2024年6月21日(日本時間22日)米国ユタ州ソルトレークシティーハンツマンセンターにて『PFL 5: 2024 Regular Season』(U-NEXT配信)が開催された。渡辺華奈が出場した女子フライ級&ヘビー級に続くリーグ戦2試合目はライト級とライトヘビー級で実施。(※追記・LH級のトム・ブリーズが欠場し、代わりにアンドリュー・サンチェスがサディブ・シーと対戦。カール・アルブレクソンの試合は開始数時間前にキャンセルに)。4月12日の1回戦に続く、2カ月間隔でのレギュラーシーズン2回戦。同大会の前日計量では、ライト級のソロモン・レンフロ(米国・0点)が体重超過で1点減点。その他選手は計量をパスしている。
ポイント制で争うレギュラーシーズンの勝ち点は、勝利=3P、ドロー=1P、敗北=0Pとなっており、その勝ち方が一本やKOのようなフィニッシュだった場合にはさらに、1Rなら+3P、2Rなら+2P、3Rなら+1Pのボーナス点が加算される。そのため、1RでKO/一本勝利をした選手は合計6Pを獲得し、これを「Quick Six(クイック・シックス」と称し、合計5点は「Fab Five(ファビュラス・ファイブ)」、合計4点は「Fast Four(ファースト・フォー)」と呼ばれている(※ヒジ打ち禁止)。各階級2試合を終えた時点で、ポイント上位4名がプレーオフに進出。
2試合目を終え、2階級のプレーオフ進出4選手が決定。ライト級準決勝は、ブレント・プリマス(米国)vs.クレイ・コラード(米国)、ガジ・ラバダノフ(ロシア)vs.マイケル・デュフォート(カナダ)となった。
ライトヘビー級は、ヤコブ・ネドーとの激闘を制したインパ・カサンガナイ(米国)と、ジョシュ・シウヴェイラ(米国)がプレーオフ準決勝で対戦。ロバート・ウィルキンソン(豪州)とドヴェルジャン・ヤクシムラドフ(トルクメニスタン)がもう一つの準決勝で対戦する。
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『PFL 5: 2024 Regular Season』速報
2024年6月21日(日本時間22日)U-NEXT 5時45分配信開始米国ユタ州ソルトレークシティー ハンツマンセンター(※選手名から前回の試合)
▼ライト級 5分3R〇マッズ・バーネル(デンマーク)19勝6敗 155.6lbs/70.57kg 3点[判定3-0] ※29-28×3×クレイ・コラード(米国)25勝13敗 5pt 155.8lbs/70.66kg 5点
初戦で5P獲得のコラードはプレーオフ進出決定、0Pのバーネルが対戦。
1R、ともにオーソドックス構え。ジャブを連打し、左ボディも突くコラード。ガード固めて詰めるバーネルはヒザ蹴りのコラードを掴んでテイクダウン。立つコラードにがぶりヒザを突く。
左右のボディ打ちから突き放すコラードは跳びヒザ。右を返すバーネルだが、気にせずコラードはスウェイでかわし、顔面から左右ボディに散らして、右バックフィストも。
ボディストレート、右アッパーも突くコラードに、右を返したバーネルはダブルレッグダイブ。バックに行かず、がぶりから首を狙うが、外して立つコラード。左右をこつこつ当てるが、バーネルは再びダブルレッグテイクダウン。バッククリンチに前転して逃げるコラードはアームロック狙いでゴング。
2R、バーネルのテイクダウンのプレッシャーに、ガードを低くし左ジャブを突くコラード。右アッパーも見せるが、圧力をかけたバーネルはダブルレッグテイクダウンで送り手を掴みに行く。
しかし立ち上がるコラードに再びがぶりネルソンのバーネル。コラードの打撃が若干ブレに。跳びヒザを打つが、詰めるバーネルはダブルレッグテイクダウン。両足を束ねると、背中を見せたコラードにシングルバック。
