MMA
インタビュー

【ONE】連勝の和田竜光、ストロー級転向を宣言、パシオやブルックスらに「自分が負けているとは全然思わない」

2024/07/11 19:07

35歳の壁を越えて──

──最近、MMA業界の中でも35歳が節目の年齢みたいな話題が出ますが、ご自身としては、それは「自分には当てはまらない」と感じているのでしょうか。

「よく年齢は関係ない、年齢はあくまで数字という人がいますが、僕もそう思ってて。結果が他の選手との差を見せつけられたりとか。パフォーマンスも、別に動けるけど、あの時と比べたら落ちてきたなとかがあるんだったら、僕も辞めるという事を考えていると思いますが、それがまだないんで。できるところまでやってみようって感じです。だから『いつまでやるの?』とか周りの人に聞かれたりもしますが、『弱くなるまで』って答えています」

──その全盛期の状態をキープできている理由は、自分でどう分析していますか。

「怪我がないというのが大きくて、そして怪我をしないためのマインドみたいなのもあって。無理をしない。あと、僕、全部練習のスケジュールとか自分で組んでいるんです。コーチがいないし、ボクシングのジムとか行くと、指導してくれるコーチはいるんですけど、練習全体を指示する人がいなくて。それは僕には今すごくハマってて。なので、疲れたなと思ったらすぐ休んじゃったりします。先輩の顔がちらついたり、厳しいコーチの顔がちらついたりすると、『ダメだ。練習に行かないと』とか普通は思うのですが、自分の場合は、今日はなんか風邪っぽいから休もうとか、あまり無理をしないでやっています。それが大きな怪我に繋がってないっていうのもあると思いますし、練習中もなるべく無理しないです」

──練習でも無理をしない、というのは?

「若い頃って結構、頑張りすぎてどこか痛めたりとか、逆に相手に怪我させたりとかあったんですけど、そういうのをなるべく避けたいんで、危ない方向には動かないです。危なくなりそうな、例えば熱くなっている選手には練習でその選手のそばに行かないと決めています。セルフディフェンスですね。そういうのを何年もやって、怪我をしないように努めています。あと(怪我を回避した)ラッキーの連続ですね」

──危険性がある状況にできるだけ近づかない。練習でその自制はすごいですね。

「危ないことから避けたい気持ちが強く、自分には良くないことが起きそうな事への嗅覚を持っています。もしかしたら明日大怪我して格闘技人生が終わるかもしれないし、日々そういう危機感を持ってやっていますし、その上でそうなってもいいやっていうくらいの覚悟で毎日過ごしています」

──最大限の注意とともに覚悟もあると。最後にファンにメッセージをお願い致します。

「ファンのメッセージ……。これがね、本当にいつも一番難しいんですけど、いつも同じこと言っちゃうんですけど、次の試合も僕がどういった取り組みをして試合に臨んでいるかっていうのを、試合を見て、楽しんでもらいたいというか、気楽な気持ちで見てもらいたいっていうのもあります。 本当にビール片手に横目で見ながら楽しんでもらえるくらいでいいかなと思っています!」

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