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【ONE】初参戦の吉成名高「僕は倒し倒されではなく、一方的に倒す試合を見せたい」チャトリ代表がアトム級王座の新設も検討「狙えるチャンスがあるならぜひ獲りたい」

2025/02/03 21:02
 2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXT配信)の追加対戦カード発表記者会見が、1月31日(金)都内にて行われた。  アトム級(-52.2kg)ムエタイ3分3Rで、ONE初参戦のラジャダムナンスタジアム3階級制覇・吉成名高(エイワスポーツジム)が元ルンピニースタジアム認定ライトフライ級王者ラック・エラワン(タイ)と対戦する。  名高は2023年7月にラジャダムナンスタジアム認定フライ級王座を獲得し、外国人として史上初のラジャダムナン2階級制覇王者に。その後も快進撃を続け、8月にはタイ『RWS』のメインイベントでフライ級タイトル初防衛戦を行い4RでKO勝ち、12月のRWSではラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座決定戦で勝利し3階級制覇。2024年2月には正規王者プレーオプラーオとの統一戦にも勝利し、正規王者に。7月のジョムホートとのタイトルマッチでも圧倒的な差を付けて勝利、2度目の防衛に成功した。  9月のWBCムエタイ ダイヤモンド スーパーフライ級王者決定戦では、プレーオプラーオに勝利しているペットアヌワットを2RKOで葬り、10月にはクンクメールとの対抗戦で3RKO勝ち。12月1日のRWSではペットヌンに大差判定勝ちして3度目の防衛に成功。12月にはシュートボクシングの大会でオープンフィンガーグローブムエタイに初挑戦し、初回TKO勝ちを収めた。現在驚異の35連勝を誇る。  ラックは2019年12月にルンピニースタジアム認定ライトフライ級王座、2020年3月にはプロムエタイ協会の同級王座、2022年には7チャンネルスタジアムのスーパーフライ級王座を獲得。2023年3月から『ONE Friday Fights』に参戦し、チューサップとマハーサムットに連続KO勝ちを収めて11連勝をマークしたが、11月のソンチャイノーイ(2023年4月のBOMで名高と対戦し、名高が3RでKO勝ち)戦で判定負けを喫して連勝がストップした。その後はSBの佐藤執斗に左フックでKO勝ち、ニコラス・レイテ・シウバに判定勝ちと再び連勝したが、2024年7月のソンチャイノーイとの再戦に判定で敗れ、9月もヨッドナムチャイに判定で敗れている。  名高が以前から戦いたい相手の一人として名を上げており、12月の『RWS JAPAN』で対戦が組まれたが、ラックが「家庭の事情で練習に100%集中できない状態になってしまい」欠場。試合が流れていた。  会見で名高は「今回ONEの日本大会という素晴らしい大会に参加することができ、本当に嬉しく思っています。錚々たるメンバーの中で自分は試合をやらせてもらうんですけれど、ムエタイという競技において自分は絶対的な自信を持っているので、今回の対戦相手ラック選手は凄く強い選手ですけれど、自分のスタイル=美しいムエタイを貫いて世界を驚かせたいと思います」と挨拶。  ONE初参戦については「自分もラジャで試合をしていく中で、現地のタイのファンから『名高がONEで試合するのを見たい』って声もあって。自分も防衛戦を重ねてきて次の挑戦というか、オープンフィンガーグローブで全然変わってくるので、新しいことに挑戦できるっていうのは凄くワクワクしています。同じ階級でやるので今は王者として負けてはいけない、その気持ちが強いです」とした。  改めてラックの印象を聞かれると「一度試合が流れた相手で、でも必ずぶつかると思っていた選手なので、ONEの日本大会という大舞台で試合が出来ることを嬉しく思っています。印象はとにかくタフな印象。KO負けを見たことがないし、もらっても前に出て来るのでタフな試合になると思うけれど、その中でも僕の技術を見せて、いなして、捌いて、僕の攻撃だけを当てるというスタイルを貫けばKOも狙えると思っています」と、とにかくタフな相手だと評する。  ONEに出るタイ人選手はガツガツ来るファイトスタイルに切り替えるが、との問いには「みんなボーナス狙いに行きますよね(笑)。ラック選手もボーナス狙いでガンガン来ると思うけれど、自分はそこはあまり意識せずいつも通りにすれば行けると思っています。相手がガンガン来ても焦らず自分のスタイルを貫くだけです」と、相手のスタイルに惑わされず自分のスタイルを貫いて勝つとした。 「去年は防衛戦が全試合判定だったんですけれど、今回の相手もタフな選手という印象なので、その選手を倒せたらタイでの評価も上がると思うので、これで倒すと言って倒せなかったらアレなので何かで倒します」  昨年12月の『GROUND ZERO』にて初のOFGムエタイマッチを経験済みだが「変わるかなと思ったんですけれど、最近は練習の中では逆にOFGがしっくり来るというか。動きの中でもその動きの速さとか、練習していくうちに。まだOFGの戦いの中で進化していく感じですね。自分の完成形をこれから見つけていきたい」と、OFGでの戦いはまだまだこれからだという。 「激しい試合が多い中で、自分のスタイルがより際立つと思うので、そういう試合を見せられれば。なので僕は倒し倒されではなく、一方的に倒す試合を見せたいと思います」と意気込む。  これまでより多くの人に試合を見てもらえる機会になったのでは、と言われると「ONEという大会は世界の格闘技ファンが注目している大会なので、今まではタイの現地の人が多かったが世界の人が見る大会だと思う。その中でも、僕の試合を見せれば感動してもらえると思うので、試合を見せて勝って次どうなるか分かりませんが、ステップにつなげていきたい」と、世界に自分の試合を見せて次のステップにつなぎたいとした。  ONEには継続参戦していくのか、との質問には「まずは3月の日本大会の大舞台で結果を出す、最高の試合をすることだけを考えています。その試合が終わってから、そういう話し合いとかをしていこうと思っています。ただ、従兄弟の士門がめちゃめちゃ強い選手で、エイワに強い選手がいっぱいいるのでエイワの選手みんなで世界の舞台で戦って、世界中のみんなにエイワスポーツジムのムエタイの強さを見せていきたい気持ちはありますね」と答える。  チャトリ・シットヨートン代表からは「名高が出る前からアトム級ムエタイのタイトルは検討していました。名高は日本最強を証明しつつあるので世界最強になれるかはこれから。ONEとしても名高をサポートしたい。彼はタレント性を持っている」と、アトム級ムエタイ王座の新設を検討中で名高にその階級での活躍を期待している様子のコメントも。  それを受けて名高は「バッチリ僕の階級なので、狙えるチャンスがあるならぜひ獲りたいです。ONEのベルトがカッコいいので」と、新設されるならぜひ獲りたいとした。  また、国内トップ選手が集結したことに「武尊選手とお話をさせていただいた時に、同じ大会に出場できたらいいねって言ってもらえて、その言葉が凄く嬉しかったんですけれど、その話から月日が流れてこのタイミングで同じ大会に出られて本当に光栄だと思っています。  出場するメンバーの皆さんも日本の大会で凄く活躍していて、世界の選手とも戦っている選手が集まったので、日本人選手が今回の大会で全勝したらそれは本当に凄いことだと思いますし、日本の格闘技が強いってことを証明できるので、みんなで勝利を狙っていきたいと思っています」と語った。
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