中腰で落とそうとするコラードに着地したバーネルはコラードのシングルレッグを切り、逆にシングルレッグに入り、ゴング。疲弊したコラードは片ヒザ立ちからすぐには立ち上がれず。
3R、1-1勝負のラウンド。左右を突くコラードだがステップは少なくなる。スーパーマンパンチのコラードに、バーネルは右を返す。手数を増したコラードに、残り3分でバーネルは中央でダブルレッグテイクダウン。ハーフから肩固めも狙いつつバック狙い。両足はかけられなかったバーネルに、コラードは前転するが立ち上がれず、バーネルはハーフから押さえ込み。
右手を送り手で掴んで左パウンドのバーネルに、その左手をキムラで狙うコラード。しかしすぐに腕を外したバーネルが押さえ込んでゴング。
1Rで怒涛の手数を見せたコラードだが、2R以降に失速。テイクダウンを奪って攻めたバーネルが判定3-0(29-28×3)で勝利した。コラードはプレーオフ進出も、課題を残したメインイベントに。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇インパ・カサンガナイ(米国)17勝4敗 204.8lbs/92.89kg 11点[2R終了時 TKO]×ヤコブ・ネドー(スロヴェニア)8勝2敗 206lbs/93.44kg 0点
6Pのカサンガナイ、0Pのネドーの対戦。
元UFCのカサンガナイは、コンゴからの移民の両親を持ち、高校でアメリカンフットボールを経験後、2019年、プロMMAデビュー。2020年8月の『Dana White's Contender Series 28』で判定勝ちし、UFCとの契約権を獲得した。
UFCではミドル級とウェルター級で戦い2勝2敗。2023年3月にPFL初参戦し、PFL Challengerシリーズから参戦。右ストレートで1RTKO勝ちすると、4月の本戦でコーリー・ヘンドリックスに判定勝ち。6月にティム・キャロンを2R 肩固めで極めて計8ポイントでプレーオフ進出を果たした。
2023年8月のライトヘビー級トーナメント準決勝では、マルシン・ハムレットに初回KO勝ち。11月のトーナメント決勝でジョシュ・シウベイラに判定勝ちで優勝賞金100万ドル(約1億5000万円)を獲得している。
2月のBellatorとの対抗戦ではミドル級で無敗王者ジョニー・エブレンからダウンを奪うスプリット判定負けで存在感を見せている。今シーズンの初戦はアダム・ポリッツィに1R TKO勝ちで「クイック6」を獲得した。MMA16勝4敗。30歳。
対するスロヴェニアのネドーは27歳でMMA8勝2敗。昨年のPFLヨーロッパ8人トーナメントで優勝してPFL本戦出場権を獲得。今シーズンの初戦はドヴェルジャン・ヤクシムラドフの右フックでダウンを喫しTKO負け。
プレーオフ進出のためには、カサンガナイは判定でも勝てば進出。ネドーにとっては1Rフィニッシュ勝利が必要となる。カサンガナイは試合までの控え室で動体視力と反射神経のウォーミングアップとして、ジャグリングを繰り返す。
1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力かけるネドーは得意の右を放つ。カサンガナイもワンツー、左ダブルをガード上に突いて押し戻す。サークリングするカサンガナイ。
ネドーのワンツーを潜りいったんダブルレッグも切るネドー。詰めて右を当てると、カサンガナイが腰を落とす! 組むカサンガナイを剥がしたネドー。
2R、詰めてダブルレッグテイクダウンのカサンガナイ。尻は着いたネドーはすぐに立ち上がる。左ジャブ、右アッパーを突くネドー。
かわしたカサンガナイに、左ジャブ、カサンガナイも左ジャブを刺し合う。首相撲ヒザのネドーを崩すと、立ち上がり際に左右。しかし右を返したネドーは、右ヒザ!
