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【RIZIN】ダウトベック戦に向け、ボクシングも組みも強化のYA-MAN、今大会屈指の好カード・トーレスに挑む神龍、42戦目の矢地vs.プロMMAデビューの桜庭=大晦日『RIZIN DECADE』(中篇)

2024/12/23 17:12
『RIZIN DECADE』の合同公開練習が15日、都内で行われ、鈴木千裕、ホベルト・サトシ・ソウザ、伊澤星花、神龍誠、元谷友貴、秋元強真、武田光司、新居すぐる、矢地祐介、桜庭大世、上田幹雄、YA-MAN、大雅らが登場した。その質疑応答の前篇に続き、中篇を紹介したい。 YA-MAN「TRIBE練のMMAで極められることも少なくなり、学生ボクシングエリートたちとも練習している」 ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3RYA-MAN(TARGET SHIBUYA)カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン) 注目のフェザー級戦は、YA-MAN側からダウトベック戦を望んだという。高いフィニッシュ率を誇る両者。左のパンチを上下に効かせることができて、高速ストレートのハードパンチャーのダウトベックに対し、YA-MANは得意の間合いを潰して乱打戦に持ち込むまでにボディストレート、蹴りも巧みに織り交ぜる。ともに相手にロープを背負せることで真価を発揮するため、いかに圧力をかけるか。試合はMMA。パンチ勝負のなかに組み・蹴りを混ぜることも含め、どちらが自身の距離で戦うことができるか。 YA-MAN「最初に、今日、公開練習に付き合ってくれたTRIBE TOKYO MMAの黒部(和沙)くん、これから有名になっていくと思うので、注目していてください。 (グラップリングの公開練習は)スパーリングとかの方がいいのかなと思ったんですけど、自分がどれだけグラップリングができるかも見せたくて。TRIBEの選手は極めの強い選手も多いのですが、最近は極められることも少なくなってきて、ちょっと成長出来たかなと思います。 (試合展開もグラップリングに?)試合自体は殴り合いになると思う。グラップリングの展開になることはあまりないかなと思いますね。週12から13ぐらい練習して、立ち技と組み技は半々になるように練習してます。  あとはボクシングのスパーリングちょっと多めにやっていて、大学生のボクシングエリートの子たちと今スパーリングを重ねてるんで、ボクシングのレベルは多分その子たちの方が上手いのかなと思ってるんで全然、問題はないと思ってます。 (バックからのシチュエーションスパーリングは、朝倉海のUFCの結果を受けて?)いや全く、ストライカーといえばバックからの攻撃にすごい弱いイメージがあると思うんで、そこを取られても大丈夫だぞっていうのをちょっと見せたいなと思って。もし仮に海さんのやつやるんだったら、(パントージャ戦と同じ)4の字バックからやっていると思うので、そこは特に意識はしてないですね。 (2025年はキックの試合も?)そうですね。まあRISEの方で、65kgのチャンピオンが今2年くらい空位なんでちょっとそこも狙っていき、オープンフィンガーもやって、自分は三刀流で行きたいなって思ってますね。全部やっぱトップを目指してやってはいるんでそこを目指していきたいですね。 (リング外の活動は?)僕はあの大麻とかやってないんで。あっ、にじほの件ですか。この3カ月間くらい、木村ミノルのせいで全然、お店に行けてないんで、ちょっとどうなんだろうな、この先って感じですね。だからちょっとあの年末、KOしてKOボーナスを全部フルベットしたいなって思ってます。 (木村ミノル戦の消滅で金銭的ロスは?)多いっスよ。いやもう本当に。たまったもんじゃないですね。(木村から)何の連絡もないし『ごめん』もなくて連絡来てないんで。(年末は)シャンパンのために頑張ります。絶対KOするんで楽しみにしていてください」 [nextpage] 神龍「相性は悪いかもしれないけどひらめきで戦う」 ▼RIZIN MMAルール 59.0kg契約 5分3R神龍 誠(神龍ワールドジム)ホセ・トーレス(米国) 松濤館空手黒帯、NCAA D2でも活躍、IMMAF世界選手権史上初の二冠達成のトーレスは、立っても組んでも受けの強い相手。オーソから歩くように放つ打撃に、現UFCのアミール・アルバジのギロチン、三角も防ぐ組みの強さも併せ持つ。その一方でBRAVE CFでのンコシ・ンデベレのようなテイクダウンディフェンスの強い相手には組みを切られ、長い打撃で手詰まりにさせられているため、神龍としては得意のサブミッションの展開に持っていくためには、トーレスの圧力をかわすスタンドが必要だ。リーチが決して長いわけではない神龍がいかにトレースを崩すか。組み際には得意のギロチンチョークにも注意が必要だ。神龍の世界の立ち位置があらためて確認できる好カードといえる。 神龍「(ボールをかわす練習は)自分の練習は採り入れてる練習ですね。プロレス好きだったんでそういう影響もあるかと思います。瞑想とか火の呼吸とか、そうそういうのはたまにやったりします。朴(光哲)さんがやる、鼻のめっちゃ早い呼吸で目を瞑ってやる感じです。これプラス、スパーリングとかやっていきます。  アメリカ向けの試合(※当初は1部で予定)に僕を選んでくれたのはすごい光栄ですね。相手も本当に海外の競合ですごい強いって評価してるんで。めっちゃワクワクしてます。レスリングが上手くて、それでいてストライカー。僕とは相性は悪いかもしれないですね。結構ひらめきで戦うんで、その時に任せると思います。 (扇久保博正戦を経て)やっぱ判定に任しちゃだめだなって改めて。しっかり極めに行く、倒しに行くっていうことをしなきゃだめだなって思いました。今回も判定には任せないようにします。必ず盛り上がる試合して火をつけるんで応援よろしくお願いします」※前戦は11月DEEPのKENTA戦。 [nextpage] 新居すぐると武田光司「俺たちここまで来たよ」 ▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R武田光司(フリー)新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT) グレコローマンレスリングをベースにドミネートするグラップリングの武田に対し、新居はアームロックとセンタク挟みのコンボの一点突破型グラップラー。フィジカルが強い武田にいかにその必殺技をセットアップできるか。組むためには立ち合う必要があり、そこでKOも見せている新居の打撃と、武田の連打にも注目のスタンドだ。 新居(仲間からの評判は)なんか見たくないっていうのもあれば、でも仲間からしてやっぱり僕と武田 のことずっと見てきたんで、その2人が大晦日にこんなでっかい舞台で戦うのはすごい楽しみって言ってもらったりしてるんで、格闘技ファンの皆さんにも見てもらいたいですけど、僕はやっぱりその仲間たちに熱い戦いを届けて、“俺たちここまで行ったよ”って いうのを見せてあげたいですね。 武田(新居と試合する気持ちは)同じです、多分一緒だと思うんで。 新居(2人の関係は)変わらないですね。連絡取らなくなったくらいで。武田とはすすき野で一緒にオッパブ行く仲なんで、そこも変わんないと思います。 武田 いやさっきスタッフに言われて爆笑しました。僕もなんか『オッパブ行って武田は全力で楽しんでた』って言われてその通りです(笑)。 新居(試合が終わったらノーサイドって感じに戻れそうか?)僕は飯田(健夫)との試合もそうですけど、全然思ってることは変わらないし。僕と武田だったら思いっきりやり合えて、その後何ともないと思うんすけど、そこまで考えてなかったです。 武田 僕も一緒ですね。先のことを考えて試合するつもりもないんで。今すぐるさんも言った通り、お互い全力で、だからそのなんだろう、あのSNSでこうバチバチ言い合ったりとか、記者会見でこう煽り合いとかしたりとか、僕元々しないですけど、すぐるさんもそんなことはしないし。だから正々堂々、バチバチと真正面から向かってきてくれるだろうし、僕も向かいたいと思います。 新居 武田もそうですが、僕のセコンドも北海道の地元の後輩で、実家の近所の花屋の息子なんです。“お前も敵かよ”と思ったんですけど。2人まとめて俺の想いをぶつけられたらと思います。 武田 やることは一緒すね。僕もそうだし、相手のすぐるさんも今試合に向けて追い込みしてると思うし、あとはもうさっきも言った通り こうまそういうSNSとかそういうとこで 言い合いをするんじゃなくて、正々堂々と正面からぶつかって、絶対熱い試合になると思うんで、だから会場だったり、PPVだったり、いろんな場所から応援してもらえると僕らもすごい気持ちも乗ってくると思うんで、応援よろしくお願いします。 [nextpage] 矢地「MMAって厳しいんだぞ」、桜庭「柔道に繋げる技を」 ▼RIZINライト級(71kg)5分3R矢地祐介(フリー)桜庭大世(サクラバファミリア) プロ41戦の矢地がプロMMAデビュー戦の桜庭の相手を務める。宇佐美正パトリックを完封した通り、スタンド、組みともにMMAでの武器が圧倒的に多い矢地に対し、桜庭は柔道ベース&父・桜庭和志譲りのサブミッションレスリングをいかにハメるか。QUINTETでも見せた足技・投げ技からの“繋ぎ”に注目だ。ベテラン矢地は、桜庭相手にノーチャンスのパーフェクトMMAゲームで大晦日を越えるか。 矢地「決まった以上はもう試合に集中するだけなんで、ある種どんな戦い方してくるんだろうとか、本当映像がMMAに関してはないので、そういう意味ですごく楽しみにしています。  もうやることは決まってるんですけど、その中で相手がどんな動きしてくるのか、なんかもちろんナマ物なんで見ながら戦うことになると思います。なおさら映像が無いですし、何してくるか分からないのでそういった意味でそういう表現になりますかね。  勝ち方がすごい求められると思うんで、その予想を上回るような勝ち方をしてしっかりMMAっていうのは、お父さんを見てるだろうから知ってるだろうけど、MMAって厳しいんだぞっていうのを身を持って教えられたらなと思います。  デビュー戦だろうが、何十戦やっていようが、リングに上がってしまえばもう平等で関係ないと思うんで、2人でいい作品を大晦日のRIZINという舞台で作れればいいなと思ってます。いい試合をしたいと思います。 (桜庭和志の登場に)いやちょっと反則だろうっていうね。それに尽きます(笑)」 桜庭「本当、相手はベテランですし、胸を借りるつもりで打撃も寝技も全力でやろうと思ってます。 (桜庭和志からは)いやなんか、なるべく──僕元々柔道やってたんで、なんか変な格好つけた動きをするな、じゃないですけど、柔道に繋げる技だったりをやったらいいんじゃない? みたいな感じでは言われてます。 (試合展開は)どうすかね、どっちかって言ったら、やっぱ寝技が得意なんで、寝技で極められれば盛り上がると思うし、逆にめっちゃ打撃やってたら、それはそれで面白いのかなとも思います。  デビュー戦で、あの色々思うことが皆さんあると思うんですけど、とにかく面白い試合ができればなと思うので、応援よろしく願いします」
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