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2024年11月17日(日)愛知県・ポートメッセなごや第1展示館にて『RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA』が開催された。
メインイベントではR、IZINフェザー級(66.0kg)5分3Rとして、元同級王者のヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)と、山口を拠点とする摩嶋一整(毛利道場)が対戦。
試合は1R 0分28秒、ケラモフの右ロングフックにダウンした摩嶋にケラモフが鉄槌、ヒジ連打でパウンドアウト。摩嶋が初回TKO負けを喫した。
試合後、ケラモフはケージの中で「私からベルトを奪い獲った鈴木千裕、もう一度戦おう!」と、2023年11月に母国アゼルバイジャンで1分28秒でKO負けした現王者・鈴木へのリベンジを宣言した。
フェザー級では、すでに大晦日『RIZIN DECADE』で王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)と挑戦者・クレベル・コイケ’(ボンサイ柔術)が決定済み。
大会後、榊原信行CEOは、大晦日について「ケラモフはこの1年の辛さをプラスに変えられている。『大晦日、俺にもチャンスくれよ』という思いでしょうし、秋元強真にしても、階級上のフェザー級できっちりフルマークで勝利を収めてきてる。ヒロヤも非常にクレバーな戦略的な戦いをして勝って、芦澤竜誠とか、ファンとしても(大晦日に)出てきてほしい選手たちがたくさんいると思うので、これから個々の選手としっかり向き合って編成をして発表していきたいと思ってます」と語り、大晦日抜擢を発表したエドポロキングをはじめ、BreakingDownとのクロスオーバーファイトについて、「ひょっとしてRIZINに行ったら、いま出てる選手達とも互角以上に戦えるというような選手も中にはいるんで、そのへんは(朝倉)未来ともしっかり相談してやっていきたい」と語っている。
また、メインで敗れた摩嶋については「仕事のなかでも両立することで格闘技が特別なものになっている。これに懲りずに、人生のなかでバランスを取って先に進めていくか考えてもらえればいい」とした。
ヴガール・ケラモフ「ダゲスタンでのトレーニングで調子が良かった」
──試合後の率直な感想をお聞かせください。
「とても気分がいいです。自分自身、そして家族のために必ず勝つと誓ってきたので、それが叶って、幸せな気持ちです」
──久しぶりにケラモフ選手の強打を見てファンが驚いていました。あれは作戦通りでしたか?
「私自身、現在とても肉体的な体づくりが最高にできていると思っているし、実際にそうだと思っています。グラウンドのパウンドでフィニッシュとなりました。彼が立ち上がればああならなかったですが、あそこでフィニッシュすることができました」
──ファンと久しぶりに触れ合っていかがでしたか。
「ここで戦ったときはまるで自分がアゼルバイジャンで試合をしていて、応援してくれているアゼルバイジャン国民の前でやっているかのような、そういうサポートをしてもらえてとても感謝しています」
──試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えてください。
「はっきり言って目標はひとつ、ベルトを奪い返すことです。大晦日に鈴木千裕選手とクレベル・コイケ選手が戦うと聞いていますので、勝った方と戦いたいです」
──1年ぶりの試合で、思ったように体を動かすことができましたか?
「実はこの試合に臨むにあたり来日前にダゲスタン共和国でトレーニングしてきました。そこで作り込んできたので日本に来た時はとても調子がよかったので、思うように動けました」
──鈴木選手とクレベル選手のどちらと戦いたいですか。
「もう私に取ってはどちらが対戦相手でも関係ない、構わないです。格闘技の戦いで弱いか強いかは事前に分からず、戦いのなかで勝敗を分ける。勝者と戦ってまた勝利を収めたい、そう思います」
──二人は大晦日に対戦しますが、自分も大晦日の大会で戦いたいと思いますか?
「もちろん準備はできています。対戦相手をRIZINがオファーしてくれるなら戦うのはOKです」
──長く離れていた分早くたくさん試合をしたいですか?
「まさにその通りです、試合に飢えています」
──日本で試合に勝利したあとにやると決めていることはありますか?
「あります。勝ったら必ずスシを食べにいきます。スシが大好きです」
──マイクで、「鈴木選手、ぜひもう一回対戦しよう」と(そのマイクの訳では)言っていたようなのですが、大晦日に勝った方と対戦しましょうという意味だったのですか?
「付け加えますと、まず鈴木選手とはリベンジ、一度ベルトを取られているので彼からベルトを獲り返したい気持ちがとても強いです。自分にとってはベルトを誰が獲るかまだ分かりませんから、獲った相手と対戦するということで、勝ったどちらかと戦いたいとここで改めて宣言させていただきます。(最後に)またすぐにお目にかかりましょう!」