被弾したカサンガナイだが、ここでダブルレッグテイクダウン! ここもすぐに立つネドーはボディロックテイクダウン! 亀から立ち上がるカサンガナイはふりほどいて立つが、左手を伸ばすカサンガナイに、ネドーはその内側から右アッパー。しかし、ここでカサンガナイは右フックを効かすと、大逆襲!
足が泳いだネドーに右から左! 怒涛の左右のラッシュ! ダウンしたネドーは立ち上がるが、詰めるカサンガナイの左右を被弾し、頭を下げて打たれるままに。
レフェリーが入ってもおかしくないが、まだ止めない。ネドーが立って被弾したままゴング。
椅子に座らされたネドーだが、ドクターチェックの末に続行不可能で、試合はカサンガナイの逆転TKO勝ちとなった。5Pを加点し、計11Pのカサンガナイは首位でプレーオフ進出を決めた。
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▼ライト級 5分3R〇ブルーノ・ミランダ(ブラジル)17勝5敗 154.6lbs/70.12kg 3点[判定2-1]※29-28×2, 28-29×パトリッキー・ピットブル(ブラジル)25勝14敗 155lbs/70.30kg 0点
元Bellator世界ライト級王者のパトリッキー・ピットブル(ブラジル)は、初戦でクレイ・コラードに2R TKO負けでO点に留まっており、プレーオフ進出のためには、1Rフィニッシュの6点を目指す2戦目となる。38歳。2カ月間隔の連戦にダメージの蓄積も危惧される。
対するミランダは昨年のプレーオフ進出者。準決勝で優勝したオリバー・オービン・メルシェに2R TKO負けした。今シーズンの初戦は元Bellator王者のブレント・プリマスに2Rリアネイキドチョークで一本負け。まだ0Pのまま2戦目に臨む。34歳。
1R、グローブタッチから。ワンツーで詰めたパトリッキー。右を合わせたミランダに、パトリッキーは足が若干泳ぐ。しかしパトリッキーは左右を打ち返して前に! 金網背にしたミランダだが、サークリング。
左ミドルを入れるミランダにワンツーのパトリッキーはダブルレッグテイクダウン! 上体を起こしたミランダに金網を押し付けてギロチンチョーク! さらにマウントも、ミランダは抜いて立ち上がり。そこに首相撲ヒザを突くパトリッキー。
離れたミランダはステップ。残り1分30秒。右突くミランダにパトリッキーの右アッパーは空を斬る。右カーフを当てたパトリッキーは右前蹴り。右を返すミランダ。残り30秒。後ろ廻し蹴りは空振りのパトリッキーは右カーフを当ててゴング。両者クイック6獲得ならず。
2R、ミランダのローに左右をまとめるパトリッキーは右カーフ。ミランダの打ち返しはかわして右跳びヒザをかすめる。右ローを当てるパトリッキー。左ミドル、右ローを返すミランダ。
右前手フックのパトリッキーに、左でバランスを崩すミランダ。すぐに立つパトリッキーが追うと、左右に回るミランダに、一瞬、パトリッキーは両手を下げる。
ミランダの右にワンツーのパトリッキー。右はまだ遠い。跳びヒザで前に出るパトリッキーだが、ミランダのラッシュで後退。金網背に右を打ち返すが、ミランダの右を被弾。バランスを崩しながら前に出てゴング。
3R、パトリッキーの蹴りがローブローとなり中断後、再開。右ローのパトリッキー。ミランダも右ハイ。ワンツーの右を突くパトリッキーに左右ラッシュのミランダはボディ。回るパトリッキーはカウンターのダブルレッグテイクダウン!
