僕が出たからには絶対面白いトーナメントにする
――決勝戦を見据えて特に集中してどういうところを鍛え直しました?
「ひたすら自分を見つめ直して、どの状況にあっても、自分の動きを出来るっていう自分のスタイルを貫き通すっていうことをイメージして練習してきました」
――先のビジョンとか見えていますか?
「海外の名前のある選手とか、有名な団体の選手を倒していって。間違いなくK-1が世界で一番の団体って言われる、みんなが認めるような団体にすることが目標です」
――他団体でも、各階級の世界トーナメントを開催しています。K-1を背負う気持ちが強いと。
「それを証明するために、僕はK-1にずっといるんで。K-1でやっているのは、そこを証明したいから昔からやってきてるんで。そこをやっと今、今回優勝したらその現実的に戦っていけると思う。今回優勝して、K-1が一番っていうのを世間にもう一回認めさせるためにやっていきたいです」
――玖村選手のK-1愛は、かなり強いと感じます。
「K-1は大好きですね」
――3月に70kg世界トーナメントで日本選手が全滅しました。この階級は違うぞというのを見せたいですか?
「日本人の強さを見せつけたい。そのためにも決勝は日本人同士でやりたい。でも日本人4人が全員勝ち上がったら、あまり面白くないと思うので、準決勝とかを外国人とやりたいですけど。でも決勝は日本人同士で、世界一のレベルの高い試合を見せて勝ちたいです」
――決勝はもう玖村選手と金子選手で間違いないと。
「はい。もう間違いないです。決勝で金子選手にリベンジして、今回は絶対に優勝します」
――金子選手に勝ったら、2勝2敗になりますね。
「そうしたら55kgのタイトルを懸けて、もう一回やりますよ」
――金子選手しか見てないと思いますが、璃明武選手については?
「全く興味が湧かないです」
――あとは大久保琉唯選手については、いかがでしょうか。今回、大久保選手が入ることによって疑問視する人たちのアンチコメントとかもありました。
「みんなと同じ意見はありますね。でも、若くてこれからの選手なんで、たとえば仮に準決勝で当たったりしていい勝負をしたら逆に盛り上がるのかなと思いますけど。でも、まだこれからの選手なので、ここで潰しちゃってもいいのかなみたいな」
――潰れると思っているんですか?
「壊しちゃってもいいのかなって。当たったからには、もう全力で倒しに行くんで。やっちゃっていいのかなっていう感じですね」
――それは、むしろ実現してほしいですね。玖村選手がSNSで、「このメンバーで世界一か」みたいなことを書き込んでいたので、本音を聞きたかったんです。
「やっぱ、そうですね。日本人のレベルがちょっと落ちちゃってるっていうのを感じて。日本人4人で、世界一決めるにはどうなのかなと正直思ったところもありますね」
――自分と金子選手でいいと。
「そうですね。でも、K-1はいつも日本人4人、外国人4人ていうのがあるので。だから準決勝を外国人とできたら、そこは何も変わらないのかなと思っています。逆にこういうトーナメント出たからこそ、何かイレギュラーなことがあって、面白くなるかも分かんないし、普通に僕と金子選手が勝って決勝で当たるっていうのもあるかも分からない。どっちになっても僕が出たからには、絶対面白いトーナメントにしようと思ってます」
――前回の金子選手との試合は延長までいきましたけど、あの4ラウンド全てフルで全力で戦って全部出し切った印象がありました。あのさらに上っていうのが、あるのかなとは思います。
「逆に真面目に戦いすぎたというか勝負をしすぎで、全力真っ向勝負で勝とうみたいなスタイルになってしまいました。自分のスタイルではなかったなって思いましたね。自分のスタイルじゃないところで、勝ちたいっていうのがあって、付き合っちゃって向こうのペースで勝ちたいっていうのがあって。そこで戦っちゃったなっていうのが敗因の一つかなと思ってます」
――なるほど。では、もしも金子選手と当たったら違う展開になると。
「全く違う展開に。同じ戦いは絶対しないです」