(C)ROMAN
2024年10月14日(月・祝)『ROMAN ONE(ローマンワン)』の全対戦カードが発表された。
令和の時代に復活する「バーリトゥード(何でもあり)」と新ルール「道衣着用MMA」、禁止技を解禁した「新柔術ルール」が採用された今大会は、YouTubeでの全試合無料ライブ配信が決定。日英両言語での実況・解説付きとなる。
メインカードでは、既報通りラウェイ元王者・渡慶次幸平vs.元UFCウィル・チョープの時間無制限バーリトゥードマッチ(※頭突き、金的、指関節あり)が行われる。
さらに、セネガルの国技で拳による打撃有りのセネガル相撲のトップコンテンダー ゲイ・ババカールと、DEEPで活躍中の国内ヘビー級の雄“誠吾”こと水口清吾が、無差別級で時間無制限バーリトゥードマッチに挑む。
テスト大会『ROMAN ZERO』でも行われた道衣着用MMAでは、ZSTで活躍した先輩・後輩関係にあたる清水俊一vs.松本大輔が決定。回転体の猛者たちは、道衣ありMMAでも“回転”できるか。
ROMAN柔術ルール(※ヒールフック、スラミング、外掛けあり)では、柔術アジア&全日本王者の森戸新士をはじめ国内トップ柔術家たちが参戦。新たなルールでの柔術の可能性を広げるか。なお、対戦相手を公募していたトミー矢野は、応募があったものの調整がつかず、参戦見送りとなっている。
なお、YouTube配信の日本語実況解説は、中井祐樹、Yジョビン、細川バレンタイン。英語実況解説は、スチュワート・フルトン、ガイ・デルモ。リングアナはV.V Meiが務める。
『ROMAN ONE』全対戦カード
2024年10月14日(月・祝)14時~公式YouTubeライブ配信
『でらゲーPRESENTS ROMAN ONE(ローマンワン)』
※NAOYOSHI(渡辺直由ROMAN CEO)、弘中邦佳・実行委員会代表による見どころ
【R.O.M.A.ルール】
▼R.O.M.A.Rules(旧バーリトゥード)74.8kg 時間無制限
ウィル・チョープ(Will The Kill Team)
渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
ミャンマーの国技でありベアナックル(素手)でのパンチに加え、金的/頭突きも解禁された世界一過酷な格闘技“ラウェイ”。そのラウェイの元王者である渡慶次が、更にグラウンドや指関節までもが許されるラウェイ以上に危険な究極ルールに挑む。
対するは日本でも活躍したウィル“ザ・キル”チョープ。ウィルは渡慶次と同じくラウェイを経験した元UFCファイター。もともとフェザー級としては破格の194センチという長身を誇り、その手足から繰り出される打撃の殺傷能力は“恐怖”のひとこと。
危険を愛する2人が武道発祥の国・日本でROMANの究極ルールのもとで相対するのは運命か。
『打撃ありルールの試合はこれが最後』と言う渡慶次が、宿敵ウィルとの戦いの果てに有終の美を飾るのか。それともウィルの凶暴な打撃がそれを許さず全てを打ち砕くのか。時間無制限の完全決着ルールである以上、最後に立っているのはどちらか1人。2024年10月14日、武道/格闘技/決闘の新時代の扉が開かれる。瞬き厳禁。
▼R.O.M.A.Rules(旧バーリトゥード)無差別 時間無制限
ゲイ・ババカール(セネガル相撲プロ力士)
水口清吾(AACC)※誠吾
DEEPを主戦場に「誠悟」のリングネームで戦う百戦錬磨の水口と、セネガル相撲のトップコンデンダーで『UFC王座を狙える逸材』とプロモーターが太鼓判を押す逸材“チャティヨフ”ことゲイ・ババカールが対決。セネガル相撲では素手での打撃が許されており、R.O.M.A. Rulesとの親和性も高く、実力を発揮しそうな怪物ババカールがその実力を世に知らしめるか、柔道ベースの投げ、押さえ込み・打撃・極めを持つ水口の経験と技術がそれを上回るか。
【道衣着用MMAルール】
▼ROMAN COMBAT(道衣着用MMAルール)65.8kg 5分2R
松本大輔(X-TREMEEBINA)
清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
彼らの辞書に“膠着”の2文字は無い。名選手/名勝負を数多く輩出するZSTの代名詞であり理念の《回転体》を体現する両選手。そんなZSTが生んだ戦いのアーティストたちが新天地ROMANで激突。場所(団体)やルールを選ばずに戦い、常に挑戦し進化し続ける2人がROMANCOMBATの道を切り拓き、歴史を創る。
▼ROMAN COMBAT(道衣着用MMAルール)80.0kg 5分2R
チアゴ・トサワ(Impacto Japan BJJ)
西村 刀(IMPACT)
北海道を拠点としたMMA団体、PFC第2代ミドル級王者“カタナマン”こと西村刀(IMPACT所属)。MMAチャンプの実力に加え、柔術全日本選手権青帯優勝の肩書きもあり道衣への対応も死角なし。対するチアゴ・トサワ(Impacto Japan BJJ所属)は、ASJJFランキング、マスター1黒帯1位の強豪柔術家。MMAの経験で勝る西村、柔術の経験で勝るチアゴ──中立とも言える道衣MMAの戦いでどちらが優位に立つ(インパクトを残す)のか注目したい。
