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レポート

【NJKF】山浦俊一が王座奪取「いろんな団体のチャンピオンと戦っていきたい」、松本龍斗もTKO勝ちで新王者に

2019/10/01 20:10
【NJKF】山浦俊一が王座奪取「いろんな団体のチャンピオンと戦っていきたい」、松本龍斗もTKO勝ちで新王者に

パンチで攻め込む山浦(右)

「NJKF 2019 west 4th」
2019年9月22日(日)大阪・旭区民センター大ホール

 9月22日(日)大阪・旭区民センター大ホールにて、NJKF・誠至会主催興行『NJKF 2019 west 4th』が開催された。今大会はNJKF王座のタイトルマッチが2試合、国際戦が3試合という豪華なラインナップ。また選手の引退セレモニーなどもあり、盛りだくさんの内容で行われた。

▼ダブルメインII NJKFスーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R(肘あり)
×大輔(NJKF TRASH/NJKFスーパーフェザー級王者)
判定0-2 ※48-50、48-49、49-49
○ 山浦俊一(NJKF新興ムエタイジム/同級1位)
※山浦が新王者に

 ダブルメインイベントとして行われたタイトルマッチの2試合目には、昨年11月の埼玉大会で澤田曜祐を下してNJKFスーパーフェザー級王座を獲得した大輔の初防衛戦。挑戦するのは一昨年10月に大輔に勝利した経験を持つ同級1位・山浦俊一。神奈川・厚木から初めて大阪に乗り込んでの挑戦となった。


 大輔はこの試合に向けてタイ修行も敢行し、代名詞とも言える首相撲に磨きをかけてきた。その自信を胸に序盤から組みに行く大輔だが、山浦は組まれても冷静に対処。距離を取るとミドルやロー、パンチとバランスの取れた攻撃でペースを掴みに行く。逆に自分のスタイルになかなか引き込めない大輔は前蹴りやパンチ、ヒジも交えながらチャンスを窺うが、山浦のペースを崩すには至らず。

 3R終了時点でジャッジ3名とも30-29という支持を得た山浦は4Rも攻めていくが、最終5Rには王者・大輔が意地の反撃。終盤でペースの落ちた山浦を捕らえヒザで攻めていったところで試合終了。判定2-0で山浦が取り、大輔への連勝で王座を奪取した。


 新王者・山浦はリング上のインタビューで「ベルトが思った以上に重くて、うれしいです。2年前と違って大輔選手がチャンピオンだったので、後半に意地というか強さを感じて少し引いちゃった部分もあったんですが、それでも負けずに頑張れたのでよかったです。このベルトを守りながらいろんな団体のチャンピオンと戦っていきたい」とコメント。

 さらに控室では「1Rからもっと首相撲で来ると思ってたんですが、1Rの攻防でこちらも対処できてたので、それで2Rからあまり来なかったのかなと。終盤は僕がスタミナ切れちゃいました(笑)。絶対に負けたくないという気持ちで上回ったので、最後まで心が折れずに勝つことができたと思います」と試合を振り返った。

▼ダブルメインI NJKFフェザー級王座決定戦 3分5R(肘あり)
〇松本龍斗(NJKF京都野口ジム/NJKFフェザー級1位)
TKO 4R 03秒 ※4R開始直後のドクターチェックでストップ(3Rの有効打による眉間カット)
×殿(NJKF 心将塾/同級5位)
※松本が新王者に


 もう1つのタイトルマッチは、前王者・tatsu魅が階級アップのために返上したNJKFフェザー級の王座決定戦。ヒジを武器に戦績を伸ばしている同級1位の松本龍斗と、入場時のダンスと飛び込んでのパンチが持ち味の同級5位・殿の激突。松本は今年6月の大会で当時1位だった大樹を下し、王座挑戦権を獲得していたが、タイトルマッチを前にtatsu魅が返上したため、この王座決定戦にスライド出場となった。

 殿はいつもより慎重に、スイッチしながら攻撃のタイミングを窺っていく。対する松本はミドルからヒザ、ヒジで積極的に攻めていき、2R終盤に殿をロープ際に追い込んでのヒザ蹴りでダウンを奪う。

 3R終了間際にもやはりロープ際に追い詰め、跳びヒザをヒット。これで殿は顔面をカットし、4R開始直後にドクターチェックが入って続行不可能と判断され、レフェリーが試合をストップ。快勝で初のベルトを手に入れた。所属する京都野口ジムにとっても、昨年春にNJKFに新加盟して以降初のタイトルマッチを制した形となった。


「人前では言葉がなかなか出てこない」とのことで、リング上のインタビューでは言葉少なだった松本だが、控室では「いつも通りやったら普通に勝てると思ってたんですが、思ったよりも全然出てこないし、スイッチしてきたりしてやりにくかったですね。待って自分の得意なテンカオやヒジを合わせたら勝てるかなと思って、3Rに二段ヒザが当たるかなと思って出したらドンピシャでした」

 と振り返ると同時に「このベルトをいっぱい防衛しまくります。NJKF王座はあまり防衛戦をする人がいないので、どんどん防衛して、このベルトの価値を高めていきたいです。もっとヒジに特化して、『アイツのヒジはすごい』と言われるようになりたいですね。『ヒジだけや』と思われても、そのヒジが全部当たって全部切れるようになりたい」と抱負を語った。

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