ミランダに背中を着かせて右で差してマウント! バックを向きそうになったミランダの背中を獲りに行くが、ミランダは再び正対。下から抱きついてブレーク待ち。ブレーク。消耗が見えるパトリッキー。ミランダにダブルレッグに入るも切られてすぐには立ち上がれず。
立ち上がったパトリッキーは、ヒザ着きのシングルレッグへ。ここも切られると正座してしまうパトリッキー。ミランダが離れるとレフェリーがパトリッキーを立たせる。
跳びヒザで前に出たパトリッキー。ミランダが胴廻し回転蹴りでゴング。パトリッキーはケージに両手をかけて疲労困憊。1Rはパトリッキーも、2、3Rはミランダのラウンドに。判定はなぜか2-1に割れて(29-28×2, 28-29)でミランダが勝利も両者プレーオフ進出ならず。パトリッキーは3連敗となった。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇ロバート・ウィルキンソン(豪州)19勝2敗 204.8lbs/92.89kg 9点[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ジョシュ・シウヴェイラ(米国)13勝3敗 206lbs/93.44kg 6点
初戦で6P同士の潰し合いの対戦。
1R、オーソドックス構えのウィルキンソン、サウスポー構えのシウヴェイラは左ミドル。詰めたウィルキンソンに組んだシウヴェイラだが金網背に。首をがぶろうとしたシウヴェイラ。
首を抜いて離れるウィルキンソン。左を打ち込むと組んで前に。差し返して前に詰めるシウヴェイラがダブルレッグへ。そこにヒザを突くウィルキンソンは差し上げて離れる。
左ミドルからシングルレッグのシウヴェイラ。いったんはスプロールするウィルキンソンを金網までドライブするが、ヒザを突いて離れるウィルキンソン。ワンツーで自らシングルレッグへ。
背中を見せて立つと、ウィルキンソンはスタンドバックへ。しかしシウヴェイラは正対して金網背にゴング。
2R、左前蹴りから入るシウヴェイラ。右を突いて先に押し込んだウィルキンソン。ヒザを突いて離れる。追うシウヴェイラは、ワンツーの左を突くが、体を入れ替えて押し込むのはウィルキンソン。突き放すシウヴェイラは、ワンツーの右! 前に出るが、そこに組むのはウィルキンソン。煽って崩してバックへ。
立ち上がるシウヴェイラ。その離れ際に右ハイのウィルキンソンだが、詰めるシウヴェイラ。左で差し返して押し込むウィルキンソンが小外がけテイクダウン! 下のシウヴェイラは足を戻して亀から立ち上がりに。その背中に1発鉄槌でゴング。ウィルキンソンのラウンドに。
3R、右前蹴りを見せるウィルキンソンに、左の蹴りから組むシウヴェイラ。それを突き放したウィルキンソンはシングルレッグ! 尻もちを着いたシウヴェイラはギロチンチョークのプレッシャーで嫌って首を抜くウィルキンソンに両者立ち上がり。
ウィルキンソンのシングルレッグを切って背中に乗ったシウヴェイラだが、前に落とされる。バックマウントを奪ったウィルキンソンがパウンドからバックマウント、リアネイキドチョーク狙い。
抜けたシウヴェイラは立ち上がり。そこに右アッパーを突くウィルキンソンだが、体を入れ替えたシウヴェイラは顔の上からネッククランクもウィルキンソンは防御。
シウヴェイラは4の字ロックで背後からパウンドも、ウィルキンソンが上体を立ててゴング。最終回はシウヴェイラが最後に盛り返したが、テイクダウン数ではウィルキンソンが勝っている。
判定は2-1に割れ、29-28×2, 28-29でウィルキンソンが勝利。3P追加で合計9P、プレーオフ進出へ。シウヴェイラは6Pのままで後半の試合結果待ちとなった。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇ドヴェルジャン・ヤクシムラドフ(トルクメニスタン)23勝7敗1分 205lbs/92.98kg 9点[判定3-0] ※30-27×3×シモン・ビヨン(カメルーン)9勝5敗 203.8lbs/92.44kg 0点
