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【BreakingDown】メインで圧勝の井原良太郎に朝倉未来が「みんながぶったまげる相手を用意する」と予告、川島悠汰が延長戦で勝ち連敗ストップ、ポーランドの刺客がKO勝ち、赤パンニキが圧勝、サイコ松本が安保ソラに競り勝つ、大野篤貴が虎之介からダウン奪う、第2試合はsakkki、第1試合はダモ好きが勝利

2024/06/28 18:06
BreakingDown12.52024年6月28日(金)都内某所 ▼第8試合 フェザー級ワンマッチ 65kg以下 キックルール×山川そうき判定0-3〇井原良太郎  山川は少林寺拳法を学び、インターハイの男子団体演武で連覇を達成。日本体育大学では主将を務め、4年生の時に全日本学生大会団体の部で3位となっている。『BreakingDown 4』と『BreakingDown 5』で連勝すると、『BreakingDown 6』では元アウトサイダーの高垣勇二にも勝利。『BreakingDown 7』でとしぞうにKO負け、『BreakingDown 8』で西島恭平に判定負けと連敗を喫したが、『BreakingDown 9』でブレイキングオタクリョウにKO勝ち。これまで5勝3敗の戦績で、前回はバンタム級トーナメントで準決勝へ進出するもダンチメン・あつきに判定で敗れた。  井原は足立区出身の喧嘩自慢で、「喧嘩自慢地区対抗戦」に足立区代表として出場。『BreakingDown 10』にてメカ君にKO勝ちした。「路上に咲く天才喧嘩坊や」の異名を持つ。バンタム級トーナメントではかずきんぐにKO勝ち、西島恭平に判定勝ち、ダンチメン・あつきにKO勝ちで初代バンタム級王座に就いた。6月の『BreakingDown 12』で冨澤大智に延長戦の末に判定勝ちして初防衛に成功。連戦に臨む。  サウスポーに構える井原は山川が前へ来るとサイドキック、山川の蹴りもさばく。圧をかけて前へ出る井原は右の強打を3連発。前に来る山川に左ストレートから右フック。頭を下げて前へ来る山川にヒザを突き上げ、左右フックの連打で一方的に殴る。井原が左フックで吹っ飛ばすと、右ボディから右アッパーを突き上げたところでレフェリーがダウンをコール。  山川の右目下は大きく腫れあがり、顔全体も赤黒く腫れる。井原の強打が最後まで叩きつけられ、判定3-0で井原の圧勝となった。井原の顔はきれいなままだった。  井原はマイクを持つと「KO出来なくてすいませんでした。山川くんの根性が思ったよりも凄かったです。もう相手いないので、頑張ってバンタム級を盛り上げてください」と、バンタム級の選手たちに発破をかけた。  BreakingDownの中で圧倒的な強さを見せつけた井原。果たして、この男を脅かす存在は現れるのか。  朝倉未来は井原の相手について「今はいないので一旦、僕が考えている企画があるので相当強いのを用意しているので。みんなぶったまげるんじゃないか。俺が戦わないといけないんじゃないかレベルの相手を用意している」と、井原にとんでもない強敵を用意すると予告した。 [nextpage] ▼第7試合 ウェルター級ワンマッチ 77kg以下 キックルール×間宮晃仁延長戦 判定0-3〇川島悠汰  間宮は地下格闘技で50戦45勝で、KO負けやタップアウトは一度もないという「番外地網走の暴れ漁師」。2024年2月の『BreakingDown 11』に初出場し、LARGE HIGHから判定勝ちを収めている。  川島はMr.BreakingDownの異名を持ち、BreakingDownには2021年7月の『BreakingDown 1』から出場、9勝4敗の戦績で6度のKO勝ちを収めている。しかし、2023年11月の『BreakingDown 10』で蛇鬼将矢にKO負け、2024年2月の『BreakingDown 11』ではポーランドの刺客に判定負けと連敗中。また、2024年5月の『DEEP TOKYO IMPACT 2024 3rd ROUND』にアマチュアSPルールで出場したが、渡辺智偉に判定負けを喫している。  この試合は6月2日の『BreakingDown 12』で、SATORUのセコンドに就いた間宮が敗れたてるを指差し、「見てごらん」と嘲笑した動画が公開され炎上したことで“制裁マッチ”として位置づけられている。  至近距離で右フックの打ち合い。左右フックを上手く当てる間宮だが、川島は下がらず前へ出て右ロングフックと左フック、ワンツー。間宮の強烈な右フックがヒットするが、川島は下がらず右フックで打ち合いに行く。