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【シュートボクシング】「派手に倒す」と宣言の山田虎矢太に川上叶は「甘い」、王座決定戦の都木航佑「積み上げてきたものをぶつけてベルト奪取」

2025/01/17 11:01
 2025年2月8日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.1』(U-NEXT配信)の記者会見が、1月16日(木)都内にて行われた。  すでに発表されている57.5kg契約の一戦で対戦するSB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太(シーザージム)とSB日本フェザー級1位・川上叶(龍生塾)の両者が会見に出席し、意気込みを語った。  山田ツインズの弟・虎矢太は昨年3月にプロキャリア初の敗北を喫して以降、適正階級であるフェザー級に階級を上げ10月には上位ランカーの内藤凌太を撃破。12月の前戦ではONEからの刺客シッティチャイ・ソー・デチャパンを1RTKOで葬り、現在3連勝と好調を維持する。  対する川上は一昨年4月に虎矢太の兄・彪太朗に敗れSB日本フェザー級王座から陥落後、RISE、K-1、KNOCK OUTと他団体のリングでトップクラスの選手と鎬を削り、持ち味のテクニシャンぶりを見せ付けた。昨年4月の龍聖との一戦から試合から遠ざかっていたが、約9カ月ぶりの復帰を果たす。  マイクを握った虎矢太は「今回、川上選手との試合が決まりました。僕はずっとフェザー級で国内トップの日本人選手でやりたいと言っていたので、それが実現してとても嬉しいです。今までやってきた選手の中でも強敵の選手ですし、逆に川上選手に勝てば自分のフェザー級での立ち位置というところがよく分かる試合になると思うので、必ず勝ってこのフェザー級国内でナンバーワンというところを証明できるように頑張りたい」と意気込みを語った。  対する川上は「最近、山田ツインズはちょっと流行っていて勢いがめっちゃあるんですけど、僕が勝たないと盛り上がらないと思うので、しっかり勝ちます。お兄ちゃんの彪太朗君とは今1勝1敗で、早く決着を付けたいと思っていて、僕がやっぱりSBのベルトももちろん、他団体のベルトも獲っていきたいし、海外でも活躍したいと思っています。僕が勝っていくことでSBをどんどんメジャーにしていきたいと思っているので、そのために僕がしっかり勝って次に進んでいきたいと思います」とSBを盛り上げるのは自分だという。  お互いの印象について聞かれると、虎矢太は「サウスポーから繰り出される左ストレートであったり、またディフェンス、ヒット&アウェイとかアウトボクシングがすごい上手な選手なので、そこは警戒してます。あと、K-1の斗麗選手とやった時ぐらいからスイッチして、オーソドックスに構えての攻撃とかも繰り出すようになってきているので、サウスポーだけに集中せず、いろいろな攻撃を警戒しています」と言えば、川上は「(虎矢太は)一発ある選手やし、KO率も高い。結構、派手な倒し方もいっぱいしてるので、そういうところは警戒してます。でもそこは多分、僕には当たらないと思います。フィジカルは、もともと55kgの選手であってもやっぱり強い方だと思うので、そういうところは注意しながら、しっかり相手の良さを全部消して、僕がしっかり勝ちたい」と相手の良さを消した上で勝ちたいとする。  彪太朗がメインを務めることについて、虎矢太は「僕は植山(征紀)選手と55kgタイトルマッチをやった時にメインイベントを務めていて(2023年2月12日)、その時に彪太朗が悔しがってるのを見てましたし、自分自身、このメインイベントの楽しさというのは実感しています。今回、彪太朗がメインイベントに決まり、『やっと来たか』という感じです(笑)。彪太朗がメインイベントで大会をいい形で締めくくってくれるとは思うんですけど、今回2月大会で一番盛り上がった試合を聞かれた時に、みんな必ず山田虎矢太の試合を言ってくれるような、一番盛り上がる試合をしたいと思います。川上選手は強い選手なので、やるべきこと、練習してきたことをしっかり試合で出すつもりではいますけど、強い選手を派手に倒せば、僕の評価は爆上がりすると思います。彪太朗よりもかっこよく派手に倒して、山田ツインズのカッコいい方は山田虎矢太だと、みんなに思ってもらえるように頑張りたい」とコメントした。  また、彪太朗と2回やっていることで、川上の情報が相手陣営に多くあることについて聞かれた川上は「誰が相手でも試合映像は見られてますし、大体みんな僕のことを分かっている選手も多いと思います。かといって、相手が嫌な対策を立ててきたりすることはそんなにないので、自信を持って戦います」と自信を見せる。  怪我からの復帰戦となることについては「去年は1試合しかできなく、その時も怪我した状態で試合をしたという形になりました。怪我していた部位は狙われそうなので言えないですけど、怪我してる中でも練習できることは全部やってきたし、いろんなところを強化してきたので、そこは楽しみにしててください」という。そして、虎矢太の自信満々のコメントを受け、「SNSとか見たら、よく倒す倒すと言っていますが、そこちょっと甘いかな。まだまだ“あまたあまお”ですね」と笑った。  そして、2023年9月のSB初参戦以降、6連勝で念願のSB日本スーパーウェルター級王座決定戦でRYOTARO(龍生塾)と対戦する都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz)は「今回タイトルマッチを組んでいただきありがとうございます。自分にとっては、去年1年かけて積み上げてきたものをしっかりぶつけてベルトを奪取したいと思います」と並々ならぬ意気込み。  会見を欠席した対戦相手のRYOTAROからはメッセージが届いており、「試合では3分5Rフルで戦えるように練習しています。1年前のリベンジをするので、1Rから目を離さず、注目よろしくお願いします」と読み上げられた。  RYOTAROの印象について都木は「昨年に一度やっていて、ある程度、向こうのパターンであるパンチ中心に上手く戦っていることは分かっています。あの試合以降、蹴り技も増えていて、アグレッシブさも増しているので、気を抜かず、今回が初対戦のつもりで臨みたいと思っています」と油断はしないという。  RYOTAROが3分5Rフルで戦うことを想定しているというコメントについては「自分も3分5Rフルで戦えるようにはしっかり準備はしているんですけど、もちろん欲は出さず、チャンスがあれば全然もっと早い段階でKOで倒してやろうという気持ちもあります」とどのような展開でも問題ないとした。 <決定対戦カード> ▼57.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)川上 叶(龍生塾/SB日本フェザー級1位) ▼SB日本スーパーウェルター級王座決定戦 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz/同級1位)RYOTARO(龍生塾/同級2位)
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