2024年12月31日(火)、さいたまスーパーアリーナにて『RIZIN DECADE』の開催が決定。今回は3部構成の年越しイベントとなる。
DECADEのなかで行われる『RIZIN.49』のメインイベントが「RIZINフェザー級(-66.0kg)タイトルマッチ」として、王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)と、挑戦者・クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)の5分3Rに決定した。
両者は2023年6月24日『RIZIN.43』北海道大会で対戦も、当時の王者クレベルが前日計量で400g超過し王座剥奪。鈴木が勝った場合のみ王座獲得、クレベルが勝った場合はノーコンテスト、クレベルにイエローカード(減点20%)が課された条件で試合が行われ、クレベルが1R 腕十字を極めたが、試合記録は規定によりノーコンテストとなり、王座は空位となった。
【写真】2023年6月の初対決では、クレベルが腕十字で鈴木からタップを奪うも、400gの体重超過で無効試合に
その後、鈴木は2023年7月の『超RIZIN.2』でパトリシオ・ピットブルと70kg契約で対戦し、1R KO勝ち。2023年11月『RIZIN LANDMARK 7』アゼルバイジャン大会で、当時のフェザー級王者ヴガール・ケラモフを1R KOに下し、戴冠。2024年4月『RIZIN.46』で金原正徳を1R TKOに下し、初防衛に成功している。また、6月には『KNOCK OUT』で五味隆典とのボクシングマッチに臨み3Rフルに戦ってのドロー(判定無し)。
当初、7月の『超RIZIN.3』でマニー・パッキャオとのRIZINスタンディングバウト特別ルールでの対戦が決まっていたが、五味戦で右手人差し指と小指を骨折し、全治4カ月のため負傷欠場となっていた。
対する元王者クレベルは、鈴木戦後、2023年9月の『RIZIN.44』で金原正徳に判定負けも、2023年大晦日の『RIZIN.45』で斎藤裕にダースチョークで一本勝ち。2024年6月の『RIZIN.47』でフアン・アーチュレッタを1R ヒールフックに極めて2連勝。試合後、鈴木に再戦を迫っていた。
会見での両者の一問一答全文は以下の通りだ。
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鈴木「パンチでKO。去年できなかったことをやる」
──クレベル・コイケ選手とタイトルマッチで再戦が決まったことについてどう感じていますか。
「自分はもう納得しているので、前回クレベル選手と試合をした時にノーコンテストですけれど自分の中では負けを認めているので。悔しいですけれど、認めている。大晦日にリベンジして本当のチャンピオンに自分はなるので、それを楽しみにしていただけると嬉しいです」
──拳の怪我の状況と、いつ練習を再開できたのでしょうか。
「もう100%です。問題ないです。いつ復帰したか覚えていないくらい前に練習を再開しているので、大丈夫です」
──RIZIN10回目の大晦日大会のメインイベントに出る思いは?
「僕がRIZINのアマチュアトーナメントで優勝したときに、さいたまスーパーアリーナの休憩時間にやらせてもらって勝って、その前から僕に関わってくれたコーチ、あと練習仲間、友達、家族みんなに言ってるんですけど、『俺いつか絶対チャンピオンになって、大みそかメインで試合やります』と宣言したので、それが10周年でかなったのでめちゃめちゃ嬉しいですし、だからこそしっかり勝って最高の10周年をRIZINに迎えさせるし、自分も迎えるんで、超楽しみですね」
──当初、Bellatorのパトリシオ・ピットブル選手とのフェザー級王座を賭けた再戦を希望していたと思います。それがこの形になったことについてどう感じていますか。
「結局、僕はチャンピオンなので、来る相手を迎え撃つだけそれが。クレベル選手で納得ですし、ピットブル選手は来れなかっただけなので、そこは問題じゃないです」
──クレベル選手が連勝し、試合が決まらない間、「逃げている」と言われたことについてはどう感じていましたか。
「俺は格闘技の試合で1回も逃げたことはないので。それは(クレベルが)言葉のバリエーション少ないからそういうワードになっただけで、別に何とも思ってないです。だって、俺、逃げたことありますか? 無いじゃないですか。そういうことです」
──互いに前回の試合からMMAでは3試合を戦っています。前回のクレベル戦からこの1年半の変化・進化は?
「格闘技を始めた頃とずっと変わってなくて“とにかく強くなりたい”と思ってやってきたんで、だからそれ(思い)は変わらないですし、だから自分の欠点、自分の弱みをどれだけ克服するかを追求してやってきました。そういった意味で(覚悟が)決まったというか、ずっと覚悟は決まっていますが、改めて本当に格闘技が大好きなんだなと思って。だから格闘技を心の底から楽しんでるヤツは最高に強くなりますし、絶対負けないんで。そういう覚悟が決まりましたね」
──クレベル選手の進化をどうとらえていますか。
「(クレベルは)スタイルが確立されてるので、そこに対してどれだけ自分をぶつけるかだと思う。100%の鈴木千裕を当てれば絶対勝てると思うので俺はそれをやるだけですね」
──どんな試合をしてフィニュシュしたいですか。
「自分はパンチのKOです。去年できなかったことをやります」
──メインイベントが深夜になる可能性については?
「自分は(2023年11月に)アゼルバイジャンで、日本時間で夜中の3時ぐらいの試合を味わってるので、そこは問題ないですね」
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クレベル「私が絶対一本勝ちで間違いない、三角です」
──鈴木千裕選手との王座戦が決定したことについてどう感じていますか。
「チャンスがメッチャ嬉しいです。1年半、ずっと待っていました。今日、榊原さんありがとうございました。千裕もありがとうございます。私はチャンピオンに戻りたいです」
────RIZIN10回目の大晦日大会のメインイベントに出る思いは?
「RIZINの10回目にメインイベントでやるのはめっちゃ嬉しい。本当に素晴らしい。RIZINで初めて試合してときも覚えている。(他の選手)みんなも大晦日のメインイベントしたい。(その中で)10年目で戦えるのはすごい嬉しいです」
──連勝して鈴木選手がピットブル戦を希望していたときは、「逃げている」と感じた?
「前(は、そう)考えていた。ちょっとブンダモーリー(臆病者)。でも、試合が決まって彼は漢です。大晦日で待っている。(鈴木を向いて)ごめんね、今はブンダモーリーじゃない。ほんと漢です」
──互いに前回の試合からMMAでは3試合を戦っています。前回の試合からこの1年半の変化・進化は?
「(この1年で)自信が一番変わった。前の試合で世界のトップ選手のアーチュレッタ選手に勝って自信になった。千裕も(前回から)ピッチブルの戦い、ケラモフと戦い、(今は)絶対もっと自信がある。でもそれだけ。私が絶対に極める。一本勝ちです。間違いない」
──どんな試合をしてフィニュシュしたいですか。
「一番盛り上がるのは、日本ではフェザー級、バンタム級。タイトルマッチで絶対に大晦日でいい試合したい。もっと来年フェザー級を盛り上げたい。千裕に勝って、来年、誰とでも。たとえば平本蓮、待ってます。私が絶対一本勝ちで間違いないです、三角(絞め)です」
──メインイベントが深夜になる可能性については?
「全然、時間なんでもいいよ。私は試合だけしたい。(午前)1時でも3時、4時なんでもいい。社長が決めれば何でもやります」