初戦で6P獲得済みのヤクシムラドフは、ここまでのライトヘビー級上位の試合結果で無理せず判定勝利でも加点したいところか。0Pのビヨンは1Rフィニッシュがマストの試合。
1R、ともにオーソドックス構え。右ローを突くヤクシムラドフ。ビヨンは右ハイを肩口に突くと、ヤクシムラドフも右の後ろ廻し蹴りを鈍い音を立ててガード上に突く。さらに素早いワンツー。ガードするビヨンに右カーフ! 右バックフィスト、後ろ蹴りをガード上に突く。詰めて組んだヤクシムラドフだが、四つは長身のビヨンが突き放す。ゴング。ビヨンはプレーオフ進出の可能性が無くなった。
2R、右ローのヤクシムラドフ。さらに右ミドル、左前手フックも単発で慎重な戦いぶり。ワンツースリーで飛び込むビヨン。その詰めに左で差して組むヤクシムラドフだが離れる。
ヤクシムラドフの左ハイに左を合わせに行くビヨン。シングルレッグも深追いせず。左を突いて金網に詰めて左で差して押し込むヤクシムラドフ。右で小手に巻くもヤクシムラドフのヒザがローブローに。中断。再開。
3R、少し誘いながら2R終了間際で手応えを得たか、シングルレッグテイクダウンのヤクシムラドフ。金網背に上体を立てるビヨンを再び両足をまとめて引き出す。金網使い立ち上がるビヨンに左で差して押し込むもブレーク。
スタンド再開。すぐにダブルレッグテイクダウンはヤクシムラドフ。マット中央で背中を着いたビヨンにサイドを奪いゴング。判定3-0(30-27×3)のフルマークでヤクシムラドフが合計9Pに。プレーオフ進出を決めた。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇アレックス・ポリッツィ(米国)11勝4敗 203.4lbs/92.26kg 3点[判定3-0] ※29-28×3×アントニオ・カルロス Jr.(ブラジル)16勝6敗 205.6lbs/93.25kg 6点
初戦で6点獲得のカルロスJrと、0点のポリッツィのリーグ戦2戦目。
1R、ともにオーソドックス構え。いきなり走り込んでシングルレッグテイクダウンを奪ったポリッツィだが、立ち上がるカルロスJrは打ち下ろしの右を当ててダウンを奪うと、ポリッツィは下からシングルレッグで立ち上がり、押し込むも離れる。
右を突くカルロスJr、さらに右ロー。ワンツーの右。ポリッツィのシングルレッグに右ヒザも突く。さらにシングルレッグでテイクダウンし、ポリッツィの立ち際にバックを狙うが、両足をかけさせないポリッツィにスタンドを選択。
ポリッツィの左右に右ショートを当てるカルロスJr。頭を下げると右アッパーも狙う。ポリッツィのローブローで中断。再開。ポリッツィが左のダブルで詰めてゴング。カルロスJrのラウンドに。
2R、右ローを突き、カルロスJrの右をかわしてシングルレッグで金網に詰めたポリッツィだが、体を入れ替えたカルロスJr。しかしここも体を入れ替えたポリッツィが、押し込んでがぶりからスタンドのアームインギロチン。頭を抜いたカルロスJrが押し込み金網から離れる。
スタンド。ワンツーからシングルレッグで金網に押し込むポリッツィにまたいで離れるカルロスJr。なおも組むポリッツィにスイッチからバック狙いも、がぶるポリッツィは右腕を両足で挟んでカドワキチョーク狙い。外して下になるカルロスJrは下から4の字ロック。上のポリッツィはインサイドガードから細かいパウンドで取り返す。
3R、右ローのポリッツィ。カルロスJrも右ロー。ポリッツィも左ジャブを返す。シングルレッグで金網に押し込み、尻を着かせてその立ち際にバックを狙うポリッツィ。バックを奪い返したカルロスjrを前に落として組んで来るカルロスJrに腹固めパウンド。左手首をコントロールして右のパウンド。腕を抜いたカルロスJrを潰してさらにトップを奪い、背中を着かせる。ハーフから右肩でアゴを潰して寝かせて細かいパウンドでゴング。ポリッツィが両手を挙げた。
