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【BLACK COMBAT】ローブロー3度を受けて判定負けの大原樹理、再戦の経緯をSNSで知り「順番が違う」

2025/01/09 21:01
 2024年12月28日(土)『Black Combat 13』(韓国・ソウル高麗大学ファジョン体育館)で開催された「Black Combatライト級選手権試合」で、3度のローブローを受けてその都度、試合中断から再開され、判定負けで王座から陥落した大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)が9日、Black Combatが公表した経緯説明をSNSで知り、ムン・ギボム(韓国)との再戦オファーについて「順番が間違っている」と怒りの投稿で主張した。  大原は、「SNSをみて驚きました。まず、僕にムン・ギボム選手との再戦のオファーが来たのは事実です。しかし、こういった公式で発表されたレフェリーの声明は直接僕に説明なくYouTubeで発表されたものでした。何気なくSNSをみるまで全く知りませんでした。その説明が僕にないままオファーだけ先に来た状態でした。  BLACK COMBATが出した説明だけをみると、まるでこの説明を僕に直接してからオファーを出し、あとは大原樹理の返事待ちとファンの方は受け取るでしょう。事実は、なんの説明もなくただ再戦のオファーが来ただけでした。当事者の僕に一番に説明する義務があると思うし、順番が間違っている」と記した。  BLACK COMBATはSNSで、ムンギボムのローブローについて、レフェリーは故意ではなくが偶発的だと判断したため、3回警告累積による減点のみにしたこと。試合を止める権限を持つドクターは一貫して、大原が休息後に試合再開可能と所見を示していたこと。大原が試合続行不可能と示した場合、大原の試合放棄になるため「十分な休憩を与えた」などと説明した。  MMAのユニファイドルールでは、ローブローの反則を受けた選手は、外見からダメージを判断することが難しいことから、競技者の意思が最大限に尊重されている。反則を受けた選手が怪我やダメージを負った場合、競技を中断できる時間は最長5分で、リングドクターに診断を依頼する場合でもドクターは5分以内に試合継続の可否を判断しなければならない。負傷した選手がレフェリーによって「試合続行不可」と判断された場合には、レフェリーはすぐに試合を終了させている。  BLACK COMBATは、2024年1月の第10回大会でも、ユ・スヨンのローブローにキム・ミンウが動けず、声明による説明では「緊急搬送を決定し、ノーコンテストとした」とあるが、緊急搬送の判断までにはケージの中で長い時間が費やされている。  王座が移動したYouTube人気団体の再戦は、果たして行われるか。 BLACK COMBATからの声明 1.ローブローによる反則によるペナルティ 「たった1回の反則打撃でも、当該試合の主審が不注意及び故意性が多分にあると判断した場合、直ちに減点及び失格ペナルティを与えることができます。 例) 不注意反則=減点、故意性反則=失格敗北当該試合の主審の領域であり、主審の傾向によってペナルティ付与範囲が異なる場合があります。当該試合で合計3回のローブローの反則がありましたが、主審はジグソー(ムン・ギボム)選手の反則が故意性がないと判断しました。2回の警告後、3回目のローブロー反則については、警告累積、不注意による当該ラウンドの減点を付与しました」 2.試合の遅延 「進行中の試合を終了させることができる優先順位は、リングドクターの意見です。当該試合のリングドクターは、打撃部位に血腫、腫れが見られず、休憩後、試合再開可能という一貫した所見を示しました。リングドクターが試合再開に問題がないと判断し、試合の続行が必要な場合、アイアンスパイダー(大原樹理)選手が試合を放棄した場合は棄権負けとなります。アイアンスパイダー選手が十分な休息をとった後、試合を再開できるまで待ちました。 例) 海外の他団体柔術選手の試合のように、反則を受けた立場であるにもかかわらず、休憩時間の制限があり、回復できない状態、心理的なプレッシャーを受け、不利な状況で試合に臨まないようにするためです」 3.審判団の判断 「例えば、反則を受けた選手が自分自身が敗北する可能性が大きいと認識し、あるいは戦意を喪失した場合、相手選手の反則負けやノーコンテストを悪意的に誘導して試合を放棄してしまう反則の誤用を防止するためです。 例) 他団体トーナメント大会で故意性のない4点顔面キックが発生し、反則を受けた選手は怪我が無いにもかかわらず、試合を放棄して反則負け勝利を勝ち取った事 例) BLACK COMBATは、反則を受けた選手が十分な休息、回復後に再開できるようにします。休憩時間制限を設けてノーコンテストや反則負け宣言が乱用される場合、明らかに誤用する選手が出る可能性が高いと判断されます。 ただし、リングドクターの所見が反則による怪我の所見や救急搬送が必要で、試合再開が難しいと判断した場合、ノーコンテストや反則負けを決定することができます。 例) コリアンモアイvs.柔術の試合(キム・ミンウvs.ユ・スヨン)当該試合のリングドクターは、コリアンモアイ選手の緊急搬送を決定し、ノーコンテストとしたことがあります」 4.審判委員会の審議後、再戦を推進 「上記のような状況で不名誉な勝利を収めたジクソー選手、反則により試合で力が出なかったと主張するアイアンスパイダー選手の状況を積極的に考慮し、今年4月に両選手の再戦を積極的に推進中です。現在、ジグソー選手はオファーを受け入れ、アイアンスパイダー選手の返事を待っています。  最後に、上記のようなケースで試合の遅延が避けられない場合、現在の状況を観客の皆様にお知らせいたします」
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