なめんなよって感じっすね
――今回、-55kg世界最強トーナメントに出場されるというところで、その前に-70kg世界トーナメントで日本人選手3人が負けてしまったことに関しては、どういう見方をされていますか。
「まあ、なめんなよって感じっすね」
――日本人全滅に関して?
「いや、単純になめんなよって言う、もう、全てに対して」
――悔しさとかなかったですか?同じ日本人として。
「いや、悔しいとかはないっすよ、全く」
――魔裟斗さんがいた頃の-70kgのK-1MAXと違い、日本人最強は階級下げて-55kgが世界最強という自負は?
「だから、もうなめんなよって感じ」
――それは、誰が誰に対して?
「いや、もうだから全てです」
――世界チャンピオンのベルトを持っている金子選手が、1回戦から参戦で驚いたファンの多かったと思います。出場に躊躇はなかったですか?
「だから、もうなめんなよって感じ」
――世界王座のベルト持ってるのに、1回戦から出させるなんてと。
「いやいや、ほんとマジなめんなよって。ただそれは、出さないですよ、僕は。試合にも持って行かないです。今の感想聞かれたから、最初の言われた時の率直な意見がそれです。ただ、もう無なんで。ま、来るなら来いと。無っすね。無。それは別に対戦相手だけじゃないです。全てに対してなめんなよと思ったっすけど。まあ、無っすよね。それも全てに対して今は無っす。全てに対して。それこそ対戦相手とかじゃなくて。もう全てに対して無でいこうって自分に」
――そうなんですね。-55kg世界最強トーナメントの全カードが揃いました。出場選手を見て、どんなお気持ちがありますか?
「感謝という言葉しか出てこないです。“無”から“感謝”ですね」
――出ましたね、「感謝!」。記者会見では、「感謝」という言葉を何回も使っていました。どういう思いから、その「感謝」という言葉が出てくるんですか。
「このトーナメントに向けてだったり、僕に対する想いのある選手だったり、そういうのを色々含めて感謝という位置付けです」
――無から感謝に移っていく過程というのは何かあったんですか?
「練習をやっていく中で、日々過ごしていく中で、無を持ちつつ、感謝になったかなと。無を持ちつつ。無は無で、大事な部分なんですけど、感謝も感謝で大事な部分だなと。ただ、その感謝をしっかり感じなければ無になりきれないなと。無でいるためには感謝をしないといけないという。そういうことです」
――感謝は、自分に余裕がないとできないと思います。
「あー、なるほど。でもその考えはちょっと面白いですね。いいとこつきますね」
――色々積み重ねてきたものがあって、その言葉を言えると。
「そうですね。積み重ねたものがあって、それがまた自分の中で成長に繋がるというか。その段階にいったからこそ、その感覚になれる。自分の目標が一つずつできていて、そこはやっぱり僕の力だけでは無理なんで。色んなことのエネルギーが合わさって、初めてそれが成果になっているので、そこに対しては感謝しかないなという。僕に対しても感謝だし、僕の体に対しても」