2025年2月7日(金)タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 28: Prajanchai vs. Barboza』(U-NEXT配信)に手塚裕之が参戦。元UFCのジャン・リーポンと81kg契約で対戦する。
▼キャッチウェイト81kg契約 5分3R手塚裕之(日本)ジャン・リーポン(中国)
“ジャパニーズ・ビースト”こと手塚裕之はMMA14勝5敗。2019年にPANCRASEウェルター級王座を獲得すると、同年10月にONEデビュー。ONEでは、6勝(5フィニッシュ)2敗の戦績を持つ。
2021年11月のアギラン・ターニ戦から、エドソン・マルケスをともに3R TKO後、ジン・テホとアブラーオ・アモリムの両者を1R 腕十字に極め、2024年4月にはヴァミール・ダ・シウバを2R ノースサウスチョークでフィニュシュと、5試合連続フィニュシュをマークしたが、2024年9月の前戦でMMA9勝1敗のイシ・フィティケフに判定負けで連勝が5でストップした。34歳。
対するジャン・リーポン(中国)はUFCで2勝2敗、ONEで3勝2敗の強豪で、MMA34勝(25フィニュシュ)13敗2分の強打者。2014年のTUF Chinaライト級(70.3kg)決勝でサイ・ワンにスプリット判定勝ちで優勝し、UFCと契約。デビュー戦でブレンダン・オレイリーに判定勝ちも、クリス・ウェイド、ケイジャン・ジョンソンに判定負けでリリース。その後、Kunlun Fightで連勝を重ね、2021年のエドゥアルド・フォラヤン戦の判定勝ちでONEデビュー。以降、ルスラン・エミベック・ウフール、ティモフィ・ナシューヒンを初回KOに下すなど、強い体幹から放たれる打撃で強豪を下している。
前戦は2024年5月のモーリス・アベビ戦で体重超過のアベビを相手に174ポンドのキャッチウェイトで対戦。激しいスクランブル戦の末に判定負けを喫している。手塚と同じ34歳。ONEライト級(※77.1kg)から、今回は手塚と81kgのキャッチウェイトで戦う(※ちなみにONEの戻し体重は契約体重の5%まで)。
試合に向け、自身のYouTubeを更新した手塚は、リーポンとは米国合宿で手合わせをしたことを明かしている。
「同じ大会に2回出て、ともにフィニュシュ勝利して、リーポン選手はボーナスを持っていったからよく覚えている(苦笑)。もともとライト級の選手で去年、夏合宿でB-TEAMで遭遇して、やることはないだろうと思っていたから普通に組んで練習もしました」という。
フィニッシャーであるリーポンについて手塚は、「打撃も寝技もできるオールラウンダーで一本もKOもフィニュシュが多い、ほんとうにいい選手」と高く評価しながらも「だから俺の方が強い。相性がよくて噛み合う」と自信を見せる。
今回のテーマは「原点回帰」だという。
「最近、寝技で楽に勝つことを覚えてしまって、打撃の攻防戦を綺麗にやり過ぎてた部分がある。もともと俺はストライカー。今回、打撃でも寝技でもどう猛さを、怖さしっかり出して、“ジャパニーズ・ビースト”に恥じぬ戦いをしっかりします」と意気込んだ。
なお前戦後、手塚はSNSから離れていたことについても触れ、「少し飽きて面倒くさくなっちゃって滞っていたんですけど(笑)、今回一緒に練習したストラッサー起一(※2月22日グレイゾン・チバウと対戦)さんから『手塚さん、更新してください』とカツをいただいたんで、プロモーションもしていきます」と語り、通常のONEウェルター級の83.9kgから約3kg絞った“野生獣”の姿を披露している。