間宮がクリーンヒットを奪ったが川島が前へ出て手数を出した。  ジャッジ三者ともドローで延長戦へ。開始と同時に打ち合い。川島が右ローを織り交ぜていき、これに間宮の動きが止まる。パンチを繰り出す間宮だが足が遅れ、さらに右ローを蹴る川島。明らかなダメージを感じさせる間宮に川島が右フック、右ロー。  判定は延長戦で戦い方を変えた川島が判定3-0で勝利した。  川島はマイクを持つと「俺がMr.BreakingDownの川島です。KO出来なくてすいません。僕、連敗中で制裁マッチはプレッシャーがあったんですが、とりあえず勝てたっていうのは嬉しいです。皆さんが求めている殴り合いをこれからも見せ続けます」と目に涙を浮かべながら語った。 [nextpage] ▼第6試合 ミドル級ワンマッチ 82kg以下 キックルール×生田侑希KO〇ポーランドの刺客  生田は柔道をバックボーンに持ち、THE OUTSIDERにも出場経験あり。地下格闘技では50戦以上の経験を持つという。  ポーランドの刺客はMMAのアマチュア大会を経て、BreakingDownでこれまで3勝2敗。2月の『BreakingDown 11』では川島悠汰から勝利を収めたが、6月の『BreakingDown 12』ではシモミシュランに延長戦で判定負けを喫した。  ポーランドの刺客はパンチとローを織り交ぜ、生田のフックをダッキングでかわして潜り、右フックでダウンを奪う。倒れた生田はカウント内で何とか立ち上がったが、様子を見てレフェリーがストップをかけた。  ポーランドの刺客はマイクを持つと「皆さん、前回の試合で悔いが残ったので、ぶっちゃけメンタルが駄目だったので今回メンタル鍛えて戻ってきました。いつかミドル級トーナメントをやってもらってシモミシュランにリベンジしたいです」とアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 無差別級ワンマッチ キックルール〇赤パンニキ判定3-0×舞杞維沙耶  赤パンニキはBreakingDownで活躍する村田将一の息子で、キックボクシング歴は10年。2024年6月の『BreakingDown 12』に初出場し、たくまにKO勝ち。  舞杞は歌舞伎町最強ホストの異名を持ち、地下格闘技で10年間無敗。2019年5月には『巌流島』に出場し、星風に転落3回で一本負けしている。BreakingDownには2022年11月から出場し、3勝2敗。 赤パンは前へ出てパンチを繰り出していき、舞杞は蹴りで対抗するが左右フックをもらい、左フックでダウンを奪われる。左右フックを回転させ、ヒザも突き上げる赤パン。舞杞を一方的に殴り、ケージを背負わせると左右ボディも織り交ぜての連打。舞杞もパンチとヒザで対抗するが、赤パンの右フックをもらって動きが止まる。手数を止めない赤パンがラッシュを続け、判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼第4試合 フェザー級ワンマッチ 63kg以下 キックルール×安保ソラ延長戦 判定0-3〇サイコ松本  安保は安保瑠輝也の従兄弟で、2024年6月の『BreakingDown 12』で初出場。メカ君に延長戦で敗れている。  松本も2024年6月の『BreakingDown 12』で初出場。足ポキニキに敗れた。  安保のセコンドには、つい先ほど超RIZIN.3でのマニー・パッキャオ戦が発表された安保瑠輝也が就く。事前のVTRでは、もしこの試合に負けたらソラに格闘技を辞めさせると宣言。  いきなり飛び蹴りを見舞う松本。立ち上がると安保がパンチで前へ出ていき、松本も左右フックを振り回す。安保は連打で前へ出て手数を出し、つかむとヒザ。松本も左右フックを振り回し、安保は左右の手を交互に前に出しながら前へ出る。  殴り合いの本戦はYA-MANのみ松本につけたが、2者がドローで延長戦へ。  延長戦もいきなりの殴り合い。疲れが見える安保は組みつきが多いが、離れるとクロールのようにパンチを出して前へ出る。松本は下がりながらもパンチを当て、松本は鼻血でドクターチェックに。再開後、安保は右を狙って打ち前へ出る。松本は左右フックで応戦し、安保は最後まで前へ出続けた。 [nextpage] ▼第3試合 フェザー級ワンマッチ 66kg以下 キックルール×虎之介判定0-3〇大野篤貴  虎之介は『BreakingDown 8』のオーディションから参加し、この時から朝倉未来が「この子凄いよね、ハードパンチャーで。プロでやっていった方がいい。もったいないよね、地下格闘技でくすぶってるの」と、そのポテンシャルを高く評価。 