急遽決まった再起戦について話した野杁
2025年1月24日(金)タイ・バンコクのインパクトアリーナ『ONE 170』(U-NEXT配信)に緊急参戦が決定した野杁正明(team VASILEUS)が、1月11日(土)に行われた『VASILEUS GYM』のお披露目記者会見に出席。試合についてコメントした。
「前回の試合の2日後に連絡があって、チャトリさんと直接話をさせていただいて。そこであんな試合をしたので怒られると思っていたんですが、チャトリさんから期待しているって声をいただいて、すぐにでも試合をしてほしいって言っていただきました。1日考えて、当初の日程からはズレたんですがそこから練習を再開しました」と野杁。
12月20日に試合をしたばかりで短いスパンでの連戦となるが、「大きな怪我は無かったし、年末年始も練習していました。こんなに早く復帰戦を用意してもらって感謝しています。失うものはないので全力でぶつかっていきたい」と意気込み。
ONEで2戦を経験して「負けたけれど強い選手と戦えたし、レジェンドとやらせてもらって素直に嬉しかったです」と、強い選手と戦えることが喜びだとし、「K-1との違いや採点の違いが分かったので、戦ってみて2戦とも負けて崖っぷちにはなりますが、それを踏まえたうえで次はいけるんじゃないかという自信があります」とした。
今は「意味のある負けでした。負けはもちろん必要ないけれど、結果は変わらないので成長していかないといけない」と、この経験を成長する糧にしたいとする。
プロ初の連敗を喫したことには「正直試合が終わって、控室では本当に終わったとしか思わなくて。そこで武尊くんや松倉くんに声をかけてもらって、自分の夢だった舞台に挑戦できたんだから連敗とか関係なしに自分が納得するところまでやれよ、と言われて前を向けました。嫁にもこんなところで腐ってる場合じゃないと言われて。ここから勝ち続けてベルトを獲れば誰にも文句を言われないと思います」と、すでに前を向いていると力強い。
対戦するシャーキル・タクレティ(イラク)については「ONEではムエタイルールで試合をしていて、その試合しか見てないです。身長、リーチもある。遠くからパンチを打って近くでヒジという選手ですね(※今回はキックボクシングルールなのでヒジは禁止)。対戦相手がムエタイスタイルで来るのか、12月の選手のように距離をとらず詰めて来るかもしれませんが、どういう戦い方をしても大丈夫です」と、二の轍は踏まないとした。
12月のリウ・メンヤンと同様に背が高く(186cm、野杁は175cm)、これまで一階級上で試合をしていた選手でフレームが大きい。しかし「そんな選手しかいないので(笑)。みんな僕よりデカいですし、問題はないかな。そこをクリアしないといけないので」と、今回は攻略して見せるとする。
今回の試合をクリアして、武尊vs.ロッタンが行われる3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』への出場を希望するかと聞かれると、「日本大会に出たいのはありますが、今は考えていなくて。目の前の試合しか考えてないです。先を見てると足元を救われるし、日本大会に出させてくれって言える立場じゃない。ONEで1勝もしていないので、今は照準を向けられない。クリアしてから考えます」と、今は目の前の試合に集中しているとした。