判定3-0(29-28×3)でポリッツィが勝利。3P獲得もプレーオフ進出ならず。敗れたカルロスJrは6Pのままにとどまった。
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【Early Card】
▼ライト級 5分3R〇ブレント・プリマス(米国)14勝3敗 155.8lbs/70.66kg 9点[3R 3分21秒 リアネイキドチョーク]×ソロモン・レンフロ(米国)11勝6敗 0pt 156.4lbs/70.94kg ※体重超過で-1点
1R、体重超過で-1点のレンフロの右にバランスを崩したプリマス。回復させて右を突くが、レンフロは右ストレート。しかし、プリマスはノーモーションの右の飛び込みでダウンを奪い返すと、すぐにバックを奪い、パームトゥパームでリアネイキドチョーク狙い。おたつロックに組む。
ヒザ裏のロックを外したレンフロに4の字ロックに切り替えて、フェイスロックで絞るプリマス。腰をずらしたレンフロが上になると鉄槌! 三角絞め狙いのプリマスは被弾も顔をずらして防ぐ。
2R、右から入るプリマス。そこに左右の打ち返しを狙うレンフロ。左ジャブダブルで前に出るレンフロ。オーソからの左ハイを突き、右の飛び込みから組もうとするプリマス。再び右を当てるが、詰め返すレンフロの左にバランスを崩す。
右ストレートから右で差して押し込むプリマスを突き放すレンフロ。スタンドでプリマスは右から左フック。ブロッキングのレンフロはジャブの刺し合い。ここでシングルレッグテイクダウンはレンフロ。ラバーガードのプリマスは足を外すとレンフロがハーフで上のままゴング。レンフロのラウンドに。
3R、ワンツーから左ハイに繋ぐプリマス。ブロッキングのレンフロに右ストレートを突く。左ジャブを合わせに行くプリマスは左右フックの連打! しかしそこにレンフロは真っすぐを返す。
プリマスは声をあげながら左右。右を当てて連打、レンフロの組みを切って腰を落とさせると、座るレンフロのバックを奪い、パームトゥパームでリアネイキドチョーク! 左右に暴れて凌ぐレンフロからタップを奪った。
最終ラウンドフィニッシュで4Pを追加したプリマスは合計9Pでこの時点で首位に。レンフロは-1Pで最下位敗退となった。
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▼ライト級 5分3R〇サディブゥ・シィ(スウェーデン)17勝8敗2分 205.2lbs/93.07kg 4点[3R 4分02秒 TKO] ※右ストレート→右アッパー×アンドリュー・サンチェス(米国)14勝8敗 204.8lbs/92.89kg 0点トム・ブリース(米国)18勝5敗 0pt 206lbs/93.44kg
トム・ブリーズが欠場し、代わりにアンドリュー・サンチェスがサディブ・シーと対戦。カール・アルブレクソンとの試合は開始数時間前にキャンセルとなった。
1R、サウスポー構えのシィは左の前蹴り、横蹴り、左ミドルも。詰めるサンチェスを突き放す。左ハイは空を斬るシィ。左から右を突いて組んだサンチェス。左で差して押し込むと、シィは右オーバーフックで金網背に。
再びシングルレッグに移行のサンチェスを差し上げるシィ。いったん金網から離れるもサンチェスは押し込み、終了間際に離れて右後ろ廻し蹴りもサンチェスがブロッキング。シィに1Rフィニッシュさせず。プレーオフ進出を阻む。
2R、オーソから左ハイを突いて、後ろ蹴りを腹に入れるシィ。サウスポー構えになり、左ミドルをヒット。サンチェスも右ローを返す。左右の蹴りをジャブ代わりに使うシィ。右後ろ廻し蹴りはかわしたサンチェスがシングルレッグへ。
