41連勝中のクンスックレックとの対戦は?
――会場で見ているファンに注目してほしいポイントはありますか。
「いろんな挑戦者がこれからどんどん出てくると思うんですけど、スーパーフライ級では自分がチャンピオンですし、僕が一番強いというのを今回も見てほしいです。あと、去年7月のラジャダムナンスタジアム認定フライ級タイトルマッチで対戦したウェウワー選手は同じフィームーでしたが、完全に後手に回るディフェンシブで自分の攻撃だけを当てるスタイルの選手だったんですけど、今回のジョムホート選手は攻撃的なフィームーで結構前に出てきてくれると思うので、そこのやり取りだったり、スピード感のある打撃の応酬を見てほしいなと思います」
――今回タイトルマッチで5Rですが、KO決着もありえそうですか?
「今回KOはものすごく狙っています。5Rで戦う時間が増えるので、その分KOするチャンスも増えると思いますし、かなり対策をしているので、相手がどういうスタイルで来てどう倒すかは自分の中で予想を何通りか立てていて、そこにはめていけばKOもできるんじゃないかなと」
――対戦が期待されている41連勝のクンスックレック選手もセミで試合しますが、そこは意識しますか?
「僕の1階級上のバンタム級タイトルマッチが僕の1試合前に組まれていて、クンスックレック選手が下馬評では有利だとは思うんですけど、自分の1試合前だから会場で直接見るということはないです。どういった試合になるのかも含めて、結果はものすごく気になりますね」
――今回勝ったらクンスックレック選手に対戦アピールもしますか?
「パウンド・フォー・パウンドで1位と言われているクンスックレック選手とは階級が近いので、ぜひやりたい選手の1人です。RWS的には同じ大会で2人が活躍して、これからこの2人が交わるのかというストーリーを作っていきたいと思うんですけど、本音で言えばバンタム級ではなくスーパーフライ級との間の体重で自分はやりたいと思っているので、そういったところも含めてアピールしたいと思っています」
「今回の相手ジョムホート選手も本当に強敵なのでワクワクしていますし、ジョムホート選手以外にもスーパーフライ級の1位、2位が自分がやりたい選手なので、そういった選手と勝っていく中で、今年か来年あたりにクンスックレック選手とできたらいいなと思っています」。
――ちなみに今回のクンスックレック選手と松田龍聖選手との試合はどういう風に見ていますか?
「松田選手はムエタイ2戦目にしてラジャダムナンスタジアムのタイトルマッチ、しかも5Rでクンスックレック選手と戦うことを聞いた時は大抜擢されたなと思いました。ムエタイのリズムになってしまうと、松田選手の勝率がグンと下がってくるので、松田選手がいかに自分のスタイルを押し付けるような戦いができるかが鍵になると思います。
逆にクンスックレック選手はタイ人選手との試合以外はほぼ経験がなく、そのリズムの違いでちょっと戸惑いだったり、やりづらさは感じると思うので、そこを突いていけば展開はどうなるかわからないです。5Rのムエタイルールになると、クンスックレック選手は有利かなと思いますが、前回の石井一成選手との試合を見る限り、、松田選手が勝つ可能性は30%あるんじゃないですか。
クンスックレック選手はポイントの取り方、試合の作り方は本当に上手く、松田選手の動きに慣れさせる前に仕留めることが大事になってくる試合だと思います」
――分かりました。次の試合楽しみにしています。
「約半年ぶりぐらいに、タイトルが絡むような試合をやらせていただくので、気合いも入っていますし、ここ数戦はKOできなかったので、今回はパチっとKOを見せて自分がスーパーフライ級は最強というのを証明したいと思いますので、皆さん会場での応援をよろしくお願いします」