キックボクシング
レポート

【FIGHT CLUB】YURAが木村ケルベロスにダウンを奪われながらも逆転KO、YA-MANは「僕はやってもいいですけどね」、阿部大治と山口裕人は判定勝ち

2024/10/06 03:10

▼第4試合 -67.5kg契約 3分3R
〇山口裕人(道化倶楽部/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)
判定3-0 ※29-27×2、30-26
×安彦考真(Y.S.C.C.横浜)


 山口は関西キックボクシング界を代表する激闘派ハードパンチャーで、大阪でプロデビューから8連勝。中央進出後は木村ミノル、東本央貴などに勝利。WPMF世界スーパーライト級暫定王座、WBCムエタイ日本同級王座、INNOVATION同級王座、DEEP☆KICK 63kg級&65kg級王座、WPMF世界スーパーライト級暫定王座など数々のタイトルを獲得している。


 2021年5月にRISE初のOFGマッチに志願し、以後はOFGマッチに専念。稲石竜弥、東修平、タリソン"Crazy Cyclone"フェレイラに勝利し、YA-MANとは初代RISEオープンフィンガーグローブマッチ -65kg級王者決定戦を争ったがKO負け。2023年11月の『FIGHT CLUB』では西谷大成にまさかのKO負け、2024年6月には伊藤澄哉に敗れ3連続KO負け中。戦績は28勝(18KO)22敗1分。


 安彦は2017年に全ての仕事を辞して若き頃に断念したJリーガーを目指し「年俸120円のJリーガー」として話題となったが2020年にはJリーガーを引退。その後格闘家に転身し、2022年2月のプロデビュー戦で
は元西武ライオンズの投手・相内誠を初回KOで下すと、6月にはYO UEDAを2R KOでリングに沈めた。10月にはスイスに渡り試合を行うもダウンの応酬の末に引き分けている。2023年3月はKENTAに初黒星、11月の『FIGHT CLUB』でOFGマッチに挑戦したが前口太尊にTKO負け。2024年6月、西田祥をKOして再起すると次はOFGマッチで強敵を用意してほしいとアピールしていた。戦績は3勝(3KO)2敗1分。


 1R、山口はいきなりバックハンドブロー。安彦は山口が前進してくるとジャブ。安彦は独特な動きからジャブを出し、左ハイも蹴る。山口は左フックをヒットさせ、大きな左右フックとアッパーを振り回す。安彦はボディにヒザを突き刺す。それでも山口は前に出るのを止めずに左右フックを振り回す。安彦のヒザにもお構いなしだ。山口の左フック、右ボディで安彦の動きが止まる。


 2R、安彦はバックハンドブローを放ち、空振りするとそのまま左ミドルを蹴る。安彦が組んできたところに山口が強引にバックハンドブローを打ち、ここでバッティングになって両者出血。ドクターチェック後、またもバックハンドブローを放つ安彦。ハイキックも蹴る。山口は突進して今度はローを蹴り、ボディを打つ。安彦はヒザで迎え撃つ。蹴られても構わず前へ出て来る山口。安彦がヒザからバックハンドブロー、山口は左右ボディ。


 3Rもよく動く安彦だが、右フックに行ったところで山口のバックハンドブローをもらってダウン。山口はもう一回転し、左フックで安彦をダウンさせるがこれは/るっぷ判定。すると山口は飛びヒザ蹴り。フルスイングの山口に安彦はヒザを突き上げるが、ダメージで転倒を繰り返す。山口の右フックと安彦のバックハンドブローが相打ちになって両者とも転倒する。コーナーへ詰めての連打を見舞う山口だが、安彦は倒れずジャブ、バックハンドブロー、ヒザ。


 山口を相手にフルラウンド戦った安彦だが、判定は3-0で山口の勝利。安彦は号泣する。「ヤバい、足が折れたかも」とつぶやく。


 山口はマイクを持つと「安彦さんに拍手をお願いします。あのおっさん凄いわ。最後KOにして欲しかったな。足痛いし。煽りにもあったように僕は詐欺でお金ほぼなくなってしまって。全部なくなってしまったので格闘技に全集中します。今年32なので年数もちょっとしか出来ないんですけれど、ここで思いっきり格闘技に集中して強くなります。毎日走ります」と、格闘技に集中していくと誓った。

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