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インタビュー

【K-1】マスキュラーパンチでデング・シルバ撃破へ、小田尋久「筋肉でどうにかなる。巨人を倒すマッスルを見せたい」

2025/01/26 16:01
【K-1】マスキュラーパンチでデング・シルバ撃破へ、小田尋久「筋肉でどうにかなる。巨人を倒すマッスルを見せたい」

デング・シルバ撃破で70kgトップ戦線に食い込みたい小田(C)K-1

 2025年2月9日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2025』にて、K-1スーパー・ウェルター級で“MAXの巨人”デング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)と対戦する“マッスルタンク”小田尋久(TEAM3K)が、インタビューに応えた。


 小田は、フルコンタクト空手出身で“マッスルタンク”のニックネーム通りのムキムキボディの持ち主。Krushには23年2月の夜叉猿戦で初参戦し、判定勝利。24年5月は第5代Krushスーパー・ウェルター級トーナメント準決勝で森田奈男樹をKOし、8月の決勝で璃久を破って同級王座を獲得した。24年10月はストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪うも、延長で判定負けとなった。

 シルバは、MMA団体の『SFT』のSFT COMBAT-70kg王者。ブラジルの“灼熱のビッグモスキート”と呼ばれ、キックとMMAの二刀流ファイター。身長190cmとこの階級では高くリーチがあり、蹴りとパンチのバランスに長けている。24年3月にK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では璃久からダウンを奪いTKO勝ち。7月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント準々決勝ではダリル・フェルドンクと壮絶な打ち合いの末に勝利も準決勝はストーヤン・コプリヴレンスキーに敗れ、3位入賞となった。10月のジョーダン・ピケオー戦は延長判定勝ちを収めた。

もっとマッスルが必要だよと試合で分からせてあげる


――今回、“MAXの巨人”デング・シルバ選手との対戦が決まりましたが、率直にどんなお気持ちですか?

「やったろうという感じです。ストーヤンに負けているので、そのリベンジをしたろと思っています」

――ただMAX世界大会で3位、身長が17cmも高い相手です。

「ストーヤンも僕より背が大きかったんですけど、それよりも10cm高い相手なので、まったくイメージができないですね。どのくらい目線を上げないといけないのか分からないですけど、まあそこは筋肉でどうにかなるかなと思っています」

――マッスルで乗り越えられると。

「ですね。ストーヤン戦も負けはしましたが、戦前は自分が不利と思われる中でダウンを奪うことができました。最後の詰めが甘かったので、そこを改善して進化した姿を見せたいと思います。巨人を倒すマッスルを見せたいですね」

――ストーヤン戦で見せたパンチは?

「マスキュラーパンチです」

――マ、マスキュラー?

「ボディビルのポージングで、マスキュラーというパワーを溜めて筋肉を隆起させるポーズがあるんです。そこからのパンチですね」

――つまり、パワーを最大値にしてのパンチだと。

「そういうことです。まだ開発中なので、もっと精度を上げていきたいと考えています」

――ストーヤン選手といえば、前戦で和島大海選手にダウンを奪われて負けました。どんな思いで、あの試合を見ていたのでしょうか?

「会場で見ていて左ストレートが当たりそうやなと言っていたら、当たったんですよ。さすがは、和島選手やなと。それまでローキックで効かしていましたが、ストーヤン選手は足で倒れることはないと思っていました。相手が向かってきたところにパンチで合わせるのが和島選手はうまいので、それがはまりましたね」

――小田選手は、和島選手の勝利を想定していたと。

「和島選手が有利かなとは思っていました。和島選手はジョーダン・ピケオー選手を倒していますので、ピケオー選手と同じマイクスジムのストーヤン選手は同じようなスタイルを持っています。マイクスジムスタイルの選手は得意なのではないかと思っていました」

――マイクスジムスタイルとは?

「言葉で説明するのは難しいんですけど、ガードを顔の近くに置いて真っ直ぐのパンチを繰り出し、姿勢が立っている感じです。その隙を狙っていったのだと思います」

――小田選手といえばマッスルが武器ですが、フィジカルはどのくらいのレベルまで達しているのでしょうか?

「100がマックスだとすると、まだ20くらいですね。100になったら、どんな外国人が相手でも僕のフィジカルが勝つことになる。そこまで進化させていきたい」

――まだマッスルのレベルは20なんですね。

「外国人といい勝負をしたと言っても、これまで2戦2敗。勝たないと意味がないので、デング戦でしっかりと結果を残したいですね」

――ただデング選手は、和島大海選手を倒しているダリル・フェルドンク選手にも勝っているかなりの強豪です。身長差を含めて、厳しい戦いが予想されています。

「まったく問題ないです。勝てないと思わなければ、そもそも試合を受けることはないですから。僕の攻撃が届かないと思われる中、気づいたら倒している姿を見せたいですね」

――デング選手はヒザ蹴りが得意ですが、身長差17cmだと軽くヒザを上げただけで小田選手の顔に届きます。

「自分は、ヒザ蹴りに苦手意識はないです。逆に過剰に意識してしまうと自分の持ち味が消えてしまうので、そこはあまり考えないようにしています」

――やはりマッスルが大事ですか。

「マッスルがないと戦えないです。そもそも、立つことも歩くこともできないわけですからね。デングには身長はありますけど、僕には筋肉がある。身長vs.筋肉の戦いです」

――デング選手の筋肉はどうですか?

「もうちょっと、筋肉つけないとダメでしょう。その意味でも僕が、もっとマッスルが必要だよと試合で分からせてあげます」

――70kgのMAXは、世界の怪物たちが揃っている魔界というイメージです。そこに足を踏み入れることについては、どんな思いがあるのでしょうか。

「たしかに70kgは強い外国人が揃っていますが、そこに強い日本人が入っていないと面白くないと思います。それが僕でありたいですね。僕にはマッスルがあるので大丈夫です!」

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