パントージャの方が軸が整っていた(中村)
YouTubeでATT入りを発表した中村は、7日の『UFC 310』でJTTのチームとしてラスベガスに乗り込んだ朝倉海の王者・パントージャへの挑戦についても触れている。
「あれだけカリッカリになるまで体重作って、で元気だった。練習ですごい体力を作り込んできたんだなって。UFC初めてで、久々のフライでもあれぐらいのコンディションを作ったのはすごいこと」としながらも、ATTでパントージャと直に肌を合わせた経験を持つ中村は、朝倉戦で、「パントージャはいつもと同じスタイルをやりつつも相手にアジャストしたような小技を用意して、距離を潰していた。1個上のレベルの戦い方を見せてくれたのかなと。パントージャがすごい強かったです」と王者の上手さと強さを語る。
また、朝倉がパントージャとのフェイスオフで手を引き寄せられた場面を挙げ、「パントージャは落ち着いていた。気とか重心も含め、“上げる”のは簡単だけど、落とすのは時間がかかる。フライ級でちょっと“浮く”し、どっちかっていうと、いつもよりも殺気立ってるぐらいの方がいいんじゃないかなと思った」と、挑戦者の試合前のメンタルおよび重心が上がりすぎていた、と独特の表現で語った。
一発の攻撃のキレで勝負する朝倉に対し、それを警戒しながら、朝倉の単発攻撃を見切っていたパントージャは「軸が整っていたから、来たものに返すリアクションが良かった」と評する中村は、パントージャが繰り出した関節蹴りについても「足で足をとめるのが良かった。(朝倉のヒザ蹴りを)止めていた」と、朝倉最大の武器を封じていたとした。
ほかにもYouTubeでは、「正直、あの場に立たないと分かんない」と中村自身が感じたUFCナンバーシリーズの雰囲気とケージの中での感覚や、朝倉海の次戦についてなど、たっぷりと語られている。
1月大会も「UFC世界ライト級王座戦 イスラム・マカチェフvs.アルマン・ツァルキヤン」と、自身の階級である「UFC世界バンタム級王座戦 メラブ・ドバリシビリvs.ウマル・ヌルマゴメドフ」のダブル王座戦が並ぶビッグマッチにラインナップされている中村。堀口の大晦日王座戦に続き、中村はATT所属として、難敵ガフロフ相手にどんな動きを見せるか。
「僕は僕のベストなアートを届けたいので、それが出来るのはバンタム」という中村のUFC4連勝に期待が高まる。