新日本キックボクシング協会「TITANS NEOS 35」2024年10月6日(日)東京・後楽園ホール
▼第14試合 スペシャルメインイベント MMAルール 120kg契約 3分3R〇ビジュ・ロイク(フランス)1R 1分08秒 ※アームバー×マヌエル・ロドリゲス(スペイン)
リリースによればロイクは4戦4勝、ロドリゲスは『We Love MMA』『World Fight Tour』『Strikers Cage Championship』などの大会で4勝3敗の戦績を持つ。 1R、始まってすぐに両脇を差したロイクが足を掛けてテイクダウン。肩固めを仕掛けるが極まらず、袈裟固めからストレートアームバーに切り替えてタップを奪った。
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▼第13試合 スペシャルメインイベント MMAルール 66kg契約 3分3R ※ヒジなし×タフイキ・ダミエン(フランス)TKO 1R 2分48秒〇モハメド・アマホゥド(モロッコ)
1R、スタンドではダミエンがパンチと首相撲からのヒザで優勢だったが、アマホゥドがダブルレッグでテイクダウン。ダミエンは下から仕掛けるかと思いきや特にアクションはなく、アマホゥドの鉄槌とパウンドをもらう。
ダミエンは2024年6月28日にスペインの『Hombres de Honor』というアマチュア大会でゴンザノ・ガルシアに敗れている。アマホッドはアマチュアで4勝3敗。共にプロでの戦績は不明だ。 立ち上がったダミエンをアマホゥドが再びテイクダウンし、マウント、バックマウントで殴り続け、一方的な展開でレフェリーがストップした。
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江幡塁 (伊原道場/WKBA世界スーパーバンタム級王者)引退セレモニー
江幡が師である伊原信一会長とのミット打ちを行った。伊原会長の提案で当初は1分1Rだったところを2分2R行うことになり、最後の30秒では場内から手拍子が自然発生。後楽園ホール史上、最も盛り上がるミット打ちとなった。
引退式には卜部弘嵩、内山高志も駆けつけ、勝次、リカルド・ブラボも花束を贈った。
伊原会長は「いろいろなことがありました。でも、本当にいい男だなと最近つくづくそう思っています。これからも頑張って。自分で引っ張って自分でやらなきゃ」と愛弟子にメッセージ。
江幡は引退に至る経緯を話し、「僕はここでたくさん試合してきました。最後にこんな最高の景色が見れて幸せ者です」と集まった大勢のファンへメッセージ。最後に10カウントゴングを聞いてリングに別れを告げた。
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▼第12試合 スペシャルメインイベント 59kg契約 3分3R ※ヒジなし×瀬戸口勝也(横須賀大賀ジム/日本フェザー級王者)TKO 1R 2分22秒 ※セコンドからのタオル投入〇辰樹(Y’ZD GYM/IOCインターコンチネンタル・フェザー級王者)
1R、前に出る瀬戸口が右ストレートと左ボディ。サウスポーの辰樹は左ミドルを蹴っていき、瀬戸口にコーナーへ追いつめられるが、左ミドルからの左ハイをヒットさせる。
これで前に出た辰樹は再び左ハイ。蹴り足をキャッチした瀬戸口に左の連打を見舞い、ダウンを奪う。何とか立ち上がった瀬戸口だが、フラフラと辰樹に近付いていったところで辰樹の狙いすました左ストレートを直撃され、バッタリとダウン。瀬戸口のセコンドからタオルが投入された。
TKO勝利を収めた辰樹は「僕は沖縄から出てきて新日本キックさんに使ってもらって、前回は現役のスーパーフェザー級王者、今回はフェザー級王者を倒したので僕の実力が分かったでしょうか。WKBAの世界タイトル、フェザー級に挑戦させてください。お願いします」と、WKBA世界タイトルマッチをアピールした。
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▼第11試合 スペシャルメインイベント 新日本キック×NJKF交流戦 59kg契約 3分3R ※ヒジなし×ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエルジム/日本スーパーフェザー級王者)判定0-2 ※28-29、29-30、29-29〇匠(キングジム)
1R、序盤は回り込んでローとミドルを蹴っていたオリベイラだが、匠に右カーフキックを蹴られて足が流れ始めると前へ出て左右フックを放っていく。匠は左ミドル。
2R,オリベイラは自分だけパンチを当ててすぐに組みつくを繰り返すが、匠の右カーフをもらって動きが止まる。匠はコーナーへ詰めてワンツー。
3Rはまるでタックルに行くかのように組みついていくオリベイラ。匠はブレイク後に攻撃をひとつ出すが、すぐにオリベイラが組みつくため展開がない。そのまま試合終了となり、匠の判定勝ちとなった。
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▼第10試合 エキシビションマッチ 2分3R―深津飛成(伊原道場本部/元日本フライ級王者)勝敗なし―泰史(伊原道場本部/元日本フライ級王者)
エキシビションとはいえ、レガース着用、大きめのグローブを着けた試合。泰史はスピードのあるロー&ミドル、深津は現役時代を彷彿とさせるフックを繰り出す。
額と額をくっつけるフェイスオフをして迎えた3Rは完全にガチ。両者激しく打ち合い、泰史が蹴りで優勢を保っていたが、3Rが終わる直前に深津が右フックをさく裂させ泰史からダウンを奪った。泰史が立ち上がったところで終了のゴングが鳴った。
マイクを持った深津は、このエキシビションを最後に引退することを発表していた泰史に「先輩命令だ。引退試合をやれよ。俺はやったぞ」と、正式な引退試合をやれとする。
泰史は「引退試合やるので応援に来てください」と、深津と約束した。
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▼第9試合 ミネルヴァ・スーパーフライ級王者決定ワンデートーナメント決勝 3分3R〇NA☆NA(エスジム川崎/同級1位)判定3-0 ※30-29×3、29-28×鈴木咲耶(チーム鈴桜/同級5位)
1R、右ローからの左右フックで攻めるNA☆NAに、鈴木は前蹴りを多用してNA☆NAがフックの距離に入ると首相撲に持ち込んでのヒザ。首相撲で上手さを見せた鈴木だが、NA☆NAはパワーでねじ伏せていく。
2R、NA☆NAのパンチに左ミドルを合わせに行く鈴木。NA☆NAは自分から首相撲に持ち込むと力でねじ伏せてヒザを蹴る。
3R、序盤は鈴木のミドルと前蹴りをもらったNA☆NAだが、蹴りをキャッチするとボディを打ちに行く。左ボディから右フックを打つNA☆NAに鈴木はミドルで対抗していくが、NA☆NAのパワーと突進を抑えきれず。
判定3-0でNA☆NAが王座に返り咲くと「ベルトを巻いたばかりなんですれど、ミネルヴァにはバンタム級がないのでバンタム級を作ってください」とアピールした。