判定勝利も地元ファンからブーイングを浴びたリグターズ(右)とラジャブザデ(左)のヘビー級GP準決勝の再戦が決定(C)GLORY
2024年8月31日(土・現地時間)ベルギー・アントワープのロットアリーナにて開催される『GLORY 94』、9月21日(日・現地時間)にクロアチアの首都中心にあるアリーナ・ザグレブにて開催される『GLORY 95』(共にU-NEXT配信)のメインイベントがそれぞれ変更となった。
『GLORY 95』のメインイベントでは、地元クロアチアのスターであるアントニオ・プラチバットがヘビー級ランキング1位のレヴィ・リグターズ(オランダ)と対戦することが決まっていたが、プラチバットが負傷欠場。
代わって、『GLORY 94』のメインイベントでステファン・ラテスク(ルーマニア)との対戦が決まっていたGLORY世界ライトヘビー級2位バフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)がリグターズと対戦することが決定。
ラジャブザデは2024年3月のGLORYヘビー級GP準決勝でリグターズに判定負け。しかし、地元選手であるリグターズの勝利にも関わらず場内にはブーイングが渦巻き、ラジャブザデがコーナーに登って勝利をアピールすると逆に大歓声が沸き起こったほど物議をかもした。ラジャブザデは再戦を要求しており、ここでリベンジマッチが実現する。
さらにGLORYは、この試合の勝者が近日中に発表される“キング・オブ・キックボクシング”リコ・ヴァーホーベン(オランダ)のGLORY世界ヘビー級タイトル防衛戦の挑戦者になることを発表した。
それに伴い『GLORY 94』のメインイベントでは、ラテスクの新たな対戦相手にライトヘビー級8位セム・カセレス(トルコ)が選ばれた。
両者ともGLORYデビューイヤーに大成功を収めており、ラテスクは2023年の「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、カセレスはデビュー戦で見事なKO勝利を収め、トップ10ランキング入りを果たすなど、大きなインパクトを残している。
カセレスは同大会で同級10位モリー・クロマ(ギニア)との対戦がきまっていたが、メインイベントに昇格。クロマはモハメド・アミン(モロッコ)との対戦が新たに決まった。
アミンは2023年4月にGLORYデビューを判定勝利で飾り、Enfusionでは2勝1敗。MMAファイターとしても活躍しており、2023年3月25日の『PFL』にも出場している(判定負け)。MMA戦績は5勝2敗。2023年6月にアベナ欠場を受け、試合中止から12時間後に代役として抜擢されタリク・カバベとGLORY世界ライトヘビー級暫定王座決定戦を争ったがKO負け。2024年4月にはライトヘビー級GP出場権を懸けてパスカル・トゥーレと対戦したが、判定3-2の僅差で敗れてGP出場を逃した。戦績は29勝(16KO)7敗。