ムエタイ
レポート

【ムエタイスーパーファイト】大和哲也のムエタイ復帰戦は“スーパーレックからベルトを奪った男”に判定負け、福田海斗がヒジの乱れ打ちで切り裂きTKOで世界王座獲得、MISAKIはモンクットペットの首相撲を打ち破れず判定負け

2024/07/01 00:07

▼第8試合 46kg契約 2分5R
〇モンクットペット・ペットプラオファー(タイ国ペッティンディーアカデミー)
判定3-0 ※49-48×3
×MISAKI(TEAM FOREST/SBアトム級王者)


 モンクットペットはタイ南部ソンクラー県出身の19歳、長い手足からのミドルキックを武器に主にプーケットなどで活躍。2022年には中東ドゥバイで開催された世界アマチュアムエタイ世界選手権45kg級で金メダルを獲得、その後プーケット・パトーンスタジアム105ポンド王座を獲得し、同年10月にはラジャダムナンスタジアム『RWS』に大抜擢、いきなりドゥワンダーウノーイ(元WPMF世界女子ミニフライ級王者)と激突。判定で敗れたものの大きなインパクトを残した。

 2023年3月にはプーケット・シンビーボクシングスタジアム105ポンド王座も獲得、その活躍が目に留まりムエタイ最大手のプロモーション・ペッティンディーに所属することになり、今後タイ本国の女子ムエタイ界を背負って立つことが期待されている。


 対日本人では2023年12月の『RISE』で宮﨑小雪(TRY HARD GYM)に敗れているものの、ムエタイルールでは2022年10月にKAREN、2023年5月の『ムエローク』では藤原乃愛、9月の『RWS』では伊藤紗弥に勝利している強豪だ。

 対するMISAKIは地元愛知県のみならず、シュートボクシング女子部門の期待を一身に背負う看板選手。最初から最後までガムシャラに攻め続ける驚異のスタミナを武器に、4月にもホームリングで一階級上のタイ人選手ホンカンラヤーを2RKOで下し、このところタイ人選手との対戦では3戦3勝3KOとパーフェクトのレコードを持つ。ただしムエタイルールでの試合はプロキャリア10年で初めてだという。


 1R、前に出るMISAKIが左ボディを打つとモンクットペットは首相撲に捕えてヒザ。MISAKIもヒザを蹴り返すが、身長差がありモンクットペットが優勢。ならばと投げを見舞うMISAKIだが、これは反則注意を受ける。モンクットペットはすぐに首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。MISAKIはフック&アッパーで対抗する。

 2R、モンクットペットの前蹴りをキャッチしたMISAKIが右フックを命中させるが、すぐに首相撲に捕まってヒザを蹴られる。ワンツーの連打と左ボディのMISAKIにモンクットペットが押しヒザを連打。前蹴りと右ミドルを蹴るモンクットペットだが、MISAKIはお構いなしに入り込んでボディを打つが首相撲からのヒザを蹴られる。

 3R、コーナーを背にしてMISAKIの突進を前蹴りで迎え撃つモンクットペット。MISAKIはそれでも右ストレートをヒットさせるが、近付くと首相撲捕まってしまう。首相撲離れ際にはモンクットペットが右ストレート。終盤にも首相撲に捕まって押しヒザをもらうMISAKI。

 4R、MISAKIがローを空振りすると、モンクットペットは左ミドルを当てる。ダイナミックな前蹴りでMISAKIを突き放すモンクットペット。首相撲に捕まると押しヒザをもらい、振りほどくように左右フックを打つMISAKI。蹴りをキャッチしての左ボディを叩き込むが、モンクットペットの首相撲で動きを封じられる。


 5R、モンクットペットはステップを踏みながらジャブと前蹴りで逃げ切り態勢に。MISAKIは突進して左ボディも首相撲捕まる。MISAKIの突進にヒザを合わせるモンクットペット。大きく下がって流すモンクットペットにMISAKIは追い込めず、試合終了。

 判定3-0でモンクットペットが勝利。モンクットペットはMISAKIの手を挙げてリングを1周し、MISAKIを称えた。

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