2023年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX』において、「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」が行われる。
8名参加の同トーナメント開幕戦で第7代Krushスーパー・バンタム級王者の璃明武(=りあむ/K-1ジム総本部チームペガサス)がアンジェロス・マルティノス(ギリシャ/FFK-POLITIS TEAM) と対戦する。
璃明武は、今年3月に倉田永輝をKOで下し二度目のKrushスーパー・バンタム級王座を防衛したばかり。対するマルティネスは、2023年9月のK-1横浜大会に初参戦をはたしたISKAの世界タイトルを保持するギリシャの若き実力者で、K-1フェザー級王者・軍司泰斗に0-2で判定負けを喫したものの、最後まで苦しめた強豪だ。今回は階級を落とし、K-1MAX-55kg世界トーナメント開幕戦で璃明武と対戦する。
しっかり自分が超えていかないといけない
――K-1 WORLD MAXの55kg級世界最強トーナメントが始まります。Krushスーパーバンタム級チャンピオンでの参戦について、どんな思いがありますか?
「Krush王座を2回防衛して、もうKrushで相手がいない状態だったので、次はK-1で外国人とやりたいなと思っていました。トーナメントは予想してなかったんですけど、外国人に勝ってK-1のタイトルに絡んできたいなと思ってたんで、その流れが自動的に来ていいタイミングかなと思っています」
――外国人選手と対戦するのは初めてですよね。
「はい。外国人選手とは戦ったことがないので、そろそろやってみたいなと思っていました。なのでちょうどいいですね、ほんとに」
――大舞台に選ばれた理由を、どのように分析してますか?
「まあ、でもこの階級でいったら、金子選手と玖村選手がいて、自分は3番目になると思うんで。日本人4人なら選ばれて当たり前なのかなと思っています」
――MAXという世界を舞台に色んな人が注目する試合ということについては。
「Krushの防衛戦が2試合続いてたんで、自分のベルトを守る形だったんですけど、挑戦したかったんでよかったです。今回は挑戦する試合になると思うんで、すごく楽しみというかワクワクが多いですね」
――プレッシャーも少しはある?
「プレッシャーはもちろんありますけど、それは毎試合のことなんで、別に気にしてないっていうか。もう慣れましたね」
――以前に璃明武選手は、金子選手と玖村選手が出場した世界トーナメントにも出場しています。
「その時に自分は、準決勝で負けてしまいました。でも、また同じ結果になったら意味ないんで、今回はその並ぶとかじゃなくて、しっかり自分が超えていかないといけないのかなって思います」
――トーナメント準決勝で、金子選手に悔しい思いをしましたが、やっぱりリベンジしたいという気持ちはずっとあったのでしょうか?
「その後も、ずっと金子選手は勝ち続けているチャンピオンなんで。もちろん、K-1のチャンピオンがずっと目標なんで、そこはずっと見ています。今回、その機会が来たのかなって感じです」
――玖村選手に関してはどういう風に思われてますか?
「玖村選手とは対戦経験はないんですけど、でもこの階級だと金子選手がK-1に限らず国内、世界でも一番強いのかなと思うんで。そこに勝てばいいのかなと思っているので、そこまでの意識はしてないですね」
――優勝するために一番必要なものは何だと思いますか?
「このメンバーの中で勝つためには、技術にしろメンタルにしろ、全てが大事なのかなと思っています。試合までの期間でさらに作っていこうかなと思ってます。自分は前回の試合を見てもらえば分かるんですけど、結構何でもパンチでも蹴りでも倒せるんで、結構インパクトができると思う。あとこの階級でいったら本当に世界なんですけど、やっぱ日本人が強い階級だと思うんで。本当にこのトーナメントを取れば世界一って言えると思うんで、もう本当にしっかり取りたいなと思います」
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55kgは日本人がしっかり強さを見せないといけない階級
――70kgの世界トーナメントでは、和島大海選手をはじめ日本人3人が一回戦負けというショッキングなことがありました。
「和島選手はすごいチャンピオンだと思うんですけど、他の2人は自分たちとはちょっとレベルが違うと思うんで。自分とか、もちろん金子選手、玖村選手も海外のトップとやっていけると思うんで、そこは問題ないと思っています。しっかり勝たないといけないのかなと。あと階級的にも70kgと55kgだと層が違うんで、世界的に見たら70kgで勝つのは大変だと思うし、55kgは日本人がしっかり強さを見せないといけない階級だと思います」
――55kgは70kgとは違うよっていう思いは。
「多分、そこで一緒にすると、ちょっと70kgの選手に申し訳ないと思っています。世界に強い選手がたくさんいる階級だと思うんで、それから比べるっていうのはちょっと自分の中では違うかなって。まぁ、でも今回は世界最強って名前が付いてるんで、海外勢にしっかり勝つのがまずは大事なのかなと思います」
――1回戦を勝てば、準決勝は順当に金子選手が勝ち上がってくれば再戦ということになりますね。金子選手はクンクメールの最強の選手との試合になります。どう見ていますか?
「正直に言っていいですか?(クンクメール最強選手の)映像を見たんですけど、強いは強いと思うんですけど、やっぱりやりやすいのかなと思うので、金子選手からしたら。荒いんで。自分と戦ってもやりやすいタイプなので、クンクメールの選手は。なので金子選手が圧勝すると思います。9-1ぐらいの差があると思います」
――そんなに差がありますか?
「映像をちょっとしか見てないですけど、結構なんか一方的な展開になるんじゃないかと予想しています。多分、さすがに向こうのパンチをもらわないと思うんで。結構荒いですよね。前にどんどん出てくるタイプって、多分やりやすいんじゃないかなと思うんで。逆に面白いですよね。1発当たって倒したらすごい面白いんですけど。まぁでも金子選手は強いですよ。この階級だったら」
――金子選手の強さは、どういうところに感じていますか?
「技術、メンタル全て揃ってる選手だと思います。パワーもテクニックも。元々強いと思うんですけど、どんどん強くなっているなっていう印象ですね。やっぱり、トップで勝ち続けるってのは凄いと思うんで。穴も少ないですし、本当にこの階級で一番、他の団体も含めても一番強いのかなと思います」
――昨年9月は、金子選手と玖村選手の3回目の試合がありましたが、どういう思いで見ていたのでしょうか。
「会場で見てたんですけど、その自分の階級の、自分の団体のそのトップ選手の試合なんで。チャンピオン対決なんで勉強というか、自分が戦ったらどうなるのかなっていうことしか考えなかったですね」
――それは、どっちも?
「どっちもですけど、勝ったのは金子選手だったので、そっちを見ていましたね。このトーナメントが決まる前は、玖村選手にいい勝ち方したら次が見えてくるとかは考えてたんですけど」
――では、玖村選手に対する意識もすごく強いと。
「本当にその2人が自分の上にいてっていう感じだと思うんで。で、自分の下にはもう相手がいない状態なので、まず次は1試合外国人とやって、玖村選手かなと思っていたんです。そこで勝ったら金子選手に挑戦という流れを自分の中でイメージしていました。もちろん、玖村選手とも戦うつもりでしたね」
――55kgは日本人が優勝できそうですか?
「はい。日本人が優勝すると思います。もちろん、自分が優勝するつもりです。さすがに優勝すると思っていないと出てこないので、自分が優勝します」