2019年9月16日(月・祝)千葉・幕張メッセ・イベントホール『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』にて、第2試合アトム級(-46kg)3分3R延長1Rで平岡琴(TRY HARD GYM)と対戦するNJKFミネルヴァ日本アトム級王者・百花(魁塾)。
RISE QUEENアトム級王座決定トーナメントでは3月の初戦で紅絹に敗れたが、6月9日には関西では初となる女子キックだけの興行『ミネルヴァ』で、元MAX FCバンタム級王者を破りメインの大任を果たした。
8月30日に行われた記者会見では「身体は小さいですが、気持ちだけは誰にも負けません。トーナメントで負けてしまって悔しい思いをしているので、バチバチに打ち合ってKOで倒しに行きたいと思います。気持ちだけは負けたくないので、もう一回ベルトを獲りに行けるように勝ち取って次に進みたい」と、RISEでも再浮上を狙う。
しっかりキックボクシングができるというのを見てほしい
──今年6月9日には関西では初となる女子だけのキック大会『ミネルヴァ』でキム・ヒョソン(韓国)と対戦し見事勝利を飾りました。
「結構盛り上がっていて、いい感じでした。結構お客さんも入っていたと思います」 ──そういう大会でメインイベンターを務めました。
「緊張の方が大きかったですね。前回の試合は負けているので、ここは負けられないと思いました。だから勝った時にはめっちゃホッとしました」 ──やっぱりRISEでの紅絹戦の敗北がトラウマになっている?
「あの時は、試合前仕事も休んで練習ばかりしていました。それでも、何も出せないまま負けてしまって。力み? そうですね。試合前すごく緊張してしまって、いつも試合前には吐いてしまうけど、あの時も結構プレッシャーがありました。
それに、同じ日にひとつ前にやっていた(那須川)梨々ちゃんと平岡選手の試合もすごく良かったので、余計に『自分も、いい試合をしないと』と余計に力が入ってしまいました。これまでの試合の中でベスト3に入るくらい緊張しましたね。試合は何回しても慣れないです」 ──緊張しないための習慣はない?
「結構考えてみているけど、メンタル的なものが原因していると思うので、考えないようにしています。音楽を聞いたりしても、やっぱりグローブをはめて用意したらウ~ッとなってしまいます」──同じくRISEで活躍中の政所仁選手を筆頭に従兄弟には何人ものファイターがいるけど、政所一族の家訓みたいなものは?
「仁はあんまり緊張しないタイプなので、私とは真逆です。私が緊張していたら、『うつるからやめて』と言ってきます(苦笑)」
──今回は仕切り直しの一戦。前回王座決定トーナメントの組み合わせが決まった時、「決勝で当たるんじゃないか」という声も多かったカードです。
「私も決勝で平岡選手と当たると思っていたけど、よりによって二人とも負けてしまった。たぶん今回の勝者が次のRISE QUEENの挑戦者決定戦に関わってくることになるんじゃないですかね」 ──もし闘えば?
「一緒に練習したこともないけど、平岡選手には蹴りがうまくて前に出てくるイメージがあります。打ち合いになるかなぁと思います。試合は1Rは様子見になると思うけど、2Rからは駆け引きなしにバチバチになりそうです」 ──どちらの方が負けん気が強そう?
「私も結構強い方だと思うけど、平岡選手も強そうなので(微笑)」 ──相手より上回っていると思う部分は?
「やっぱりパンチですね。パンチだけは絶対負けない(語気を強めて)。パンチの回転力やパワーも私の方が上。ボクシングの練習をするようになってからだいぶ伸びているという自負があります」 ──言われてみれば、服を着ていても肩から腕のあたりはパンパンですね。
「ホント、肩回りだけはすごい(照れ笑い)。肩回りに合わせてスーツを選ぶとウエストがブカブカになってしまうので、結構服選びが大変です。そろそろオーダーメイドを考えないといけないかもしれないです」 ──どういうところに注目してほしい?
「紅絹戦は何もできなかったけど、これだけ打ち合いができたり、ちゃんとガードもできるところを見てほしい。打ち合ったり、行くだけではなく、しっかりキックボクシングができるというのを見てほしいです。平岡選手もボクシングジムに行っているという話を聞いたけど、形が変わっていなかったら私の考え通りにうまくいくんじゃないかなと思います」 ──何ラウンドに決着はつく?
「3Rになったらお互いバテバテの中打ち合っているだけになりそうなので、2Rにいいのを決めて勝ち名乗りを受けたいです」
(聞き手・布施鋼治)