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【BKFC】エディ・アルバレスがベアナックルで右顎を骨折「キルショットを食らった。無視することに全力を尽くしたが…」

2025/01/28 09:01
 2025年1月25日、米国フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターにて『BKFCナックルマニア5』が開催され、メインイベントのスーパーライト級(165lb/74.8kg)2分5R戦で、元UFCのジェレミー・スティーブンス(米国)とエディ・アルバレス(米国)が対戦。3R TKO負けを喫したアルバレスが試合後、アゴを骨折したことをSNSで明かした。  アルバレスの右フックの打ち終わりに右ストレートでダウンを奪うなど、巧みなディフェンスとカウンター技術に優れたスティーブンスは、180cmのリーチも活かして、3R、アルバレスの入りに内側から右ストレート、さらに返しの左も当てるとアルバレスが後退。追うスティーブンスが右ストレートでさらにダウンを奪うと立ち上がったアルバレスだが、ゴング。コーナーに戻ると、セコンドのマーク・ヘンリーらが試合をストップした。 (C)BKFC  試合後、病院に直行したアルバレスは28日、インスタグラムに自身の診断結果とレントゲン写真を公表。試合中に右顎を骨折していたことを明かした。 「第1ラウンドか第2ラウンドでキルショットを食らった……“ゲームフェイス”を保ち、無視することに全力を尽くしたよ。3ラウンド目にはダメージが大きすぎた。俺がどれだけこの試合を望んでいたか、そして勝つために何を犠牲にしたかを理解してほしい。夜は俺の夜ではなかった。ベアナックルはリアルだ。予測不可能、ハイペース、そして暴力的……。フィリーの新進気鋭の選手たちの勝利を祝福する。君たちは未来であり、フィラデルフィアの誇りである。私が勝つか・負けるかは、フィラデルフィア/ペンシルバニアが徐々にコンバットスポーツのための国で最も支配的なエリアになることよりも重要ではない。bareknucklefcは最速で成長しており、地球上で最も偉大なショーになるだろう。フィラデルフィアの皆さん、ありがとうございました」(アルバレス) (C)BKFC  同大会は、地元のアルバレスが参戦したこともあり、17,762人の観客を動員。近年のフィラデルフィアのファイトスポーツでは、もっとも多い観客を集めたことになる。  創設当初はバイオレンス過ぎると評され、ワイオミング州、ミシシッピ州、フロリダ州の3州のみのコミッションが認可していたベアナックスボクシングだが、今回ペンシルベニア州で開催されている通り、世界で大きく拡大している。  地元フィラデルフィアで“アンダーグラウンドキング”と呼ばれたアルバレスは、DREAMライト級グランプリで、アンドレ・ジダ、ヨアキム・ハンセン、川尻達也を下し決勝に進出(負傷により決勝を辞退)するなど日本でも活躍しており、現在は41歳になる。  MMA30勝8敗のアルバレスは、これでBKFC1勝2敗に。2021年4月の『ONE on TNT 4』でオク・レユンに判定負け後、2023年4月からBKFCに参戦し、初戦はチャド・メンデスにスプリット判定勝ちも、同年12月にマイク・ペリーに2R TKO負け。今回の1年1カ月ぶりの再起戦でスティーブンスに3R TKO負けで連敗となっている。  勝者のスティーブンスは、MMA29勝21敗1NCで38歳。これでBKFC3勝連勝。MMAではUFCで1NCを挟む5連敗でオクタゴンを離れ、PFLで1勝2敗。その後、ボクシングでジョゼ・アルドと引き分けると、クリス・アビラに判定負けし、2023年12月にベアナックルに転身。BKFCでジミー・リベラを3Rドクターストップに追い込むと、2024年9月にボビー・テイラーに判定勝ち。今回のアルバレス戦で3R TKO勝ちした。  試合後のリング上には、BKFCの共同経営者でもあるコナー・マクレガーが登場し、お決まりの「この男はいったい誰だ?」のフレーズで会場を煽り、スティーブンスと額をぶつけあった。試合後、スティーブンスはアイルランドでマクレガーとの対戦を実現したい、と語っている。
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