キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】女子高生ファイターを迎え撃つ鈴木万李弥「試練をくぐり抜けてきた分、しっかり試合で魅せたい」

2025/01/27 22:01
【KNOCK OUT】女子高生ファイターを迎え撃つ鈴木万李弥「試練をくぐり抜けてきた分、しっかり試合で魅せたい」

昨年はOFGマッチにも挑戦した鈴木。11月のKrushに続いて勝利なるか(C)KNOCK OUT

 2025年2月9日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2025 vol.1』にて、KNOCK OUT-BLACK女子バンタム級3分3R延長1Rで女子高生ファイターの秋田芭菜(キング・ムエ)と対戦する鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 鈴木は空手のバックボーンを持ち、2016年にキックボクシングでプロデビュー。MMAでは2勝3敗の二刀流ファイターとして活躍し、エキシビションマッチながら中井りんとも対戦経験を持つ。流血もいとわない激しいファイトを信条とし、付いたキャッチフレーズは“流血のマドンナ”。そのルックスも含めて多くのファンからの人気を集めている。

 K-1 GROUPには2022年3月から参戦。クロスポイント吉祥寺に移籍して2023年7月に1年1カ月ぶりの試合を行ったが、☆SAHO☆に敗れK-1グループで初黒星。10月の「第6代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」では準決勝で麻央に敗れ連敗を喫したが、2024年4月のKNOCK OUTでNA☆NAに勝利。7月に韓国で-58kgのタイトルマッチに挑むも判定負け。10月にはOFGキックボクシングに初挑戦でルークナームに判定で惜敗した。11月のKrush名古屋大会ではHotaruに延長戦で競り勝った。戦績は13勝(3KO)9敗。

自分の勝ち方がちょっと分かってきた感じがする


──昨年もハイペースで試合されていましたが、今年も2月の『KNOCK OUT』最初の大会からスタートですね。

「そうですね、組んでいただけるので(笑)。間が空いちゃうと体重の増減があったりするので、詰めてやった方がコンディション的にはいいんですよ」

──今回は相手が秋田芭菜選手。女子高生ファイターということですが、そう聞いて何か思ったことは?

「そうですね(笑)。たぶん、これだけ年が離れた子とやるのは初めてなんじゃないかなと思います。あと、女子高生とやるのは初めてだし、負けてられないですね、やっぱり」

──一発ガツンとカマしてやるぞと。

「(笑)。自分の経験値もあるので、そこはしっかり自分のプライドを持ってやっていきたいですね」

──鈴木選手自身の、今回の試合のテーマは何でしょう?

「バンタム級(53.5kg)での試合がまず初めてだということと、今、ちょうどよくなってきたというか、自分の勝ち方がちょっと分かってきた感じがするので、今回は練習してきたことがちゃんと出る試合にします」

──練習で重点的に意識していることというと?

「最近はコンビネーションですね。試合や練習で、攻撃が単発でつなぎができてないとこの間言われて、そこを今、修正してますね。スパーやマスでも自分で意識してやってます」

──相手の秋田選手の印象は?

「ムエタイのジムなので、戦い方的にはムエタイだなという感じです。距離を取ってくるというのは、苦手なスタイルではありますね」

──一番警戒すべきと思っている点は?

「今まで、もっと危ない相手ともやってきているので、『これは怖いな』という印象はあんまりないんですけど、ムエタイのリズムに合わせないようにはしていきたいですね」

──最終的にはどう勝ちたいですか?

「さっき言ったコンビネーションを出していって、自分のよさを残しつつ……最近も本当にギリギリの試合が多いので、皆さんを安心させる試合にしたいです。差を見せて勝ちたいって、いつもそうなんですけどね(笑)」

──昨年はいろいろなルールで試合したりと、挑戦することが多い年だったと思います。今年に関してはどうですか?

「今年も、もちろん挑戦する気持ちは全然あるので、いろんなことをやっていきたいなとは思いますけど、しっかり身を固めるというか、ベルトを獲るという目標をしっかり持って、やっていく年にしたいなと思っています」

──一番はどのベルトですか?

「やっぱり、今所属しているのがクロスポイントですから、『KNOCK OUT』のベルトは獲りたいですね。そこに向かってやっていきたいと思います」

──その上で、外にも出て行く?

「そうですね。K-1 GROUPもそうですし、いろいろなリングでやっていけたらと思います」


──先ほど、相手の秋田選手が女子高生という話が出ていましたが、鈴木選手は高校生の頃、どう過ごしてましたか?

「7歳の時から空手をずっとやっていたので、高校の頃も制服を着て学校からそのまま空手道場に行って練習してるという、そんな女子高生でした(笑)」

──秋田選手にも同じ質問をしたんですが、高校時代の得意科目と苦手科目は何でしたか?

「得意科目は社会で、苦手科目は数学ですね。暗記物がけっこう得意だったので、社会、国語系はけっこうできてました」

──そうなんですね。5科目も数学以外は大丈夫だったと。

「小学校の時からずっと算数、数学はダメでしたね」

──秋田選手は5科目がちょっと……という話だったので、逆かもですね(笑)。それはともかく、今回はキャリアを見せつけないといけない試合ですね。

「そうですね。でも相手もチャンピオンなので、向こうも経験値はあるとは思うんですけど。でも自分も試練をくぐり抜けてきた分、しっかり試合で魅せたいですね」

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょうか?

「『打倒ムエタイ』ですね(笑)。そこに注目してもらえれば。

──でも、クロスポイント吉祥寺もどちらかというとムエタイに近い感じなのでは?

「まあそうですね。確かにムエタイのジムに近いのかなとは思います。教えてもらってるのもタイ人のトレーナーですしね(笑)」

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