マットに沈んだタイランレックを見て勝利の雄叫びをあげる谷津 撮影/安村発
ONE Friday Fights 93
2025年1月10日(金)タイ・ルンピニースタジアム
※U-NEXTにてLIVE配信中
▼第3試合 キャッチウェイト(54.5kg)ムエタイ 3分3R
×タイランレック・ソー・ルンサック(タイ)
KO 1R 1分49秒 ※右ボディストレート
〇谷津晴之(新興ムエタイジム/NJKFバンタム級4位)
谷津は2024年5月に『ONE Friday Fights』初参戦を果たすと、アントン・サルチャク(ロシア)に右ミドルからのワンツーを主軸に終始自分のペースで戦い判定勝ち。6月の2度目の出場ではグエン・バン・タイン(ベトナム)を1Rに左ボディでKOし、2連勝でボーナスも獲得した。しかし、9月のNJKFフライ級王座決定戦で西田光汰に延長戦で判定負け(公式記録はドロー)して王座を逃した。
当初はアントニオ・ピアナ(イタリア)と対戦するはずだったが、ピアナがメディカルチェックをパスすることが出来ずタイランレックに対戦相手が急遽変更となった。キャッチウェイトは52.61kgから54.5kg契約に変更となっている。
タイランレックは2024年10月の『ONE Friday Fights 83』に初参戦、52.62kg契約でブレンノーン・ルッカオポーロントンに判定勝ちしている。戦績は52勝10敗、現在6連勝中のサウスポー。
1R、タイランレックは左ミドルを蹴り、谷津が一気に距離を詰めてボディを打ちに行くとタイランレックはヒジで迎え撃つ。組みの状態になってもタイランレックはヒジ。ブレイクになると再び左ミドルを蹴っていくタイランレック。谷津は前後にステップを踏み、前へ出て左フックをヒットさせる。
タイランレックも前へ出て左ストレートと左ミドルを打つ。さらに左ミドルを多用するタイランレック。谷津はロープを背負ったタイランレックに飛び込んでの右ボディストレート、タイランレックは右フックを合わせに行ったが、一瞬遅れて苦悶の表情を浮かべてダウン。そのまま立ち上がることが出来ず、腹を抑えたまま担架で運ばれた。
これで3連勝、2連続KO勝ちとなった谷津は「コーチがタイ人はボディ入りやすいよと教えてくれて作戦はボディフックだったので入って嬉しいです。まだまだ僕は全然強くもないし結果も出してないけれど、ここから結果を出していくので皆さん名前を覚えてください」と勝利者インタビューに答える。
そしてここで2試合連続の35万バーツ(約160万円)が贈られることが発表され、谷津はガッツポーズ。「ナロンチャイ先生とテーパブット先生の家族も幸せにしたいので、みんなで分けたいと思います」と語った。