相手からの圧がかかった中でも自分の攻撃を出せるような練習は常にしている
──レスラーvs.ストライカーの構図で言うと、ストライカーは序盤、ジャブ、前蹴りなどで距離を支配する戦いを行う傾向がありますが、この点の攻略はどうイメージしていますか?
「メン・ボー選手の試合を観ていると、彼女のやりたい事は結構分かりやすい。仮にイレギュラーなことがあっても、クリティカルヒットしなければ大丈夫かと。怖さはあるけど、相手の打撃に下がらなければ問題はないと思っています。相手からの圧がかかった中でも自分の攻撃を出せるような練習は常にしているので、仮に1発、2発もらってでも前に出る、1回失敗しても何回でもトライすることを試合の中で積極的に試していこうかと思っています」
──メン・ボー選手との対戦というと、彼女は過去に三浦彩佳選手に一本負けしています。同じ日本人選手として意識していますか? またその試合を先述の参考にしていますか?
「試合時間が短かったので、とても参考になるかって言ったら、そうではないです。ただ彼女の体幹の強さやフィジカルの強さは感じられますし、序盤はパンチで押していたので、そういうパンチストライキングの巧さは、戦略をする上での参考にしています。他の試合も観て、自分だったらどうするかという練習を行い、チームで話し合って作戦しています」
──先日、三浦選手が女子アトム級のランキング入り(5位)をしました。同じランカーとして対抗意識はありますか? 今回の試合、自分も一本勝ちしないといけないと感じますか?
「ないって言ってしまったら、ちょっとあれなんですけど。三浦選手が一本取っているから私もって言うより、ONEでトップを目指すにはやっぱり一本勝ちしたい。私は一本とかパウンドアウトとかフィニッシュする戦いを求められているので、そういう意味で意識はしています」
──今大会で同じアトム級の暫定王座決定戦(デニス・ザンボアンガ vs. アリヨナ・ラソヒナ)が実施されますが、勝敗予想は?
「ザンボアンガ選手が勝つのかなとは思います。ラソヒナ選手がどれだけやれるかは分からないですが、(同日の暫定王座戦に)私が選ばれてないのはちょっと、と思いますね」
──やはり悔しさはある?(澤田はランキング3位、ラソヒナは同4位)
「そうですね。悔しいと言うか、選ばれたら私はやりたいし、すぐにでも今回の暫定王座戦で勝者とやらせて欲しいと思います」
──そうなると、仮に今回の試合できっちり勝利した後は、3月の日本大会参戦やタイトル戦をやってみたいなど次への考えはありますか?
「すごいあります。今回の試合勝った後マイクアピールも考えています!」
──その上でも今回は良い勝ちにこだわりたい?
「そうですね。やっぱり全局面で圧倒して勝たないと、そういうアピールも出来ないので、今回は全局面で圧倒してフィニッシュ、もしくは一本、もしくはKOでパウンドアウトしないといけないと思っています」
──繰り返しになりますが、今回の試合は3月の日本大会出場を考える意味でも、確実に勝たないといけない重要な一戦になる訳ですね。
「そうですね。今回良い試合をして3月大会にアピールするには、やっぱりここは絶対落としていけない相手だと思っています」
──最後にファンへのメッセージを。
「新年一発目。2025年から良いスタートを切れるように、先ずはメン・ボー選手にしっかり勝って次に繋げます。一本もしくはKO、バウンドアウト・フィニッシュを目指します。3ラウンドを通して全力を尽くすので応援よろしくお願いします」