▼ROMAN COMBAT(道衣着用MMAルール)71.5kg 5分2R
深澤 新(フリー)
柿原昇汰(福岡MMAレンジャーズジム)
海外で柔道の指導者として活動してきた深澤は帰国後、自身を向上させる為の新たなチャンレンジという目標と同時に《柔道家としての誇り》を胸に柔道家の道衣MMAでの強さを証明したいとの考えから参戦を決意。
『一流柔道家ではないですが……』と謙虚な深澤だが、一流選手が他競技で必ず輝くかと言えばそうではなく、逆もまた然り。深澤が花開く場所は道衣MMAの可能性もある。
柿原はPFC、BLOOM FCでまだ3戦3勝のプロ戦績ながら全てをフィニッシュで終わらせるというパーフェクトレコードの持ち主で、新人でありながら既に格闘家としての色気やオーラを放っている。
柔道経験も持つ柿原は、道衣の対応も出来る事から、打撃ありルールデビュー戦の深澤には厳しい戦いが予想されるが、ROMAN旗揚げ戦に懸ける並々ならぬ想いを日々SNSで投稿する深澤の決意と意志の力がそれを覆すのか。
▼ROMAN COMBAT(道衣着用MMAルール)65.0kg 5分2R
溝口博章(CARPE DIEM福岡)
村山大介(マスタージャパン)
▼ROMAN COMBAT(道衣着用MMAルール)61.2kg 5分2R
小松凌介(吉本興業)
大西真矢(Me,We)
▼ROMAN COMBAT(道衣着用MMAルール)102.1kg 5分2R
関澤寿和(ねわざワールド蓮田)
土屋茂樹(和術慧舟會福岡若杉道場)
【ROMAN柔術ルール】
▼ROMAN JIUJITSU(ROMAN柔術)78.5kg 7分
森戸新士(LEOS/藤田柔術)
柳井夢翔(リバーサルジム新宿Me,We)
階級と世代を越えたブラジリアン柔術国内トップ選手による夢の対決が実現。ブラジリアン柔術のモダンテクニックや戦略を知り尽くした両者が、ROMANのヒールフックやスラミンングが解禁され、袖や袴の中を掴む事も許される、より自由度の高い新ルールでいかなる戦いを見せるのか注目。新ルールならではのテクニック/戦略/が見られる試合になるか。
▼ROMAN JIUJITSU(ROMAN柔術)74.8kg 7分
大浦マイケ(IGLOO)
寒河江寿泰(寿柔術)
足関節を中心に試合を組み立てる寒河江にとって、ヒールフックやニーリーピングに制限がなくスイープが評価の対象にならないROMAN柔術はブラジリアン柔術よりも実力を発揮出来るルールであろう。
一方オールラウンダーのマイケは、常にいかなるポジションからも攻め続け派手なムーヴで見る者を魅了する事が出来る技巧派で天才肌の選手。
多彩な攻めを持つマイケか。いかに追い込まれようとも全てをひっくり返す武器を持つ寒河江か。
余談ながら、次回大会以降での道衣MMA参戦に興味を示すマイケと、掌底での攻撃があるコンバット柔術にもチャレンジして来た寒河江は、柔術やグラップリングという得意分野のみならず、そこから一歩を踏み出す強さを追求している。そんな彼らの姿勢が試合内容にも現れるハズで、職人vs.ファンタジスタの対決は今大会大注目の一戦となる。
▼ROMAN JIUJITSU(ROMAN柔術)61.2kg 7分
江木伸成(LEOS)
鍵山士門(QUIP)
柔術マッチのメインを務める森戸率いるLEOSから参戦の江木は、国内外を問わず、柔術/MMAでも活躍する選手で柔道経験もある。今大会前には海外で大幅に体重超過をした選手相手に敵地で勝利するなど、メンタルの強さも証明し勢いに乗る。
その幅広い格闘技経験からROMANの新柔術ルールにも難なく対応することは間違いなく、今後、道衣MMAの試合も見てみたい期待のオールラウンダーだ。
一方の鍵山は、彼の話題が出る時、必ずその端正な顔立ちと彫刻のような肉体美が噂になる男で、鍵山を知る多くの柔術家たちは皆異口同音に『スラミングが解禁された鍵山は恐ろしい』と、その背筋力に言及する。
BJJのトップ選手でありながら、BJJでは厳しく使用が禁止されるスラミングを恐れられるとは興味深い。鍵山は真の適性があるルールに巡り合ったのか。
世界の柔術の本流であるブラジリアン柔術とは違ったROMAN柔術ならではの展開が見られそうな一戦だ。
▼ROMAN JIUJITSU(ROMAN柔術)60.25kg 7分
橋本真吾(ALMA FIGHT GYM HOMIES SHIMAZILIANS)
渡部修斗(FIGHT LYNX)
※その他対戦カードの見どころは、随時ROMAN公式Xで発信予定。
◆ROMAN ONEで行われる3つのルールについて
1.R.O.M.A. Rules(時間無制限バーリトゥード)
医師の監修の元、安全管理を徹底したうえで行う、頭突き、金的ありなどの過激で自由度の高いルール。現代に初期UFCのスリルが蘇る徒手格闘技の原点の闘い(Roots Of Martial Arts Rules)となる。
2.ROMAN COMBAT(道衣着用MMA)
道衣(ジャケット)を着用して行う実践的な総合格闘技(MMA)ルールであり、伝統武道の精神と現代MMAの技術を融合させた新しい闘いの形。
3.ROMAN JIUJITSU(オリジナル柔術)
ヒールフックやスラミング、外掛けなどの従来の禁止技が解禁された、より自由度の高いブラジリアン柔術ルール。多彩な技術が試される闘いとなる。