試合となる。
そして本戦第3試合には朝陽・エイワスポーツジム(=品川朝陽/エイワスポーツジム)が57.6kg契約3分3Rでサマンダル・カサノフ(ウズベキスタン)と対戦。
朝陽は同門の吉成名高と共にジュニア時代から様々なアマチュアタイトルを獲得し、プロ転向後も強打を武器にMA日本フライ級王座、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、ムエサイアム・イサーン・バンタム級王座、IPCC世界フェザー級王座などのタイトルを次々と獲得。
2021年から2023年はONEに参戦し、その後はBOMとRWSで活躍。7月にチャイヤコーンを得意の左ボディでKOして破竹の10連勝を飾ったが、10月のクンクメール対抗戦で1Rにダウンを奪うも引き分けに持ち込まれた。12月のRWS JAPANにて得意の左ボディでニコラス・レイテ・シウバをKOしている。
さらに、3月8日(土)にはイッセイ・エクシンディコンジム(=石井一成/ウォーワンチャイプロモーション)の出場も決定。50.8kg契約3分3Rでジョムホート・コースワンタット(タイ)と対戦。
(C)RWS 石井は打倒ムエタイを掲げタイで試合を重ねながら、2022年8月からK-1にも参戦。K-1バンタム級王座決定トーナメントに出場するなどトップクラスと試合を重ねてきたが、2023年12月の黒田斗真とのK-1 WORLD GP バンタム級タイトルマッチを最後にK-1との契約を解除。
2024年3月の『RWS』ではコンパヤックを相手に衝撃の初回KO勝ちを収めた。4月の『RWS JAPAN』では松田龍聖とドロー、7月のRWS JAPANではパントーに判定で敗れている。10月、約5年ぶりにスーパーフライ級から一階級下げてのフライ級でRWSに挑んだがペットバンライの首相撲地獄に捕まり判定負け。12月のRWSではラーチャンに判定勝ちで再起を遂げた。戦績は46勝(26KO)17敗4分。
ジョムホートは元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者、元7チャンネル同級&ライトフライ級王者。201勝45敗5分の戦績を持つ。2024年7月のRWS JAPANに来日し、吉成名高のラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座に挑戦したが、ダウンを奪われ敗れている。