何も持っていない自分が主役になる(里見)
▼K-1ライト級 3分3R延長1R
里見柚己(team NOVA)
トーマス・アギーレ(アルゼンチン)
里見は小学5年生でキックボクシングを始め、高校1年生でプロデビュー。18年11月のKrushで山本真弘からKO勝ち。21年7月のKrushライト級王座決定トーナメントで川﨑真一朗・弘輝を下すも、決勝で瓦田脩二に敗北。22年2月は龍華、8月に西京佑馬に連勝。23年1月のKrushで大沢文也の持つKrushライト級王座に挑んだ一戦は、試合後にノーコンテスト裁定となるも、6月に行われた同一カードでのリマッチで判定勝利を収め、第8代Krushライト級王座に就いた。9月のK-1で伊藤健人と対戦してKO負けも8月に永澤サムエル聖光をKOし、11月にアーロン・クラークから判定勝ちを収めた。
アギーレはKO率が高い、WGP Kickboxingスーパーライト級(-64.5kg)王者。アルゼンチン出身の南米のWGPチャンピオンは、23年1月のGLORY RIVALS 5にてメキシコのエイブラハム・ヴィダレスと激闘を繰り広げた。左右のフックとローキックの破壊力は抜群で、打ち合いに強いところが持ち味のひとつ。24年9月の第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメントでは一回戦でメン・ガオフォンを撃破も準決勝で稲垣柊に判定負け。24年11月はKrush名古屋大会で大岩龍矢から判定勝ちを収めた。
「ライト級は今めちゃくち面白いので来年は、自分が一番目立って。Krushチャンピオンの大岩選手が前回負けてしまって、K-1チャンピオンの与座選手もどうなっているのか分からない。何も持っていない自分が主役になろうと思っています」
――相手の印象。
「1つ上のスーパー・ライト級でも3位になっている選手で、前回のKrushチャンピオンを撃破しているので、パワーもフィジカルも強い選手だなと思っています」
――今回はアーロン・クラーク戦に続き、アギーレ選手との対戦。試練かチャンスかどちらですか?
「チャンスしかないですね。クラーク選手も強かったんですけどクリアできたんで、もっと強いKrushチャンピオンに勝っているのがアギーレ選手なので、そこを狙ってぶっ倒したい」
――来年2月にKrushでライト級ワンデイトーナメントが話題になっていますが、そこは考えなかったと。
「めちゃくちゃ出たいです。今も出たい。アギーレ選手をなめているわけではないですけど、しっかりKOして、もし8人の誰かに穴が空いたら出て行って勝ちたいと思います」
――K-1、Krushを盛り上げたいとSNSで表明していましたが、道筋は見えていますか?
「一番は試合で見せることだと思っています。それはアーロン戦でも少しは見せられたかなと思っています。やっぱり会見、SNSでアピールするも大事かもしれませんが、一番は強さを見せることです。あの時のK-1の方が面白かったと言われたくないので、自分がK-1をもっともっと大きくして面白いK-1を作っていきたいです。練習するのは当たり前なので、メディアの仕事もオファーしてもらいたいですし、もっとK-1に尽くしていきたいです」
――朝久泰央選手がRIZIN大晦日大会に出場しますが、同じ階級としてどう思っていますか?
「いろいろな意見があると思いますが、泰央は自分と同い年。K-1が一番強いと本当に思って出てくれている。同じ階級で試合が決まったら本気で殴り合いますけど、今回は仲間として心から応援してします」
■トーマス・アギーレのコメント
「いつでも戦う準備が出来ています。普通はあまり経験できない日本で戦うチャンスをもらえていることを嬉しく思っています。私のキャリアにおいて今が最高の状態ではないかと思います。現在良いトレーニングが出来ているので、心身共にとても良い状態です。レベルの高い相手と戦える事を嬉しく思います。激しい試合になると思いますが、アルゼンチンのキックボクシング魂をお見せします。日本で会える事を楽しみにしています」