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2024年12月15日(日)『PANCRASE 351』(ニューピアホール)のフライ級(5分3R)でジョセフ・カマチョ(Spike22)と対戦する猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)が29日、会見に出席した。
▼フライ級 5分3R
猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)第7代王者/2019年NBTフライ級優勝&MVP 11勝5敗
ジョセフ・カマチョ(Spike22)11位 7勝3敗
第7代同級王者の猿飛流は、2024年3月の豪州『Eternal MMA 83』でフライ級王者アンソニー・ドリリッチに挑戦も、2Rに左のカウンターを受けてTKO負けで戴冠ならず。2022年12月の鶴屋怜戦以来のPANCRASE帰還で再起戦に臨む。
その復帰戦の相手は、2024年8月に無敗の水戸邉荘大を2R ギロチンチョークに沈めた強豪ジョセフ・カマチョだ。カマチョはPANCRASEデビュー戦で前田浩平に判定勝ち後、浜本“キャット”雄大には判定負けで、その浜本もフライ級王座を狙っている。
猿飛流が視線を向ける先には、伊藤盛一郎が持つベルトも見えているのか。
試合決定に猿飛流は、「やはりまだ格闘技が大好きで仲間と切磋琢磨するのが楽しすぎて退くことはできませんでした。ここから再びベルトを巻きにいきたいと思います。是非会場に観にきてください!」と、再び王座を目指す決意を記していた。
この日の会見では、「2年ぶりのPANCRASE参戦。防衛戦で怜くんに負けてからどうしていいか分からず目標も見えず、豪州でも跳ね返され、進退を考えましたけど、再起しようと思いました。熱い試合を見せます」とあらためて意気込み。
対戦相手のカマチョについて、「フィジカルが強く、前に出るプレッシャーも強いグラップラー寄りの選手でケージ際に押し込んで倒してくる。でもフィジカルなら自分も負けないし、いい感じで噛み合うと思います」と語った。
カマチョとの対戦に向け、豪州Eternalの王座戦の経験を活かしたいという。
「会場の雰囲気も違い緊張感もあって、対戦相手のドリリッチはフィジカルが強かった。その怖さもいい経験になりました。海外を一度経験すると肝が座るというか。国内でその海外での経験を今回、活かして。しかも外国人選手を当てていただいて、それが見据えられると思っているので、注目してもらえたらと思います。カマチョ選手と対戦できることはありがたいなと。豪州でブッ倒されていて、外国人選手に負けたままで終わりたくない」と、対海外勢でリベンジを果たすつもりだ。
「最後にPANCRASEに上がったのが2年前のクリスマスで、防衛戦で鶴屋怜選手に一本負けをして。口には出してなかったんですけど、勝ったら『UFCに行きたい』とマイクで言おうと思ってたんです。でも負けてしまって、もう言う資格がないなと。心の中で思っているだけで言ってはいなかったんですけど、UFCが目標だったので、自分の中でそこがちょっと途絶えてしまったなと思って、ずっとそこで進退を考えてたんですけど、今年またオーストラリアでEternal MMAからフライ級タイトルマッチの話が来て。で、これもう本当ラストチャンスだなと思って再起をかけたんですけど、そこでもブッ飛ばされて。もうどうしようかと思ってるところで、PANCRASEの坂本(靖)さんに声をかけていただいて、ずっとオファーをくれていて、やっぱりお世話になったPANCRASEで再起しようと決めました」と、復帰戦の想いを語った猿飛流。
さらに、「試合を休んでいた間も練習だけはずっとしていましたし、スタミナは自信あるんですけど、亀海(喜寛)選手にボクシングコーチについてもらって立ち技も磨いているのでそこも見てもらいたいです」と、9カ月ぶりの復帰戦で前戦からの進化も見せたいという。
「僕の持ち味はずっと動き続けて最後まで人の心を動かすような、すべて振り絞る試合」──再び王座を目指す猿飛流の戦いに注目だ。