『BreakingDown 8』では常連選手のとしぞうを破ったが、『BreakingDown8.5』では冨澤大智にKO負け。『BreakingDown 9』では右フック一発でフクタロスにKO勝ち、『BreakingDown 9.5』では尾田優也と無効試合に。2023年11月の「BreakingDownバンタム級王座決定トーナメント」では1回戦で冨澤との再戦に臨んだが、KOで返り討ちにあった。  2024年2月の『BreakingDown 11』で元プロボクサーのファン・ホセ・ランダエタと対戦したが偶発的なバッティングにより無効試合となり、3月の『BreakingDown 11.5』で再戦も10Rに及ぶ延長戦の末にTKO負けを喫した。  大野はこれまでダンチメン・あつきの名前で出場。2020年KWF国際大会や2020・2021年JKJO全日本選手権を2連覇している空手家。2023年2月の初出場ではゲンキにKO勝ちも2戦目の3月に冨澤大智に敗れた。その後は7月にMASAMUNEに勝利し、8月にはヨーロッパ対抗戦でジョナス・アドリアンスに快勝。バンタム級トーナメントではとしぞう、山川そうきに勝利して決勝へ進出するも井原良太郎にKO負けでタイトルを逃した。  ジャブを出す虎之介に大野は左ミドルを連発。虎之介は左へ回り込みスーパーマンパンチ。大野は左ミドルを蹴り続け、虎之介は右フックを狙うが左ミドルをもらう。虎之介が右フックからの左ストレート、大野の左ミドルに右フック。大野は左ミドルから後ろ回し蹴りを狙い、本戦終了間際に左ミドルからの左フックでダウンを奪う。  試合終了のゴングが鳴ると虎之介は座り込んでガックリ。それでも大野と笑顔で健闘をたたえ合った。  大野はマイクを持つと「最高にかっこいい男でした。引退とか絶対に言うな。1回2回負けたくらいで引退するな。絶対に這い上がってこい。大野篤貴の第2章を楽しみにしていてください」と語った。 [nextpage] ▼第2試合 ライト級ワンマッチ 70kg以下 キックルール〇sakkki延長戦 判定3-0×カンジ  sakkkiは2024年6月の『BreakingDown 12』で初出場、井上力斗に判定勝ち。  カンジはMMA歴2年でパーソナルトレーナー。2023年11月の『BreakingDown 10』で樋口武大にTKO勝ちして注目を集めたが、2024年2月の『BreakingDown 11』では安井飛馬に延長戦で敗れた。  サウスポーのsakkkiにカンジは右ミドル、パンチの連打にはsakkkiが首相撲からのヒザに持ち込む。蹴りを出してパンチを出すのはカンジ、sakkki両手を広げて挑発すると左右の連打から首相撲のヒザ。  判定はsakkkiに1票入ったがドロー。構えをスイッチするsakkkiは左右の連打から右をヒットさせ、首相撲からのヒザ。カンジは右ハイ、右フックで反撃。前に崩れたカンジにサッカーボールキックを見舞おうとしてしまうsakkki。再開後、sakkkiは左を連打。カンジが前蹴りを返したところで終了。  判定は3-0でヒットが多かったsakkkiの勝利となった。「どうだ、見たか!」と勝ち誇るsakkkiは「フェザーかバンタムにしてくれ」と適正階級でやらせてくれと訴えた。朝倉未来はオーディションのひな壇に入れることを約束した。 [nextpage] ▼第1試合 ライト級ワンマッチ 68kg以下 キックルール〇ダモ好き判定3-0×ぬりぼう  ダモ好きはナイジェリア出身のYouTuber。ぬりぼうは芸人で、2023年2月の『BreakingDown 7』で初出場。これまで2勝2敗。  ぬりぼうが右ローで先制するとダモ好きは左右フックの連打で前へ。ぬりぼうをケージへ追いつめていく。ぬりぼうはパンチで反撃もパワーに押される形でケージに詰まり、クリンチ→ブレイクが続く。ぬりぼうはケージを背負ってパンチを振り回す。ダモ好きは左右フックとアッパーまで繰り出した。  判定は3-0で初登場のダモ好きが勝利。解説の朝倉未来は「面白くなかったですね。ぬりぼうが『みっくんにつなげます』と言っていたのがイラッときてて。一緒にするなと。クビです」とぬりぼうにクビを言い渡した。  ダモ好きは関係者に丁寧にお礼を言うと「これからも頑張ります。またね」とメッセージ。 [nextpage]  大会開始前、朝倉未来CEO、白川陸斗、溝口勇児CCOがケージに入り、14日にがんで他界した鬼木貴典レフェリーのために追悼の10カウントゴングが鳴らされた。
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