RISE 180
2024年7月26日(金)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第11試合)SuperFight! アトム級(-46kg)3分3R延長1R
〇宮﨑小雪(TRY HARD GYM/第2代RISE QIEENアトム級王者)
TKO 2R 2分17秒 ※レフェリーストップ
×サムサン・C2M MUAYTHAI&FITNESS(タイ/C2M MUAYTHAI/元WBC女子世界ライトフライ級王者、元WIBA世界ミニマム級王者)
宮﨑は小学3年生から空手を学び、アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹を破り第2代王座に就くと、伊藤紗弥、小林愛理奈、ペットルークオン、MISAKI、ビョン・ボギョンを連続撃破。前戦は3月にK-1 WORLD GPアトム級王者・菅原美優に延長Rで判定勝ち、国内最強を証明した。現在12連勝中。戦績は14勝(2KO)1敗1分。
初来日のサムサンは、16歳の時に麻薬密売により逮捕され、懲役10年の刑を受け服役。収監された刑務所の更生プログラムの一環としてボクシングを始め2005年11月に更生施設でプロデビュー。2007年にタイ初のWBC女子世界王者(ライトフライ級)になった事により、刑期が短縮され釈放されたという経歴を持つ。ボクシングではWBC王座のほか、WIBAインターナショナルフライ級王座、WIBA世界ミニマム級王座、ABCO女子ミニマム級王座を獲得し、プロボクシング戦績は43勝(25KO)6敗。リングネームはサムソン・トー・ブアマッド。その半生を描いた映画が2本制作されている。
1R、意表をついていきなり右ミドルを蹴るサムサン。宮﨑はジャブを突きながら右インローを蹴り重ねていき、左ストレートも伸ばす。ボディストレートを打って宮﨑のパンチをかわすさすがのテクニックを見せるサムサンだが、宮﨑が前蹴りを払っての右フックでダウンを奪う。
2Rは距離を詰めた宮﨑が左ロー、左ミドル、ヒザ、左ストレートで攻めたてサムサンにロープを背負わせる。宮﨑が一方的に攻め続ける展開となり、宮﨑がコーナーへ詰めてパンチ、そして左ハイがヒットしたところでレフェリーがストップした。
メインをTKO勝ちで締めくくり、マイクを持った宮﨑は「女子世界タイトルを作ってもらって、近い将来必ず世界王者になります。皆さんついてきてください」と高らかにアピールした。
試合後、サムサンは1Rで2発目のパンチを放った際に右肩を脱臼し、そのため蹴りを多用して戦い続けていたことを告白。
伊藤隆RISE代表は「相手をちゃんと厳選して選ばないといけないと痛感した」と、宮崎の強さに脱帽といった評価をした。