「強くなった自分を見せたい」(アビラル)、「40代の強さを見せて勝つ」(白須)
▼K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R
アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)
白須康仁(PROTAGONIST)
アビラルは、前体制のK-1に参戦経験があるデーブ・クマール・ギミーレを父に持ち、2016年にネパールから来日。志村道場でキックボクシングを始め、2020年1月にHEATミドル級王座を獲得。同年12月に木村“フィリップ”ミノルから1Rに鋭い右ストレートで先制のダウンを奪うも、出血によるドクターストップでTKO負け。21年7月のK-1では和島大海と対戦し、鋭いパンチで先制のダウンを奪ったものの逆転KO負け。22年2月に松下大紀をKOすると、5月のHEAT50回記念大会ではラーシーシンをKOした。9月にはジョムトーンにKO負け。23年3月はジョーダン・ピケオーに真っ向勝負を仕掛けるも、左フックに沈んだ。8月にはHEATでヤン・チャンウォンからKO勝ちを奪い再起戦で勝利した。12月は璃久に判定負け。24年10月にHEATでアントニー・マルコニをKOしてISKAインターコンチネンタル スーパーウェルター級王者となった。
白須は01年11月にプロデビューし、強烈なローキックとシャープなパンチを武器にMA日本キックウェルター級王座とWMAF世界スーパー・ウェルター級王座を獲得。06年からはK-1 MAXのリングにも定期参戦し、佐藤嘉洋らと鎬を削った。またタイのクンタップやゲンナロンに勝利し、11年8月の「THAI FIGHT」では超大物ヨードセングライからダウンを奪って勝利する大番狂わせを起こし、日本のムエタイキラーとして名を馳せた。22年6月のBigbang後楽園大会で約11年ぶりに復帰し、城戸康裕と一進一退の攻防を繰り広げた。22年12月にジョムトーン・ストライカージムとの試合が組まれていたが、足のケガで欠場。24年3月に宇佐美秀メイソンと対戦もKO負けを喫した。
■アビラル・ヒマラヤン・チーターのコメント
「19年12月に試合に負けて、そこから久しぶりK-1。K-1では3連敗しているんですけど、素晴らしい相手と組んでいただきありがとうございます。24年はK-1で試合はできなかったんですけど、ホームのHEATでISKAベルトとって練習をかえてやっています。25年はベテランの白須と最高の試合をしたいです」
――相手の印象。
「40歳を超えてベテランでテクニシャンという感じです」
――ISKAのチャンピオンになってからK-1のリングでの試合は、どんな覚悟がありますか。
「10月にチャンピオンになって、格闘技を始めてからの目標はK-1でチャンピオンになること。簡単に言ったらダメなんですけどK-1では負けてばかりなので、2月は強くなった自分を見せたい」
――白須選手から勝てそうだと言われましたが。
「それは当たり前のこと。勝てそうにないと思ったら、試合を受けていない。白須選手も僕も勝てると思っているので、試合を楽しみにしてください」
■白須康仁のコメント
「40代のおっさん代表の白須康仁です。怪我が続いて、うまく大会に出れなかったんですけど今は身体がバッチリです。40代の強さを見せて勝ちます。そして、K-1WORLDMAXに出場して優勝します」
――相手の印象。
「手足が長く、背が高いですね。タフでバネがあって身体能力が高い選手です。でも、勝つイメージしかないです」
――怪我で休んでいた時は、どんな準備をしていたのか。
「今まで以上にフィジカルを鍛えて、ベースを作っていました。今後のことだったり、どうしたらK-1が盛り上がるのかなとも考えていました」
――現在のK-1WORLDMAX-70kgはレベルが高いですが、どう見ていますか?
「みんな本当に強い。昔よりもレベルが上がっているとは思ってます。でも人間なので、ジャンケンみたいなものだとは思っています。その時の運もある。実力差は変わらない」
――モチベーションは?
「初めはやりたい選手がいたから、復帰をしました。覚悟だったりとかあったんですけど、
怪我をしている間にゴールが見つかったんですよね。ゴールへ向けて目指していることがモチベーションになっています。身体づくりも含めて強くなっているということです」