2024年9月1日(日)東京・アリーナ立川立飛で開催された『BreakingDown 13』の大会終了後、CEOの朝倉未来が総括を行った。
【写真】朝倉未来がその素質に太鼓判を押す初代ライト級王者NAO 格闘技歴わずか1年で、ライト級トーナメント決勝戦で元OPBF東洋太平洋バンタム級王者・山本隆寛を破って優勝したNAOについて「最近、秋元(強真)くんとかもそうですけれど、若い世代から天才が出てきて日本の未来は明るいなと思っています」と、日本格闘技界の未来を感じたという。
「才能のある若い人が出てくるんだなって感じです。僕ら兄弟がアウトサイダーからRIZINに上がったように、これから先の未来はBreakingDownからRIZINだったりUFCだったりに行く選手が出てくると思います」と、第2、第3の朝倉兄弟はBreakingDownから誕生していくだろうとの見解を示した。
そのNAOについては「目の良さと打たれ強さですね。目がいいから打たれ強いのだと思いますけれど、空間把握能力というか当て勘もいいです。距離感だったり、それは天性のものがありますね」と、戦前の評価と同じくNAOの才能を絶賛。
しかし、現役を引退して後進の育成に尽力していくのかと聞かれると「BreakingDownという興行をずっと盛り上げていきたい中で、それが選手を育てるっていうことにつながるだけであって、優先順位はBreakingDownを盛り上げることであって二の次って感じですかね。朝倉未来チャレンジとかいろいろやってきましたけれど、選手から1円ももらったことないですし、そこまでめっちゃ育てる、この選手はこうしたいとか絞ったりするのは好きじゃない。いい距離感で、相手が教えて欲しかったら教えるし、みたいな付き合い方をしていきたい」と、BreakingDownを盛り上げることが最優先であり、その結果としていい選手を輩出できればという考え方だという。
自分の手でMMAのチャンピオンを育てたいとの気持ちは、と問われると「その願望は朝倉海でもう実現しているので」と、そこまで興味はないとした。
BreakingDownにおけるMMAルールでの試合も「本当はMMA、格闘技の人口的にはMMAを推しているのでMMAに流れて欲しいんですけれど、BreakingDownルールで(寝技)10秒で極めるのはなかなか難しい。なおかつMMAになると試合が面白くなくなりそう。安井(飛馬)くんみたいなアグレッシブな選手はMMAでもいいかなとか運営側が判断した選手でないとダメだと思います」と、選手によるが基本は打撃のみのルールで行くとする。
「今回のベアナックルもやってみて盛り上がったし、ちょこちょこテストはやってみたいと思いますけれど、3分の試合をやるとBreakingDownの軸がブレてしまうと思うので、基本的には1分で変わりなくやってみたいと思います」と「1分」にはこだわっていきたいとした。