すぐに差し上げるシィに左差しで押し込むサンチェス。シングルレッグへの移行をシィも許さず。ブレークに。オーソからの左ハイのシィをかわしたサンチェスだが自身の右オーバーハンドもかわされる。サンチェスが左右の二段蹴りで詰めてシィがサークリングでかわしてゴング。
3R、左ミドルをヒットさせたシィに、詰めるサンチェスが左右連打。しかしかわすシィはその入りに左ヒザ! 頭を下げて入るサンチェスに右ヒザも狙う。サンチェスはワンツーから左の蹴りで詰めてダブルレッグも、すぐに差し上げるシィ。押し戻すシィに足払いも狙うが、残したシィ。サンチェスはダブルレッグからバックに回るも、すぐに離れてバックを取らせない。
間合いを取ったシィはサンチェスの入りに右をヒット! 下がったサンチェスを金網に詰めてラッシュもシィにも疲れが見せるが、フィニッシュのチャンスに前に出ると、サンチェスを金網に詰めて右アッパー! サンチェスが下を向いて動きが止まり、レフェリーが間に入った。
3Rフィニッシュのシィは4点獲得も上位に届かず。予選リーグ敗退となった。急遽対戦相手がアルブレクソンからシィに変更された元UFCのサンチェスはPFL連勝ならず。
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▼ライト級 5分3R〇ガジ・ラバダノフ(ロシア)22勝4敗2分 156lbs/70.76kg 6点[判定3-0] ※30-27×3×エルヴィン・エスピノーザ(ニカラグア)10勝1敗 155.8lbs/70.66kg 4点
RIZINで武田光司に判定勝ちしているラバダノフと、ピッコロッティに飛びヒザ蹴りTKO勝ちのエスピノーザ。
1R、ともにオーソドックス構え。前手を上下に回すラバダノフ。右ローのエスピノーザに、ラバダノフは左ジャブのダブルでけん制し、エスピノーザの入りにワンツーの右を入れる。エスピノーザの手がアイポークでチェック後再開。
左ジャブから右ーフを当てるラバダノフはシングルレッグで金網に押し込むが、差し上げ体を入れ替えるエスピノーザ。ラバダノフは再び体を戻して両差しで押し込み左右ヒザ。四つからヒザを突いて離れたエスピノーザ。
右ローを突くラバダノフに、サウスポー構えになって左ミドルはエスピノーザ。右から左で前に出るが、左を返すラバダノフ。しかしエスピノーザの右ヒザが肩口にヒット。廻し蹴りも見せる。序盤は組みのラバダノフも、後半はエスピノーザの打撃のラウンドに。
2R、詰めるラバダノフ。ワンツーの右をボディストレート、さらに上にも突く。左ジャブの連打で押し戻すエスピノーザ。左ボディまで繋ぐ。ラバダノフも右オーバーハンドを見せるとワンツーの真っ直ぐを振り、ダブルレッグテイクダウン。
その左腕に深くオモプラッタを仕掛けるエスピノーザ。中央に戻り、腕を抜いたラバダノフに、エスピノーザは立ち上がり、払い腰で投げて、両者立ち上がり。
ワンツーから左に繋げるラバダノフは、ダブルレッグで両足を持ち上げ横に払ってクリーンテイクダウン。しかしすぐに立つエスピノーザ。ケージに押し込むラバダノフだが組手を取れず離れる。
左ジャブから右ストレート、右ローを突くラバダノフ。待ちのエスピノーザは右ハイもブロッキングのラバダノフのラウンドに。
3Rもワンツーからダブルレッグテイクダウンはラバダノフ。背中を着いてキムラ狙いのエスピノーザの腰を抱いてバックを奪いかけるが、すぐに正対して潜りから立つエスピノーザ。。しかし、すぐに詰めるラバダノフが再びテイクダウン。立つエスピノーザをボディロックテイクダウンするが、エスピノーザはすぐに立ち上がり離れる。
ジャブのダブルで金網に詰めてエスピノーザからダブルレッグに入るが、切って体を入れ替えるラバダノフが押し込み。そのテイクダウンにギロチンチョークを合わせるエスピノーザ。右親指を立てて「大丈夫」と示すラバダノフは首を抜いてエスピノーザを押さえ込みに行くが、エスピノーザが立ち上がりゴング。
