ONE Friday Fights 942025年1月17日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTにてLIVE配信
▼第4試合 ストロー級(-56.7kg)ムエタイ 3分3R○アヤド・アルバドル(イラク)判定3-0×林 繁那(R.S-GYM/NJKFスーパーバンタム級3位)
林(日本でのリングネームは繁那)はNJKF WESTを主戦場とする選手で、NJKFスーパーバンタム級3位、WBCムエタイ日本統一同級2位。2024年4月のNJKF後楽園ホール大会ではKNOCK OUTとの対抗戦で鈴木貫太とドロー、6月のNJKF WESTでは日韓国際交流戦でキム・チョンヨンに2RでTKO勝ち。
8月の『ONE Friday Fights 74』でONEに初参戦すると、センチャイ・ナーヨックウィットトゥンソンに1R2分7秒、右ストレートでKO勝利を収めた。11月のNJKFでは藤井昴とダウン応酬の末にドロー。“繁那”はジェロム・レ・バンナにちなんで名づけられたという。戦績は12勝(6KO)1敗2分。
アルバドルは『ONE Friday Fights』で2戦行い、エリアス・ガザリ、ティーヤイ・PK・センチャイにいずれも判定負けを喫している。
コールを受けた林はかめはめ波のポーズをし、歓声を受ける。
1R、林がサウスポーから右ロー、ローを蹴っておいての左ストレートを放つ。前に出るアルバドルはジャブと左ロー。林は左ハイを蹴り、アルバドルが右を打って頭を下げるとヒジを振り落としてけん制する。アルバドルの右ストレートには左ミドルを合わせて林だが、アルバドルが飛び込んでの左フックでダウンを奪う。林も左フックを合わせようとしたが先にアルバドルの左が当たった。
立ち上がった林はダメージはなさそうな様子。アルバドルは思い切った左フック、右ストレートで攻め込んでくるが、林もそこへヒジを合わせようとする。ジャブからの左ストレートも。アルバドルの左前足をキャッチしての左ボディを打つ林。アルバドルが身体を伸ばすように右ストレートを打つところに左ミドルのカウンター。
2R、アルバドルに攻撃を出させてから返す林は自分からも左ミドル。しかし、アルバドルの左フックに尻餅をつく。林が右フックを打つところに左フックをオーバーハンドで合わせに来るアルバドル。林は左ミドルで前に出るが、左ヒザ蹴りで追い打ちしたところに左フックを合わされダウンを奪われた。
苦笑いして立ち上がる林は左ミドルを蹴るが、アルバドルの左フックをもらう場面が多い。ジャブと左フックで攻める林だが、左ミドルにまたも左へ回りながらかわしての左フックを合わされてこの試合3度目のダウンを喫する林。かなり苦しい展開に。
3R、林は後ろ蹴りを繰り出し、アルバドルが連打で前へ出てきたところに左を合わせる。前へ出る林にアルバドルは林の背中側から回って来るような左フックを狙い続ける。林は左ハイ。林の左ストレートとアルバドルの左フックが相打ち。前に出る林は左ストレートで追って行くが、アルバドルは回り込みながら下がる。今度は林の左ミドルに右ストレートを合わせるアルバドル。林は逆転を狙ってミドル空振りからのバックハンドブローを放つが不発。
最後まで林はパンチとヒジでアルバドルを追いかけたが、アルバドルもヒジや左フックを返しながら林の攻撃をかわし続けた。
判定は合計3度のダウンを奪ったアルバドルが判定3-0で勝利。サウスポー対策をしっかりしてきたことが伺えたアルバドルが、林の連勝を阻止した。