アイルランド修行中に負傷、回復の注射を自分で数回打った
また、アイルランド修行中に痛めた靭帯と半月板損傷を回復させるために、高校生の時から信頼していた赤沢とは別の格闘家のフィジカルトレーナーから「ドーピング検査に問題がない注射」を勧められ、「4月に数回自分で打ちました」と吐露。
赤沢との電話で、尻に打ったという会話は、「そういう注射の会話とかはフィジカルトレーナーと話した内容と、赤沢さんもそのトレーナーにお願いしている、その会話の延長線上。三人の共通認識だった」と説明しながらも「アスリートとしていくら信頼するトレーナーから(の勧め)とはいえ、自分で調べる必要があったんじゃないかとは思う」と反省の弁も述べた。
身体が大きくなったことについては、「10週間もフィジカル死ぬほどやれば当たり前にデカくなるので。たぶん筋トレしたことないですよね? 10週でだいぶ変わりますよ」と反論。
試合の2、3カ月前から今回の朝倉未来との試合がLMSタイトルマッチでベルトがかかること、それに伴いドラッグテストもあることは理解していたといい、「試合自体は自信を持って正々堂々と戦ったので、このような騒動が出て、引退をかけて戦ってくれた朝倉選手や陣営にはご心配をおかけしたと思います」と、朝倉に謝罪した。
ドーピングは「必要ない」、血液検査を求められたら「やります」
平本を告発した赤沢は、自身がドーピングしていたことを告白しているが、赤沢のドーピングを平本は、「僕は本当に全く分からなかった」と気付かなかったといい、「信頼していたし、今でも嘘であってほしい、特別な事情で赤沢さんが(告発を)やらざるをえなかったと自分では思っていたい気持ちでいっぱいです」と話した。
これまでの海外修行を経てのドーピングに対する誘惑についても「そのような現場を見たこともないし、そのようなやりとりが話になったことも一度もありません」と言い、「格闘技でドーピングで強くなることは卑怯だと考えますか?」と問われると、「僕は(ドーピングが)無くても全然勝てるタイプという考え方。昔の人に関してはとやかく言いませんが、ただ、必要ない」と、きっぱりと語っている。
「1日3部練を死ぬ気でこなしてきた。それに嘘はひとつもない。よりによって自分がずっと望んでいた朝倉未来選手との試合で、そんな馬鹿なことを僕が一切するわけがありません。(RIZINの)検査結果はまだですが、必ずシロなんでいまは結果を待ちたいと思います」という平本。
抜き打ち検査ではなく、検査の日付が決定している場合、マスキング剤を併用しドラッグテストから逆算してのドーピングを行うケースがあるが、血液検査や毛髪検査もして欲しいとのファンの声に対しては、「尿検査の結果とともに怪しい点があるなら、血液検査などRIZINの指示に全て従おうと思っています」と言い、毛髪検査や血液検査の必要があれば? と問われ、「やります」と返答している。
そして、「負けたら引退」を表明し、試合後に引退した朝倉未来との再戦の可能性について問われると「いつでも何回でもやります」と即答した。