判定は3-0(30-27×3)のフルマークでラバダノフが勝利。3Pを追加し、合計6Pでこの時点で1位に。MMA初黒星を喫したエスピノーザは4Pで終了、プレーオフ進出ならず。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇アダム・ピッコロッティ(米国)15勝6敗 155.8lbs/70.66kg 3点[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×マイケル・デュフォート(カナダ)13勝5敗 156lbs/70.76kg 5点
ピッコロッティにとっては、2Rまでにフィニッシュが必要な2戦目。
1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるデュフォート。サウスポー構えにスイッチし、左ミドルハイを当てる。デュフォートの右をかわしてニータップ気味にテイクダウン。
右脇に首を挟むデュフォートは頭を動かしたピッコロッティにニンジャチョーク狙い。すぐに首を抜いたピッコロッティは両足を束ねるが、頭を下げたところにデュフォートは細かいパウンド。
2R、オーソから入るデュフォートは右。サウスポー構えを見せるピッコロッティに前蹴りで飛び込むデュフォートは左ジャブ。ピッコロッティの入り際に右を合わせて尻もちを着かせたデュフォート。ピッコロッティは後転して立ち上がる。
ピッコロッティのローの打ち終わりに右を打ち込むデュフォート。ピッコロッティも右を打ち込んで前に。しかし左右連打はデュフォート。さらにダブルレッグからバッククリンチ。ハイクロックで崩すが、すぐにスイッチしたピッコロッティがダブルレッグテイクダウン。しかしそこにギロチンスイープを合わせるデュフォート。
スクランブルで立つピッコロッティが押し込むが突き放すデュフォート。見合ってゴング。ピッコロッティはプレーオフ進出の目が消えた。
3R、ピッコロッティは右でデュフォートを崩してがぶりヒザも、首を抜いたデュフォートは離れる。なおも左ジャブを当てるピッコロッティに、デュフォートは崩れるも立て直して左で差して金網に押し込むも突き放すピッコロッティ。
大きなワンツーで前に出るピッコロッティ。インローを返すデュフォートに、ピッコロッティは左ジャブを突き、シングルレッグも切るデュフォート。右を振るピッコロッティだが届かず。最終Rはピッコロッティが取り返したが…、1Rはピッコロッティ、2Rはデュフォートか。
判定はスプリットに割れ、ピッコロッティが勝利。デュフォートは5点どまりに。
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▼ライト級補欠戦 5分3R〇セルジオ・コシオ(メキシコ)26勝9敗1分 156lbs/70.76kg[判定3-0]×アンソニー・ロメロ(カナダ)12勝2敗 155.8lbs
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【中止】
▼ライトヘビー級級補欠戦 5分3Rアンドリュー・サンチェス(米国)14勝7敗 204.8lbs/92.89kgカール・アルブレックソン(スウェーデン)14勝5敗 205.2lbs/93.07kg
トム・ブリーズが欠場し、代わりにアンドリュー・サンチェスがサディブ・シーと対戦。カール・アルブレクソンの試合は開始数時間前にキャンセルに。
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▼フェザー級ショーケースバウト 5分3R〇ブラヤン・ザーチャー(メキシコ)9勝0敗 146lbs/66.22kg[2R 1分26秒 TKO]×ジュリアン・ルイズ(米国)4勝1敗 145.6lbs/66.04kg