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【K-1 KRUSH】闘病中の母に捧げる勝利、レオナ・ペタスが7年間追い続けた王座を奪取

2019/09/17 00:09
【K-1 KRUSH】闘病中の母に捧げる勝利、レオナ・ペタスが7年間追い続けた王座を奪取

持ち前の強打を西京(右)に叩き込むレオナ 撮影・文/黒崎貴寛

K-1 KRUSH FIGHT.105
2019年9月16日(月・祝)東京・後楽園ホール

▼第9試合 メインイベント K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
×西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)
判定0-2 ※28-29、29-29、28-30
○レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/挑戦者)
※レオナが第9代王座に就く。西京は初防衛に失敗。


 西京はK-1甲子園2016 -60kgで優勝し、2017年4月にプロデビュー。4戦目でレオナに判定で敗れたが(現在まで唯一の黒星)、今年3月にわずか7戦目にして島野浩太朗を破り、18歳で第8代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王座に就いた。持ち味はカウンター。戦績は6勝(2KO)1敗。今大会で初防衛と共にリベンジを狙う。

 対するレオナは2012年6月にプロデビューし、“石の拳”と称されるハードパンチを武器に活躍する27歳。これまでに大雅、山本真弘、朝久泰央、小宮山工介ら国内屈指の実力者たちから勝利を飾ってきた。2017年5月には第5代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王座決定トーナメントの決勝まで進出したが、安保璃紅に阻まれ初戴冠ならず。戦績は24勝(10KO)5敗1分。今大会での悲願達成なるか。


 試合開始前、両者がリングインすると、観客からは割れんばかりの「レオナ」コール。リングサイドにはレオナの師であるニコラス・ペタスの姿も。西京のセコンドには兄の春馬が就く。

 1R、左ジャブと右ローで攻撃を組み立てようとする西京に対し、レオナも左右ローを返しながらパンチのコンビネーションも積極的に振るう。するとほどなく、コーナーに詰まった西京に対し、レオナがパンチの連打で一気に仕掛ける。

 ガードを固める西京。レオナは空いたボディ目がけて鋭いヒザ蹴りを突き刺す。レオナがたびたび見せるラッシュを前に、西京は守勢にまわる展開が続く。終盤、前がかりになったレオナの右ストレートに合わせて、西京も顔面ヒザ蹴りを返すなど応戦した。


 2R、巻き返したい西京が右ローを蹴れば、レオナも右の前蹴りと左インローを返す。西京は左右フックで仕掛けるも空振り。再びレオナがパンチをまとめる。西京はガードとクリンチで対応するが、レオナのプレッシャーは続く。西京も右ローや左右フックのカウンターを当てにいくが、なかなかビッグヒットに繋げることができない。


 3R、西京のセコンドから「もう一歩踏み込め」の指示。すると、西京が果敢に間合いを潰しながら左右フックを振るい、これがたびたびレオナの顔面に届き始める。レオナもパンチのコンビネーションと前蹴りを返すが、疲労もあるか、これまでの勢いは見られない。西京はさらに手数を増し、左ジャブと右ロー。レオナは西京のローを受け、やや足が流れる場面もあった。


 勝敗の行方は判定に。序盤から気迫の攻めに出たレオナに対し、最終回に王者の意地を見せた西京。ジャッジ1名はドローをつけたが、残り2名は挑戦者を支持し、レオナが悲願の初戴冠を果たすこととなった。

 ベルトを巻いたレオナは、「今日は皆さん、応援に来てくれてありがとうございました。このベルトは僕が7年間ずっとあきらめずに追い続けたから獲れたんだと思います。僕の甥っ子、姪っ子、僕が教えている子どもたち、そしてここにいるチームのメンバー。あきらめずに頑張れば、絶対にチャンピオンになれるということを証明したくて僕はやってきました。応援ありがとうございました」と喜びのコメント。


 そして、「今日はここに母親が来てくれました。このベルトをお母さんにあげたくて頑張りました。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と、会場で観戦していた闘病中の母に向けてベルトを掲げた。

▼第8試合 セミファイナル K-1 KRUSH FIGHTライト級 3分3R・延長1R
○大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB)
反則裁定 1R ※ワンの反則の打撃により大沢が試合続行不可能
×ワン・ジーウェイ(中国/遼寧創新ジム)


 大沢は昨年9月のK-1 KRUSH FIGHTライト級タイトルマッチで王者ゴンナパー・ウィラサクレックに敗れはしたものの、判定までもつれ込むなど健闘。また、同年12月のK-1 WORLD GPライト級世界最強決定トーナメントでも準優勝を飾った。その後はワンマッチで篠原悠人に判定負け、里見柚己に判定勝ち。戦績を24勝(3KO)16敗3分としている。


 対戦相手のジーウェイは3度目のKRUSH参戦となる中国人選手。今年7月のKRUSHで卜部功也を開始55秒でマットに沈めたジュー・シュアイの負傷欠場により、今大会への代替出場が決まった。KRUSHでの過去2戦は、佐々木大蔵に判定負け、瓦田脩二に判定勝ちという結果だ。戦績は31勝(8KO)11敗。


 1R、グローブタッチ直後に大沢は左ミドル。ジーウェイがほどなく右ローを返すと、大沢は一気に踏み込んで右フックを当てにいく。試合が進むにつれて、ジーウェイの右ローがたびたび快音を鳴らすようになるが、大沢は自らの左腿を叩いて「効いてない」とアピール。

 するとジーウェイはパンチで仕掛け、大沢がロープを背負ったところで二段の飛びヒザ蹴り。続く接近戦の中、ジーウェイが右ローからの右ストレート、さらに左アッパー2連打を打つ。するとこの直後、大沢がガードを解いて前に出んとしたところへ、ジーウェイの顔面ヒザ蹴りがクリーンヒット。大沢はリングに顔から倒れ込み、打っ伏したまま立ち上がることができなくなった。


 ここでゴングが鳴り、ジーウェイはコーナーへ上がって大喜び。このままジーウェイのKO勝ちかと思われたが、ジャッジが映像確認に移る。ジーウェイはヒザ蹴りの際、大沢を掴んでいたようだ。


 ほどなく、梅木良則レフェリーがマイクを持ち、「ジーウェイ選手が最後に放ったヒザ蹴りですが、大沢選手の後頭部を抑えてのものという判断になります。相手を掴んでの攻撃は、KRUSH及びK-1では反則になります。よって反則裁定とさせていただきます。そして大沢選手の試合続行は不可能です。これにより、大沢選手の勝利とさせていただきます」と説明。ジーウェイの反則攻撃により、大沢の勝利が決まった。


 大沢は勝利者コールを受けても首を横に振り、ジーウェイを抱え上げて称える場面も。その後、マイクを握った大沢は「こんな試合でマイクを持ってすみません。今のは僕の負けです。僕の勝ちではありません。こんなどうしようもない試合をしてしまい、本当にすみませんでした」と、観客に謝罪。


 続けて、「対戦相手のジーウェイ選手なんですが、再戦をお願いできればと思います。今の試合、(自分の)反則勝ちということになったんですが、ジーウェイ選手は全く悪くありません。僕が普通に負けました。ジーウェイ選手を責めないで下さい」と話し、再戦を希望すると共にジーウェイへの気遣いも忘れなかった。

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