MMA
インタビュー

【RIZIN】佐藤将光「牛久選手からは何が来るか分からないという心構えだけしてきました」「技術はいくらでも伸びる」

2024/09/27 13:09
 2024年9月29日(日)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.48』に出場する選手の個別インタビューが、27日(金)都内にて行われた。  第6試合のバンタム級(61.0kg)5分3Rで牛久絢太郎(アメリカン・トップチーム/K-Clann)と対戦する、佐藤将光(坂口道場一族/FightBase都立大)が出席。  佐藤は、太田忍に2023年10月に完封勝利後、2024年3月の井上直樹戦の判定負けからの再起戦で、元フェザー級王者の牛久絢太郎と対戦する。「ニワカ(俄)か、ニワカじゃないかのセンターライン」の佐藤将光は、牛久も下して再び王座戦線に名乗りをあげて、ニワカも格闘技ファンにさせるか。 ミスターじゃない、いぶし銀が欲しい 【写真】会見後「『Mr.』ではなく『THEいぶし銀』ではどうですか」と提案され、「そっちの方がいいですね」と答えた佐藤。――現在の心境は? 「ここまで怪我無くしっかり準備してきて調子いいので、後はやるだけって感じです」 ――強化したところは? 「いつも通りです。特に変えることなく。ボトムの動きはいつもより多めにやりましたが、今回の相手の対策と、変わらず自分の技術の向上を意識してやってきました」 ――ファンの認知が広まっている実感は? 「そうですね。RIZIN初戦で出た時に凄いSNSのフォロワーが増えて街でも声をかけてもらえるようになったりとか、実感はあります。RIZINファイターとしてやっていく自分が、RIZINを代表する選手になれたらいいなと思います」 ――対戦する牛久選手の印象は? 「力が強いのと思考が読めないところが他の選手と違うところのような気がします。なんか他の選手だと、例えばローを効かせてハイキックを狙うとかするんですが、牛久選手は飛び出してくる技が伏線回収しないというか、エサを蒔いてコレという感じではなく、いきなり来るから読みにくいところがあります。なので何が来るか分からないという心構えだけしてきました」 ――どんな試合展開を予想する? 「相手は組みに来ると思います。打撃をやりながらテイクダウンに来て、トップで作る展開をしてくると思います。自分の試合展開は…あまり喋りたくない(笑)」 ――自分がニワカ側に来ている実感は? 「そこまで行ってるか分かりませんが、RIZINを見ている人たちは認知してくれていると思います」 ――揺るぎない精神力を持っているように思えるが? 「アップダウンはありますよ。急に緊張が来たり不安になったりすることはあります」 ――経験や年齢を重ねても技術は向上する? 「めちゃめちゃあります。技術はいくらでもあるので。ネットを見たらいろいろなのが転がっていてMMA自体がずっと進化している。それに付いて行くだけでむしろいっぱいっぱいですね。MMAの技術の進化が速すぎて追いついていない。自分が始めた頃と今のMMAでは違うので、それに合ったスタイルを見つけて自分のスタイルを作っていくって感じですかね。だからいくらでも伸びます。その作業が僕は好きですね。インプット作業も楽しいですけれど、一番はそれをドリルしてスパーとか、一番は試合でそれが出たらめちゃ楽しいですね」 ――TRIBE TOKYOへ出稽古に行かれているが、萩原京平選手から牛久対策は? 「そんなに聞かないですね。ちょっと喋りましたけれど、調子を聞くとかその程度で、お互いに。仕上がっているとかあと何kgとかそういう話が多くて、あまり技術的な話はしてないです。牛久選手の印象の話もそんなにしてないし」 ――佐藤選手は渋い、職人と表現されるのはしっくりきている? 「そんなに嫌ではないし、どちらかといえばそういうタイプ。瞬発系じゃないからそういう風に見られるし、自分でもそういう感じだと思っています。でも“ミスターいぶし銀”の“ミスター”がひょうきんな感じじゃないですか。いぶし銀はいいけれど、他ないですか? ミスターじゃない、いぶし銀が欲しいですね(笑)」 ――ボトムの練習を多くしたというのは、下になる時間が多くなると思ったから? 「今までの僕の負けパターンが下になることが多かったので、当然映像を見てくるだろうし、僕を倒してきた人を見るとそういう風に勝っているから。自分の弱点でもあるので、そこを強化しないといけないから練習をする感じです。そういうシチュエーションになると負ける確率が高いから、そこをなんとかしようという感じですね」 ――簡単には抑え込まれない? 「そのつもりです」 ――想定練習と自分を作る練習、どちらに重きを? 「いつもそうですが、試合が無い期間はインプットの作業として新しいこと取り入れて普段やらない動きを入れたり試すけれど、試合が近づくとそれを絞っていきます。今回この技はいらない、この技をもうちょっと研ぎ澄まそうとか、ここからのバリエーションはこれがあるとか、絞っていく作業をしました」 ――パルプンテに対抗する呪文は? 「ドラクエやってないのでいい表現が出てきません(笑)」 ――TRIBEで萩原選手と練習して、グラップリング力をどう感じた? 「萩原君とやる時はスタンドからのテイクダウンのシチュエーションが多くて、組みからやることは少ないんですが、思ったより寝技が出来る印象があります。対応が出来る。フィニッシュが強いというよりもグラップリングの動きが思ったよりも出来る印象です」 ――牛久選手を研究するうえでどの試合が一番参考になった? 「全部ですね。試合によってやることが違うので、情報として全て入れていかないといけない。一番見たのはオーソドックスと戦っている試合で、斎藤(裕)君と萩原君の試合を一番見ました。基本的には全部見てこうやっていこうってプランを決めました」 ――その2試合を見て牛久選手は何をやって来るか分からないと? 「その2試合もそうだし、他の試合も何をやってくるか分からない、タイミングが分からない。いきなりハイキックを蹴ってきたりとか」 ――RIIZNを代表するには何が必要? 「求心力と強さ」 ――それを証明するためにはベルトが必要と? 「ベルトを獲ったらそうなれるかと言ったらそうではない気がします」
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