2023年12月のアーチュレッタ戦の勝利後のJTT勢、右がエリー(C)GONG KAKUTOGI
朝倉未来、朝倉海兄弟が所属するJAPAN TOP TEAM(JTT)のヘッドコーチを務めたエリー・ケーリッシュ(フランス)が、JTTを離れ、母国フランスに帰国することを自身のインスタグラムで発表した。
朝倉海が米国ラスベガスのシンジケートMMAで出会い、ビリー・ビゲロウ(米国)コーチとともに日本にスカウトしたケーリッシュは、朝倉海の元谷友貴戦、フアン・アーチュレッタ戦の勝利に貢献するなど、JTTで主に打撃面を担当し、選手を育成してきた。
JTT勢の勝利と敗北のなか、日本語も習得してきたケーリッシュは、「非常に難しい決断でした。しかし、それは決して格闘技だけの問題ではありませんでした。常に人々のためでした。(中略)自分が感じたのと同じくらい役に立てたなら、そしてみんなが私の心に触れたように、私もみんなの心に触れられたならと心から願っています」と記している。
以下は、エリー・ケーリッシュがインスタグラムに日本語で投稿した全文。
「ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私はJAPAN TOP TEAMでの仕事を辞めて日本を離れることにしました。
もっと長く日本に居たかったのですが、フランスに戻らなければなりませんでした。私は格闘家とスポーツに無条件の愛を持っているので、これは非常に難しい決断でした。しかし、それは決して格闘技だけの問題ではありませんでした。常に人々のためでした。
子供とその親、趣味のクラス、アマチュアとプロのファイター、コーチなど、JTTのメンバー全員をはじめ、私は一生心に残る思い出を作りました。
しかし、それらの思い出はJTTだけに留まりません。私は、日本に滞在している間に出会ったすべての人に感謝と敬意を表したいと思います。日本での経験は、コーチとしてだけでなく、人間としても私を成長させてくれました。
対戦相手とそのチーム、MMAプロモーションとそのスタッフ、以前から知っていた人たちや新しく出会った人たち、他のアスリート、スポンサー、医師、タクシー運転手、ウェイター、または偶然出会ったすべての人へ: 本当にありがとう。
自分が感じたのと同じくらい役に立てたなら、そしてみんなが私の心に触れたように、私もみんなの心に触れられたならと心から願っています。
日本は私の心の中で常に特別な場所を占めています。
時間こそ最も貴重なものであり、皆様には愛する人たちと時間を賢く過ごすようお願いします。そうする機会があるときはいつでも、愛していると伝えてください。
そしてファンの皆様、いつも応援してくださって本当にありがとうございます。皆様がいなければ、私たちはやっていけませんでした。いつも皆様全員にお返事することはできませんでしたが、皆様の優しいメッセージはいつも読んでいて、それが私に毎日一生懸命働き続けるモチベーションを与えてくれていました。
喜びの涙から悲しみの涙まで、この人生で起こり得るすべての感情を経験したように感じます。
でも、日本のMMAシーンでの活動はまだ終わっていません。多くのことが進行中で、近いうちに必ず日本に戻ってきます。お楽しみに。皆様、改めて本当にありがとうございます。敬具 コーチエリー」
エリーの投稿後、朝倉海は、「Thank you Elie コーチとしても人としても尊敬できる人 ありがとう」と感謝の言葉を送っている。
Thank you Elie
— 朝倉 海 Kai Asakura (@kai_1031_) February 3, 2025
コーチとしても人としても尊敬できる人
ありがとう pic.twitter.com/yBZKoJqN2K