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2024年9月5日(木)、RIZINが『超RIZIN.3』(7.28 さいたまスーパーアリーナ)のドラッグテスト(尿検査)結果の発表会見を行い、メインイベントのフェザー級「RIZIN LMS(Last Man Standing)王座決定戦」に臨んだ平本蓮(剛毅會)と朝倉未来(ジャパントップチーム)が陰性だったことを公表した。その結果メールは日本時間4日の早朝に届いたという。
ファイターのドーピング疑惑を元練習仲間がSNSで告発したことで、世間の注目を集めた今回のドラッグテストの結果発表。下記に要点をまとめた。
平本への大晦日オファーにあたり血液検査も
練習仲間でもあった赤沢幸典のドーピング告発により嫌疑をかけられ、2日の弁護士を伴う会見でドーピングを全面否定していた平本の「試合当日の尿検査」の結果は陰性。
その追加検査について、榊原CEOは「我々のいまのルールの中でいうと遡りようがない。当日の尿検査が陰性か陽性かがすべて。それでこの試合に関しては裁く」とし、陰性であったことで、大晦日大会にオファーをする予定であることを明かした。
しかし、「平本には未来に向けた検査を受けてもらおうと思います。今回にプラスした検査基準で血液検査とかにも応じてもらい、明確に陰性であるという確認が取れた上で出場の相談をしていきたい」と、再度のドラッグテストを行うとした。
また、赤沢が電話口で平本に指南していたとされるドーピングのサイクルについて、榊原CEOは、「たぶん、そんな簡単な話じゃないと思いますよ。ほんとうに科学的にチームを組んで、その日(試合当日)にピンポイントで(陽性反応を)出なくするというのは──そのリスクを冒して1発勝負──当然賞金のかかる試合もあれば、ウィニングボーナスもあるなかで、今でもドーピング陽性が出ればファイトマネーの一部没収もあるし、そういうなかで簡単に“これとこれを飲んでおけば(ドーピングが)消える”というレベルじゃないと聞いているし認識しています」と懐疑的な姿勢ながらも、「ただ、そういう方法がほかのスポーツでも“チームを組んで組織的に徹底的にやることがある”と聞いていますので、今後そういう可能性さえないようなルール作りの機会に活かしたいと思います」と、新たなドーピングチェックの体制を作り、年内に実施していくとした。