2025年3月29日(土)東京・両国国技館『RISE ELDORADO 2025』の追加対戦カード発表記者会見が、2月13日(木)都内にて行われた。
オープンフィンガーグローブマッチの-65kg契約3分3Rで、山口裕人(道化倶楽部)vs.スーパーライト級7位でBreakingDownフェザー級王者のYURA(ダイアタイガージム)の対戦が決定。
山口は関西キックボクシング界を代表する激闘派ハードパンチャーで、大阪でプロデビューから8連勝。中央進出後は木村ミノル、東本央貴などに勝利。WPMF世界スーパーライト級暫定王座、WBCムエタイ日本同級王座、INNOVATION同級王座、DEEP☆KICK 63kg級&65kg級王座、WPMF世界スーパーライト級暫定王座など数々のタイトルを獲得している。2021年5月にRISE初のOFG戦に志願し、これまで4勝3敗1分。2023年8月、YA-MANと初代RISEOFG -65kg級王座決定戦を争うもKO負け。西谷大成、伊藤澄哉と3連敗を喫したが2024年10月に安彦考真に判定勝ちで連敗脱出した。戦績は29勝(18KO)22敗1分。
YURAはK-1甲子園準優勝、第4代IKCウェルター級王座、初代ジャパンカップ同級王座、突破70㎏以下級王座、RKSウェルター級王座を獲得。「一番手っ取り早く有名になるため」の手段としてBreakingDown出場を選び、2023年5月から出場。これまで3勝2敗の戦績を残し、2024年2月には西谷大成にもKO勝ちしている。2023年12月の『RISE WEST』に出場し、ねぎ魔神とダウン応酬の末に判定勝ちしてRISEミドル級15位にランキング入り。2024年3月には9位のKENTAからも勝利を奪い現在は10位に。プロ戦績は13勝(5KO)無敗だが、2024年5月のBreakingDownライト級トーナメント準決勝で山本隆寛に敗れた。10月には木村”ケルベロス”颯太をOFGマッチでKO。
伊藤隆RISE代表は「この試合の勝者はYA-MAN挑戦につながるし、今年開催するフェザー級トーナメント予選に出てもらいたい」と、2つのビッグチャンスをつかめるかもしれないと話す。
YURAは「僕はYA-MAN選手が持っているベルトを狙っています。ここでしっかり勝ってYA-MAN選手に挑めたらと思います」と、YA-MANとのタイトルマッチを実現させたいとし、山口は「YURAくんとはスポンサーが一緒で、そのつながりで仲良くさせてもらっています。みんな強いのは知っているので、全員僕が負けると思っているんじゃないですかね。ここまで負けも多いのに、ここまで残って大きな大会にも出させてもらっている意味をこの試合で見せたいと思います。山口裕人を見せます」と自分がこうしてビッグマッチに起用される理由を試合で見せるとした。
互いの印象を聞かれると、YURAは「僕はいつも山口選手の試合をよく見ていて、倒し倒されの誰が見ても面白い試合をする選手だと思っていて。ガンガン打ち合いで塩試合が無い選手だと思います」、山口は「めっちゃ強くないですか。映像も何回も見たけれど、速いし、めちゃ強いので。でも強いヤツとはけっこうやってきているし、自信はあるので。しかもYURAくんと決まって、強いので気合いも入って毎日楽しいです。ありがとう、YURAくん」と強いからこそ気合いが入って楽しいと答える。
勢いのある若手の踏み台にされてしまう可能性のあるマッチメイクだが、との問いに山口は「やらせてくれて嬉しいですね。強いヤツとやるのがめっちゃおもろいじゃないですか。毎日楽しい、生きているって感じです。ありがとう」と、逆に嬉しいと答えた。
伊藤代表から「私としてはRISEを主戦場にして頑張っていただきたい」との言葉があったYURAは「OFGのベルトを獲った後は65kgのキックルールでもベルトを獲りたいと思っているので、しっかりやっていきたいと思います」とハッキリ専念するとは言わなかったが、RISEに比重を置いていく様子。今年も開催が予定されているフェザー級世界トーナメントにも「オファーがあれば出たいです」と意欲を燃やした。
また、倒し倒されの試合でダメージは大丈夫かと聞かれたYURAは「あまり効いて倒れたことはなくて、フラッシュ気味なので。打ち合いに行くともらってしまうところはあるので、それは気をつけたい。だからと言って塩試合をするつもりはないですし、しっかり盛り上げて倒しに行きたいです」と、山口との激闘に意気込んだ。