MMA
インタビュー

【修斗】“琉球ヘラクレス”西條英成「漬けられることは絶対無い」×3団体制覇を目指す住村竜市朗「それでも漬けるのが僕の仕事」=9月22日(日)後楽園

2024/09/21 21:09

テイクダウンに対して怖さは特に無い(西條)

  住村の修斗復帰初戦の相手に選ばれたのは、昨年度新人王の西條英成だ。

 ウェルター級3団体制覇に向けて突き進む住村に待ったをかけるべく、地元沖縄でファイトキャンプを行って来た。

 西條は住村について、「2つの団体でチャンピオンになっている住村選手は、私の尊敬する選手の一人なので、試合が決まって、その選手と戦えると決まったときからずっとワクワクしていました」と目を輝かせる。

 東京五輪空手金メダルの喜友名諒の空手の後輩にあたる西條は、沖縄で中高と劉衛流空手を学び、航空自衛隊で日本拳法、徒手格闘に取り組み、Theパラエストラ沖縄で柔術、MMAを始め、テイクダウンとコントロール、パウンド&エルボーで相手を制圧して白星を積み上げてきた。

 5月の日中対抗戦でジャン・シイジェン(Team YFU)を1R TKOに下すなど、4戦無敗だ。

 スタンドで始まるMMAでは、長身ストライカーの住村の打撃と立ち合う時間があるが、西條は、「空手と日本拳法といった打撃のバックボーンがあるのですが、いままでの試合では見せることができず。Theパラエストラ沖縄(現THE BLACKBELT JAPAN)でMMAとしてキックボクシング、柔術やレスリングなども学んでくるなかで、松根良太代表から『今までやってきた空手や日本拳法も大事にして使えるように』とアドバイスも受けて、成長してきました。そこも今回の試合でしっかり出せればと思います」と、これまであまり見せなかった打撃の展開も用意してあるという。

 さらに、住村の強みを「打投極において、とてもバランスが取れている選手」とし、なかでも「テイクダウンが強くてトップコントロールが強いことは、分かり切っていること」と警戒しながらも、「そこに対して怖さも特に無いですし、自分自身もテイクダウンでの勝負もしますし、万が一倒されても、漬けられることは絶対無いと自信を持っているので、そのなかで自分のバックボーンの打撃を見せることが出来ればと思っています」と、いつもの住村の勝利パターンにはさせないとした。

 西條の組みの自信に、住村は、「“そこで途中から”飯を食っているので、それしか……ないのかなと思っています。相手は漬けられないようにしてくるでしょうけど、それでも漬けるのが僕の仕事だと思っているんで。しっかり自分の戦いというものをだいぶ分かっているし、身についてきているので、僕の戦い方をするだけですね」と語っている。

 住村が王座獲りに歩を進めるか、西條が2団体王者を撃破するか。

 勝者は2023年11月にブラジルで田村ヒビキを初回TKOに下した修斗世界王者エルナニ・ペルペトゥオに挑戦をアピールすることになるか。注目のウェルター級戦だ。

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