ONE Friday Fights 962025年2月7日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信中
▼第4試合 フライ級(-61.2kg)キックボクシング 3分3R〇陽勇(TEAM3K/VENUM TRAINING CAMP)TKO 2R 0分42秒 ※レフェリーストップ×レアンドロ・ミランダ(ポルトガル)
陽勇は第1回全日本学生フルコンタクト空手道選手権1部男子軽量級(65kg未満)優勝、第7回JFKO全日本フルコンタクト空手道選手権大会軽中量級優勝、第6回JFKO全日本空手道選手権大会一般男子軽中量級準優勝、第36回白蓮会館全日本空手道選手権大会一般男子軽量級優勝などフルコンタクト空手で数々の成績を残してキックボクシングに転向。
サウスポーから繰り出すローキックを始めとした強い蹴り技、左ストレート&フックで9戦全勝(2KO)と無敗を誇る。2024年3月にはK-1との対抗戦に抜擢され、龍華を判定で破っている。その後、ONEと契約したことを発表し、9月にONE Friday Fightsに出場するとユセフ・エサードを判定で破り初陣を勝利で飾った。
ミランダはONE初参戦。豪快な左右フックと左ボディを得意とするパンチャーで、元々は70kgで戦っていたという。ニックネームは「ゴリラ」。
1R、サウスポーの陽勇は左ミドル、左インロー。ミランダは圧をかけながら左フックからの右ストレート、右フック。陽勇は左ストレートを狙いつつ、左の蹴りを多用。ミランダはその蹴りを受けてから左右ボディや左右フックを返しに行く。ガードを固めるミランダに陽勇はジャンプしてのヒザ蹴り。ミランダの右フックに近距離で左三日月を合わせてダウンを奪うと、左ハイからの左ヒザ、そこからのパンチ連打でダウンを追加する。
胴廻し回転蹴りを見せる陽勇がパンチの連打とヒザでラッシュをかけたが、ミランダはこのラウンドを凌いだ。
2R、ミランダは再び左右フックで前へ出ていくが、陽勇の左ハイがさく裂。腰が落ちたミランダにすかさず左ミドルを叩き込み、ヒザとパンチでラッシュをかける陽勇。最後はボディ連打でロープを背負わせたところでレフェリーがストップ。陽勇がONEで2連勝となった。
「サワディカップ! 前回試合させていただいて、お客さんの熱が凄くてその中で僕もKOして絶対に盛り上げると思って練習してきたのでそれが出来たのが嬉しい。ヴェナムトレーニングキャンプで練習して作戦通りです。僕、お腹を効かせる三日月蹴りが得意なので何パターンも考えていて絶対に決めきると前日インタビューでも話していたので、決め手はそれですね」と勝利者インタビューに答える陽勇。35万バーツ(約150万円)のボーナスも獲得した。
3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』にも参戦なるか。
[nextpage]
▼第2試合 キャッチウェイト ムエタイ 3分3R×ワン・ユハン(中国)判定0-3〇川野龍輝(クロスポイント吉祥寺)
川野はKNOCK OUTを主戦場とするホープで、KNOCK OUTアマチュア4階級王者、K-1アマチュアAクラス優勝、KROSS×OVER Aクラス優勝、NJKF2階級王者、Stand up Aクラス優勝とアマチュアで数々の実績を残して2023年12月にプロデビュー。3戦目で蒔・センチャイジムに初黒星を喫したが、その後は4連勝3連続KO勝利を飾っている(1RでKOが2回、2RでKOが1回)。ユハンは今回がONE初参戦。
1R、ユハンは左ミドルからのパンチ、川野は右ローを主軸に攻める。手数を出すユハンに川野が右ストレートで下がらせる。左ミドルを蹴られると右ローを返す川野。右カーフにユハンは左ボディを返す。その左ボディを狙い撃ちにし、右ストレートも突き刺すユハン。
川野は展開を変えようと後ろ蹴りを放つが、ユハンはどんどん前へ出て左右のミドルにワンツー。川野は両腕ブロックして右カーフを蹴っていく。ユハンは攻め疲れしたか、終盤は手数が減った。
2R、川野は右ハイをガードの上から2発蹴っていく。ユハンは左ミドルを軸に右ストレート。川野は前蹴りで下がらせての右ハイ、左ボディからの右ハイ、さらには右飛びヒザからの右ハイを放つ。ユハンのガードを突き破るような右ストレートも。明らかに手数が減ったユハンだが左ボディは強い。川野は前へ出て与座キック(中足で蹴る)のような右インローを狙い撃ち。
3R、川野はジャブから右ハイ、右ロー、右カーフ。両者ともかなり披露が見えるが、川野は要所で右ハイを蹴り、与座キックの右インローを狙い撃ち。右ハイをどんどんガードの上から蹴っていく川野は右ストレートも打つ。最終ラウンドは両者とも手数がかなり減ったが、攻撃を出していたのは川野。
判定は3-0で川野がONE初陣を勝利で飾った。