熱戦、組んだ佐藤天がユンソンの打撃に判定負け
▼ウェルター級 5分3R
〇ジャン・ユンソン(韓国)
[判定3-0] ※29-28×2, 30-27
×佐藤 天(日本)
佐藤は、UFCデビューから精緻な打撃と強い組みを武器に、北米修行も経て2勝1敗と好スタートを切っていたが、無敗だったミゲール・バエザ、強豪グンナー・ネルソンとの緊急対戦で敗れ、2022年8月にTUF優勝のブライアン・バトルにKO負け。背水の陣で臨んだ2023年5月のテンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)戦で判定負けで4連敗。UFCリリースとなっていた。
今回、佐藤が『ZFN 02』で対戦するのは、MMA5勝1敗のジャン・ユンソン(韓国)。6月のZFN旗揚げ大会で倉岡寿美津に1R TKO勝ちしている。2018年10月の『PANCRASE 300』以来、6年5カ月振りのアジアでの試合で佐藤は、再起なるか。
SNSで佐藤は、「12月14日に元UFCトップファイター、ジョンチャンソンが主催するZFN02に参戦します! 全身全霊を持って勝ちにいきます。もう一度積み重ねてファイターとして必ず第一線戻ります!」と意気込みを記している。
1R、サウスポー構えの佐藤は左ボディストレート。ユンソンは右インロー、右ストレートをヒット。
左前手フックをかすめるユンソン。四つに組んだ佐藤に体を入れ替えるユンソンは左差しで押し込み。右小手で差し上げる佐藤はユンソンの右手で足を触らせないが、ユンソンはボデイロックから後方に投げ!
すぐに立つ佐藤は右小手で払い腰テイクダウン! ここもすぐに立つユンソンに大内刈を狙うと、右をオーバーフックで払い腰狙いもここは同体でそのまま両者立ち上がり。
左差しでヒザを突き、小外がけでテイクダウンを奪う佐藤! マット中央側に倒した佐藤は、ユンソンの立ち際に両足をかけると、中腰で前に落とそうとするユンソンの右足を掴んで落とされずにキープ。ホーン間近にユンソンが落とすもホーン。
2R、佐藤の入りに右ボディストレートはユンソン。先に組む佐藤に左差しで体を入れ替えるユンソン。離れる佐藤に右を当てるユンソン。佐藤は四つに組んで押し込み。体を入れ替えようとしたユンソンに巧みに小外がけテイクダウンは佐藤!
ハーフから右で枕でパスガードするとサイド。横四方に。金網まで這って立つユンソン。四つ組みの佐藤を入れじゃ画、首相撲ヒザ1発。すぐに距離を潰して組み直す佐藤。右手首を掴むも、突き放したユンソンがガードの隙間を抜く右を当てて前に! さらに右アッパーを被弾した佐藤の足が止まるとユンソンが組んで崩してホーン。
3R、ファーストコンタクトで右を突いて組みに行く佐藤を突き放し跳びヒザはユンソン。なおも佐藤は詰めて組んで四つからヒザ。さらに小外がけで崩すも残したユンソンが体を入れ替え。佐藤も押し込みボディ打ち。金網背にするユンソンにブレーク。
右から左を当てて前に出る佐藤に、右を当てて返しの左に繋ぐユンソン。組む佐藤は右小手の払い腰も金網で返されないユンソンは立ち上がり。ここで押し込み小外がけテイクダウンは佐藤! しかし亀目から立つユンソンを押さえ込めず。押し込まれるも体を入れ替えたユンソンを回してシングルレッグへ。差し上げるユンソンはスペースが空くと右を突くが、詰める佐藤はシングルレッグ。
金網背に頭にパンチ、背中にヒジを突くユンソンは頭を下げて押し込む佐藤を持ち上げてがぶったところでホーン。判定は3-0でユンソンが勝利。初回を組んで取った佐藤だが、2、3Rで右ストレート、左フックの打撃を効かせたユンソンをジャッジは支持した。