▼第7試合 K-1 KRUSH FIGHTライト級 3分3R・延長1R
×里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)
KO 1R 2分47秒
○横山 巧(リーブルロア)
里見は12勝(6KO)7敗1分の戦績を持つ21歳。昨年8月の再起戦で、ベテランの山本真弘から得意の左ストレートでKO勝ちして名を上げた。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げて臨んだ6月のK-1 WORLD GPでは、大沢文也にワンマッチで判定負け。今回は再出発の一戦となる。
一方の横山は8勝(5KO)3敗の戦績を持つ20歳。大岩龍矢と西京佑馬に連敗という中、里見と同じくスーパー・フェザー級からライト級へ階級を上げ、迎えた今年3月のKRUSHで、東本央貴を右ストレートで一撃KOして見せた。今大会で2連勝を狙う。
1R、オーソドックスの横山が序盤から前に出て、強烈な右ハイと右ロー、さらにスピードの乗ったワンツーも混ぜて攻める。サウスポーの里見も左ローや右ミドルを返すが、横山にカウンターの右フックを合わされ尻餅を着く場面も。
横山はさらにパンチの回転を加速させ、里見の離れ際には右ボディ。里見は左ミドルを返そうとするが、ここで横山に電光石火の左フックを合わされ、ダウンを喫してしまう。
なんとか立ち上がった里見に対し、横山は豪快に右ハイを振り抜き、さらにパンチをまとめて追撃。里見はガードを固めながら距離を取らんとするが、たびたびロープを背負う苦しい展開が続く。最後は横山がコーナーに追い込んでのラッシュ。里見が力尽きたように崩れ落ち、横山のKO勝ちが決まった。
ホープ対決を制し、階級転向後2連勝となった横山は試合後、「僕が言いたいことはただひとつです。次はタイトルマッチをお願いします」とマイクアピールした。
▼第6試合 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
×友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM)
KO 1R 1分59秒
○西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
友尊(ゆたか)は13勝(8KO)5敗の戦績を持つ30歳。ボクシング転向を経験し、2017年8月にKRUSHでキックボクシングに復帰するも、いきなり3戦連続KO負けという厳しい船出となった。しかし、今年3月にK-1で川口拓真とのワンマッチに臨むと、これまでのうっぷんを晴らすかのように持ち前のハードパンチで4度のダウンを奪い、見事KO勝ち。続く5月のKRUSHでは、元K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者の郷州征宜からもダウンを奪って判定勝ちし、2連勝となった。
対する西元はK-1 JAPAN GROUP初登場となる21歳で、伝統派空手出身(山崎秀晃と同じ流派)。元々は京都のジムに所属していたが、上京してKREST所属に。友尊と同じくハードパンチを武器としている。戦績は8勝(8KO)3敗2分。白星の全てがKOによるものだ。
1R、サウスポーの友尊が左ハイと左ミドルを飛ばしながら左フック強襲。オーソドックスの西元は友尊の攻撃をかわしながらヒザ蹴りを突き刺し、間合いが開くと三日月蹴りも入れる。友尊は左ストレートを振り抜くが、これは勢い余ってバッティングに。試合が再開されると、直後に西元が放った右ハイが友尊の顔面に直撃。友尊はマットに大の字となった。
衝撃のKO勝ちで初陣を飾った西元は、「僕を知らない方も多いと思いますが、西元也史です。試合後に言いたいことを考えていたのですが、全部ぶっ飛びました。初参戦の僕にチャンスを与えてくれた関係者の皆さん、本当にありがとうございました。僕を応援して下さい。必ずチャンピオンになります。押忍!」と、晴れやかな表情で挨拶した。
▼第5試合 K-1 KRUSH FIGHTフェザー級 3分3R・延長1R
○伊澤波人(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
延長判定3-0 ※10-8×3
×髙橋直輝(若獅子会館)
※本戦は29-30(髙橋)、29-29、29-29
伊澤は2017年9月にK-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の武居由樹とのワンマッチでKO負けを喫したが、その後はフェザー級に階級を上げ、神戸翔太や伊藤健人らを破り4連勝をマーク。タイトル戦に向けて好アピールを続けていたが、今年4月のKRUSHでTETSUに判定負けを喫し、今大会で再起を図ることになった。持ち味は空手仕込みの多彩な蹴り技。戦績は29勝(8KO)10敗2分。
対する髙橋はK-1 JAPAN GROUP初登場となった6月のKRUSHで、森坂陸とドロー(当初は森坂が3Rにダウンを奪い、判定勝ちとされたが、後日、このダウンについて試合映像をもとに再審議がなされた結果、髙橋は相手の攻撃を受けておらず、バランスを崩して転倒したものと判断され、ダウンは無効となった=7月20日リリース発表)。今大会で初勝利を目指す。戦績は11勝(2KO)4敗2分。
1R、伊澤が開始直後に後ろ回し蹴りを繰り出し、以降はガードを高めに保ちながらジリジリと圧力をかけていく。髙橋はロープ際に追い込まれるが、焦ることなくパンチのコンビネーションを振るって応戦。伊澤も体を密着させて距離を潰しながら、髙橋の太腿を踵で蹴っていく。髙橋もスペースができると左右ボディ。終了間際に髙橋は胴回し回転蹴りも放った。
2R、ブロックを固める伊澤に対し、パンチが冴える髙橋はガードの隙間を突く左右ストレート&アッパー、ガードの背後を通る左右フック、これにボディも混ぜて攻める。伊澤はクリーンヒットこそ許さないが、なかなか蹴らせてもらえない状況が続き、手数も落ち気味に。
3R、なおも髙橋が巧みな打ち分けを見せるが、伊澤もパンチを返しながら得意の左ローを粘り強く当てていく。足に効かされてしまった髙橋は、胴回し回転蹴りを立て続けに繰り出すが、伊澤をとらえることはできない。両者はクリンチからたびたびもつれ合うように転倒。伊澤は密着されても的確に左ローを蹴っていく。髙橋は足が流れるようになり、伊澤の左右フックも被弾した。
判定の結果はジャッジ1名が髙橋を支持したが、残り2名がドローと採点。試合は延長戦に突入する。
ここから伊澤は観客からの「波人」コールを受けながら、怒濤の左ロー攻めを展開。髙橋は棒立ちの状態となり、コーナーに追い込まれたところで左フックを被弾し、ついにダウンを喫してしまう。髙橋は立ち上がるものの、以降は伊澤の左ロー、ヒザ蹴り、左右フック、胴回し回転蹴りの猛攻にひたすら耐える状態となった。
延長戦の判定は文句なしで伊澤に軍配。粘り強く戦い抜いた伊澤が再起戦を勝利で飾った。
山際はBigbangウェルター級王者の実績を持ち、
1R、
2R、松本が積極的に前に出始め、前蹴りから間合いを詰めると、
3R、山際は右ミドルをガンガン蹴り、
試合は3Rで決着がつかず、延長戦に突入。
▼第3試合 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級 3分3R・延長1R